インフォメーション
2016-12-17 16:42:00
2016年12月17日・土曜日 12月15日『北海道新聞』夕刊1ページに、「根室、稚内など線区維持を強調 知事」という記事が出た。現在北海道の鉄道網の50%が不採算・廃止をJRが展望している問題に対して、高橋はるみ知事が「新視点」を提示している記事である。「ロシアと共生する、領土問題を抱える北海道で、そこに至る線区も俎上に上がる中、経営の赤字黒字だけであきらめていいのか、強い思いを個人として持っている」と述べて、とくに現在根室や稚内に伸びている線路すら廃止の危機にあることを憂えたという。北海道民の代表として、まことに当然の感性である。★北海道知事と隣接するロシア・サハリン州知事が共有しているという「両地域間1か月程度の短期ビザなし往来」を隣接地市民に認める方向に歩んだらどうか。(これは観光ビザと別、企業が証明書を発行するビザとも別のものをいう。さしあたり両地域で「兄弟都市」なり「姉妹都市」なりの関係にある市民間に認めることから始めたらどうか。)★日ロ交渉では今後は北海道出身の外務大臣を立てていただきたいものだ。以前であると、町村衆議院議員というかっこうの人材があったな。なに、いまだってかんがえてみれば数人いるよ。そういうひとなら普段の外交の中で北海道の事情をよくくみあげてくれるだろう。
2016-12-17 16:03:00
2016年12月17日・土曜日 15-16日の日ロ交渉は、つまらない結果に終わった。「北方四島で日ロ共同経済開発・ただし両国の主権を損なわない仕方で」という合意があったという。★こういう提案を日本が行うらしいという報道が数日前になされていた。しかし「両国の主権を損なわない共同経済開発」とは、具体的にはどのような内容のことを想定しているのか、なんにも説明されていない。そもそもそんな話が現実に可能なのか。まして現状では北方4島には日本人は一人も居住していないではないか。
★この日ロ交渉は従来、特に最近1年間、日本政府は非常に華々しく日本国内で報じてきたものだから、日本国民の期待も当然に高まっていた。外交は普通は外務省が前面に出るが、この1年間の日ロ交渉では安倍首相の強いリーダーシップのもとで、首相官邸と経産省サイドがリーダーシップを取り、全権大使ならぬ専任の大臣すら任命した。★この日ロ交渉は国民的、地方的、市民的視点が非常に貧弱であった。最後に「自由墓参」の話題を示しただけだ。★自民党安倍内閣はいま「賞味期限」に達したのではないか。内治外交「選手交代」期になったのではないか。つまらない結果に終わったことに対しては、政治責任を取る必要があろう。
2016-12-14 20:04:00
2016年12月14日。昨日、おととい、日ロ交渉について流れているニュースを見ると、「今回最善」の場合と言えども、日本が国交回復とともに手に入れるのは、「歯舞・色丹の2島」と、「国後・択捉については、元島民のビザなし交流の道、水産資源の利用とその環境保護の道筋、この2件については従来も存在しえたようにロシア主権下の例外事項とする道筋」だけではないか。そして日本が提案した8項目の対ロ経済協力の実施が決定する、と。★ただ、この「線」は以前エリツィンの時にロシアが提案していたもので、その当時は日本側がこれに乗らなかった。それを今回は日本側が「ありがたく」受け取ったというだけのことになる。★明日明後日の日ロ首脳会談を前にしてなぜこのギリギリの時にこういうつまらない結論になるのか。★2016年の日ロ交渉には、ロシアがウクライナ問題で国際制裁を受けていたという事情が並立していた。ロシアとしては日ロ交渉にこの「制裁を打破する」外交的狙いを強く持っていた。ところが2016年末に下馬評に反して米国でトランプ氏が大統領に当選し、トランプ氏はロシアに対する米国の外交政策を(シリアとウクライナについて)大きく変換する様相を示した。そこでロシアのプーチン氏にしてみれば、日ロ交渉を急ぐメリットが激減したのであろう。★しかしこれまで何か月も「日ロ関係」がきしむほど交渉していた手前もある。プーチンはなるべく多くを日本に要求し、しかし現在譲りうる「線」は「エリツィン時代なみ」。★こういう外交交渉なら日本のどの時代のどの政治家でもできた。それも首相でなくとも、外務大臣でもできた。★さあどうする。ともかく明日と明後日の様子を見たい。
2016-12-12 09:21:00
2016年12月12日・月曜日 ルームドクターズの管理物件の除雪を急いでいるが、10日が除雪第1日、11日が第2日、今日が第3日で、各箇所緊急除雪体制で、それぞれに「50%」の除雪を行って、各箇所の需要にこたえている。なにしろ札幌市およびその付近に対してめったにない大雪で、場所によっては他よりも10センチがた多い降雪だった。幸い幹線道路とそこからもうひとつ入った道路は除雪が進んでいる。★どの家も総出動で働いているが、多くの場合積雪を「右から左へ移動」させているだけなので、雪を置く場所がない限り仕事ははかどらない。(幹線道路では元来路端に除雪口を設け、住民がそこから自主的に排雪する体制を進めるべきだ。オリンピックだのの前にこういう政策が札幌市には必要だ。)★当アイランドコーポの場合には幸いに「モンスター」という融雪機を備えているので、こういう時に非常な強みを発揮する。積雪を自力で溶かしているからである。こういう体制の点検を、札幌市も地域町内会も、ふだん心がけたらいいと思う。★そのアイランドコーポですら、まだ「50パーセント」の排雪処理率である。しかし駐車しているお客さんには迷惑はなくなった。★残りは数日以内に完全に処理しよう。★こういう時期にこそ、北海道では物件の真の性質がわかる。いま見に来るといいよ。当館アイランドコーポは、融雪機「モンスター」が作動しているが、夜間は駐車場が自動点灯して、作業にも・動作にも・支障が来ないようになっている。冬の屋外駐車場として、オーナーの精一杯のサービス体制だ。
2016-12-11 10:11:00
2016年12月11日 『北海道新聞』1ページ 「北方領土に共同立法地域 政府検討 日ロ共同活動で」という記事が出た。日ロ会談が行われる予定の12月15-16日が一週間以内に迫ったが、いったいこの会談で何が決まるというのかという肝心のことが、いまだに全然わからない。★この長い記事は、「日本政府の考えていること」として出ているが、「日本政府」とはどこのことか、一体だれが発信しているのか、さっぱりわからない。「一方的な政府提供記事」と考えるしかない。★記事の全体から私が受け取った印象は、「たぶん歯舞・色丹はかえってくるだろう」、「そのうえでのプラスが問題だが」、「日本は共同立法地域を国後・択捉に設けるという提案をするのではないか」、「あるいは日本は、北方4島全体に共同立法地域を設けるという案も出すのではないか」と読める。それ以外には読みようもない。★「北方4島に日ロ共同立法地域を設ける」という提案が、北方4島の領土交渉に代わりうる提案として、日本全体のコンセンサスはあるのだろうか。「あると信じる」からこそ日本政府の提案となるのだろうが。★そうすると「ここ」は非武装地帯となるんだろうね。★「ここ」は日米安保条約適用除外地域となるんだろうね。★それともそんなことは全然考えていない提案なのか。★そもそもロシア側は、これなら飲むというのか。★ずいぶんわからない記事ではあった。★そもそも「日ロ共同立法地域」とは何だ。その具体的な・論理的内容は。その国際的前例は。ロシアがそんなことを言ったことはあったのか。