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火曜日・札幌。☆30回続いた連続特集を、これでいったん休むことにする。BLMは米国の国民的「文化革命」を展望するところまできた、というのが、現在の感想。☆米国の虐げられた民の歴史を理解しようというホワード・ジン教授『米国史』を、自分自身の蒙を開くために読み続けることにしている。その過程で、BLMの話題に戻るときもあろう。
火曜日・晴れ、23-15度・札幌。★緊急宣言解除後、いまのところ、日本全国うまくいっているのではないか。ただ、東京都だけが突出して怪しげだが。東京都については為政者の言葉がだんだん重みを失ってきた。無定見に聞こえるようになってきた。★プロ野球、日本ハム対ソフトバンク。18時札ドーム。テレビUHB、ラジオHBC、S.T.V。全国の緊急宣言解除後でも、うちは相変わらず自粛している。テレビで平日はBS日テレ10時、桃太郎、1時、世宗、6時、長七郎、BS朝日3時、吉宗、となるのは相変わらずだ。ただ、これにプロ野球をテレビでみる楽しみが増えた。この日ハム試合は、午後2時頃か、午後6時頃。そしてもうひとつ面白いみものがある。藤井7段が注目の試合をするばあい、これをアベテレビ後だし動画で、差し手解説などをみる。将棋観戦は差し手は後回しにして先に「観戦記」を見聞するほうがいいという人もいるようだが、差し手解説を先に見ていて、あとで観戦記を見聞すると、観戦記の中の真の見どころ聴きどころがどこかはたちどころにわかる。これは実はわたしのBLM記事検討にも言えそうだ。さきにその日のBLM記事を全て見ると、だれかがBLMをねたになにかその人物固有の見解表示をしようとしているのについては、その意図がたちどころにわかる。(そういう記事でも、事実の把握があつたり、その見方自体が面白い時は、BLM記事に加えてもいいと思う。)
月曜日・札幌。☆Black Lives Matter関連記事が示す米国内の社会的騒擾は、今日の最初の記事に示唆されるように、「これは米国の一大文化革命ではないか」とでも批評される大きな潮流を迎えているのではないか。☆こういう「文化革命」に対して、「多少問題があったかもしれないが、かといって今の歴史観で過去の歴史を裁くような真似は大人げないではないか」という種類の批評はきっと跡を絶つまいと思う。しかしだよ。一例をあげると、米国西部劇で先住民族インデイアンをそれが頭から悪者であるかのようにバッタバッタとなぎ倒す「名演技」なんか、それは現にまさにその通りの歴史であったかもしれないが、それをそのまんま今にもちこんで平然としている感覚には、わたしは昔馴染めないものを感じた・ひとつにはアメリカインデアンがわれわれ日本人に割とよく似ているせいもあるがね。「ダンシング ウィズ ウルフ」などの映画などをきっかけにこの手の「歴史尊重主義」はもう今ではない。★「次々と否定されるアメリカの歴史 この『米国版文化大革命』の行きつく先は」FNNプライムオンライン、6/29 ★「イエス・キリストは白人から黒人に戻る?」Newsweek、6/29 キリストが「在った」が中近東であったことを思えば、キリストその人は有色人種であったに相違ない。それをキリストが白人であることを当然とするのが変ではないかと言われれば、クリスチャンではない私は「確かにね」と思う。いま中南米では「キリストが当然のように有色人種になっている」。さて米国ではどうなるか。悩ましい話だ。★「白人至上主義をリツイート トランプ米大統領、批判受け削除」KYODO、6/29 ★「黒人俳優ら300人以上がハリウッドに変革求める『暴力的な警官をヒーローのように賞賛するのはやめて』」HUFFPOST、6/29 わたしはなにやら「ダーティハリー」氏を連想した★「警察視点の作品やめて黒人の物語を 米著名俳優ら300人超が連名で公開書簡」The Guardian、6/29 ★「米ミシシッピ州、州旗変更へ--奴隷制支持した南軍旗のデザイン見直し」読売新聞、6/29 ★「元大統領の名外す 米プリンストン大『人種差別に加担』」朝日新聞、6/28★「黒人女性射殺事件の抗議集会で発砲 2人死傷、容疑者拘束 米ケンタッキー州」CNN.co.jp、6/29 ★「ジャクソン大統領像を引き倒そうとした男ら4人訴追」TBSNEWS、6/29 ★「名優ジョン・ウエインの銅像も撤去せよ!カリフオルニア州オレンジ郡で論争」SponichiAnnex、6/29 ★「抗議デモ ミシシッピ州旗、南軍旗の紋章を削除へ 全米で最後」産経新聞、6/29
月曜日・曇、20-15度・札幌。★道新1頁「コロナ感染1千万人 世界死者50万人迫る」最初の感染者以来約半年、世界の感染者が1千万人という節目を超えたというのは、ニュースだろう。4月2日に100万人を超えてから3ケ月で1000万人。恐ろしく速い感染率である。現在の死者50万人とあれば、死亡率5%というこれまた高率。感染者のトップ4は、米国、ブラジル、ロシア、インド。次の6か国は欧州と南米で半々。インドを除くアジア全体での感染率の低位と比較して欧米の高位が際立つ。こういったことはこれまでも報道されていた。「これから」というと、残念ながら中南米が伸びそうだな。そして米国は、これからどうなってゆくのだろうか。★道新1頁「最年少タイトルに王手」関連記事20頁。藤井7段棋聖戦5局中1,2局を続けて制した。もう一勝でタイトルを取ることになる。藤井7段の「勝ち方」について既にウエブ上畏敬を以って語られており、いやあコロナ禍後は藤井さん全盛時代が・同時にコンピュータ将棋全盛時代が、来るかもね。将棋コンピュータ会館なんて言うのができるかもよ。いまだって、ネット上アベマテレビ動画が最速の観戦方法だものね。★道新3頁「ワクチン140種世界で開発競う」。少なからぬ声が日本でのコロナ禍終了を1年程度とみていたが、治療薬の開発はコロナ禍終了を見るためには重大要因、この記事で見る限り大いに期待できそうだ。早ければ今年年内にも日本でのコロナ禍終了の目鼻がたてばおおいに結構だ。(ただ、世界全体では、もっと先だろう。)
日曜日・札幌。☆関連記事の性質は、一見些細だが、じつは問題のもつ広がりが非常に広いものであるかもしれない。BLM記事はこういう拡散力を備えている。★「『奴隷解放記念日』を再認識する、エージェンシー業界:一方、対応に不満足な黒人従業員も」DIGIDAY、6/27 ★「『ダークエルフ登場作品が人種差別として削除』誤解広まる 問題とされたのは『黒塗りメイク』」ねとらぼ、6/27 ★「顔認識という『壊れたテクノロジー』に奪われた黒人男性の日常」ForbesJAPAN、6/27 ☆私がいま読んでいるホワード・ジン教授『米国史』は目下13章 The Socialist Challengeに入ったところだ。米国の世紀初頭は産業独占が確固とした地位を占めて発展する陰で、工業労働者が人権無視の中で悲惨に生きている様子が描かれている。英国のような労働者政党というものはこの国ではついぞ発展しない。著者はこの国の著名作家たちの筆を拾いながら、現実の労働環境があまりにもひどいので、他方産業生産力のほうは明らかに格段の進歩を示しているので、「現在の産業を掌握している人々の手から、働く人間の手に産業主権を移したら」という「理想」が多くの作家の脳裏にあったらしいと描く(社会主義といってもその程度の意味においてだ。現実的政治行動は何も伴っていない)。私は今までこの時代を、1907年恐慌から連邦準備銀行成立史のように学び、その資料もたくさん持っている。しかしこの同じ時代が労働者にとってこうも悲惨な時代だったという認識は正直のところ希薄だった。ははあこの時代の中からAmerican Federation of Labor : AFLが成立発展してゆくのか。中高校生の社会科の教科書ではこういう大組合が米国に存在したという記述はあるが、どのように成立してどのような特徴を持っていたのかなどということは書いていない。わたしは別にいま日本の大学生諸子に学べなどとは言わぬ。私自身が不明だったので私が知ろうと思う。それだけのことだ。これは男子熟練工を主力とする組合だ。