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2018-11-29 11:34:00
2018年11月29日・木曜日・薄曇り・札幌。★「連携都市圏来年4月から、札幌市が中心宣言」(道新5頁)。その地理範囲は、12市町村。札幌市のほか、江別、千歳、恵庭、北広島、石狩、小樽、岩見沢市。石狩管内当別、空知管内南幌、長沼の3町。石狩管内新篠津村。この広さ、全国最大という。わたしは仮にこれをグレーターサッポロと呼ぼう。連携事業は行政サービスほか、さしあたりUターン促進という。★「町内会条例4月施行を断念、不満相次ぎ、(札幌)市再検討へ」(道新19頁)。町内会が当然のように地方自治組織の下部・中核組織だとするような安易さが漂う。こういう組織が世界の先進国でポピュラーだと思うか。太平洋戦争の当時、我が国に全国的全権的政治組織「大政翼賛会」があり、当時町内会は大政翼賛会の基礎的下部組織で、配給もここをつうじて行われ、本土防衛の基礎的軍事組織と位置づけられていた。戦後の町内会にはどうもこの大政翼賛会色が漂う。戦後長い間、地域の神社の寄付を集めていたり(寄付をすると統計上氏子だそうだよ)、支配的政党のあからさまな選挙地盤だったり(葬式があるとどこからともなく候補者が線香を持って現れた)、最近でも地域によっては政権政党の代弁者が総会多数を抑える活動をしたりと言われる。真の自治組織としてのありようを一度根底から考え直すべきだ。現状、札幌市区役所の便利な下請け機関と、市の人々は思っているのではないか。こんなマイナーなことを思いつくとは。それより、区の行政を充実したらよいではないか。★日常のことを中心につぶやいているこの「お知らせ」、いま視聴15万回を超えた。どうも恐縮です。なにかのご参考になったのだろうか。★ウエブ「ダイヤモンドオンライン」11/29付けでのっている高橋洋一氏の記事によると、この6月に日産は経産省もと事務方ナンバー2を社外取締役として入れた、という。「時期」からいっても日産改革と経産省の関連が忖度されておかしくない。(しかも高橋氏によると、日産はゴーン以前は経産省の有力天下り先だったという。)また高橋氏は、日産の中国進出は、トランプ米国の機嫌を損ねているのではないかという。どちらも、事態の容易ならぬ切り口だ。
2018-11-28 11:19:00
2018年11月28日・水曜日・薄曇り・札幌。★「入管法改正案衆院通過」(道新1頁)。この事実上移民政策にかじを切るありようは、政府見解では「入管法一部修正」。ろくな議論もしないうちに、早くも衆院通過。★日産問題。日産・三菱・ルノーの三者会議でのトップはルノーから出ると、すでに明文で規定されている由。ゴーン氏が海外で利用したと言われる住宅などは、日産の孫会社がケイマン諸島にペーパーカンパニーとして存在していて、その会社のもちものなのだという由。ゴーン氏の退職金80億円とかを退職後に支給するという協議書にゴーン氏はサインしていなかった由。いまごろ「事件」の印象を変えかねない詳報がずらずら出てくるとは、いったいどういうことだ。★「経営」とは、「ビジネス」とは、「会社」とは、「取締役」とは、国民的教養自体多岐に分かれている。国民は改めて「善とか悪とか」なにを基準に語るのか、勉強し直さなければならなくなるな。なにしろ「博徒を糾合して常習的に賭博をなす者」が悪人なのか、ビジネスマンなのか、昨今では再定義を必要とするようだから。★ネットをみていると、今回の日産事件。フランス側が今後どういう対応に出るか、というような話題を出している人がいる。そーいうことをいうんなら、ビジネスとも経営とも違う話だが、フランスの国民性ということも考慮に置かれたら良い。デューマ作『モンテクリスト伯』というのがあって、ナポレオン時代にエドモンド・ダンテスという青年が冤罪に会った復讐を徹底的に行うという物語。もうひとつあるな。世紀転換期に起こったドレフユス事件という冤罪事件。ドイツのスパイと疑われたドレフユスとその近親者が徹底的に疑いを晴らそうとする話。これはフランス社会を挙げての出来事となった。★わたしの言わんとする点。フランス人とはこのように執念深い人々である。とくに事柄が国家社会にかかわるところ大となれば、いつまでも徹底して粘るであろう。簡単にあきらめる我が国のような仏教国とは違うだろうよ。
2018-11-27 11:51:00
ドラッカー氏のマネジメントという洋書を読んでいて、図らずも数十年前に当地でドラッカー氏の風貌に接したことを思い出している。ある機関の**周年記念の行事の一環でドラッカー氏の講演を企画した。その講演要旨をその機関の機関誌に掲載する予定になっていた。私はその原稿の担当者だった。★講演後手違いが起っていたのが分かった。録音するはずだった講演が録音していなかった。録音の担当者は平謝りに謝っていたが、覆水盆に返らず。私はその録音テープから原稿を起こす役目だった。掲載誌はスペースを開けて待っている。ドラッカー氏側に原稿を書いてもらえるかと打診したら、講演謝礼と同額を要求するという。確か当時の金で10万円ほど。★わたしに、なにか工夫はないかという。わたしはその講演会の場には居合わせて、ノートしていた。わたしは自分の筆記ノートをもとに、あいまいな点はドラッカー氏のいくつかの著書(訳書)から拾い、読めるような一編の文章にした。これを某さんがドラッカー氏の通訳に見せ、まー確かにこんなところだろうというお墨付きをもらって予定通りそれを掲載した。★正直のところ、当時は、ドラッカーの言っていることの「真意」は、わたしにはよくわからなかった。ことばはわかる。しかしなぜこれが「知恵」なのかというところがわからない。★いまDrucker,Management をひも解いていると、いまならわかる。それだけ年を取ったのかもしれない。ドラッカーは、businessはsellingをするのではない、marketingをするのだという。customerはutilityを、そのcustomer独自のutilityを求めている。そういうutilityをbusinessは探してcustomerの希望を果たすのであって、merchandise をsellingするのではないのだと。★これを「理」として理解するのには経済学の理解が必要である。「感覚」、「経験」として理解するのには、800頁もの文章や何度もの講演、ミーテング、コンサルテングが必要だろう。「経営学」自体として、これを確立するのは無理であろう。これは実践経営学とでもいうものである。多くの人々が経営とかビジネスとか思っているものは、この「知恵」から見れば、たんなる「配給論」である。★しかしこの智恵は、「資本主義の精神」をよく表現しており、識者はこれを「アニマル・スピリッツ」という。★当家アイランドコーポの運営なぞは、まさに配給論だな。まつたくそのとおりですよ。
2018-11-27 11:12:00
2018年11月27日・火曜日・くもり・札幌。★「消費増税対策で9項目」(道新1頁ほか)。来年10月に消費税を予定通り2%上げる際に、需要の急減退で景気が落ち込むのを防ぐため、臨時の景気振興策をしようということのようだ。この9項目の中で特に世間の注目を集めるのが、クレジットカードのような電子決済のものについて数カ月間に限定して「5%」ぐらい還元する施策を企画している点だ。ただ、発想は面白いけれど、果たしてこれが現実にはできることなのかどうか。★日産のゴーン氏の事件は、最初の単純な報道から、だんだん事細かな詮索になってくると、事件の構図は日仏間の問題としてだんだん大きくなってくる。★どうやら事の真相は、日産が独自性を強めるために行ったクーデターということのようだ。とにかく、邪魔なゴーン氏を追っ払ってしまった。★そうすると、当初の報道時にフランス側では日産の取締役会を「ブルータスか」、日本側では「明智光秀か」、と感じたのは正確だったことになる。★残る問題はただ一つ。これが「光秀の3日天下」なのか、あるいは明智幕府ができるのか、というところだ。ダメだった場合、フランス的見解だと、「オクタビアヌスのローマ帝政」がやってくる。日本的の場合、「豊臣秀吉の天下」がやってくる。現実論としてはもし日産の経営改革が今後につちもさんちもゆかなくなったときには、たぶん米国の超大手が日産を買収して、日産のニの字も後に残らないようにばらばらに切り売りされてしまうのだろう。(米国型のリストラはたいていそうなる。)日産がどっちへ向かうのかは、今後とも日本経済のトップニュースだろう。なにしろトヨタに次ぐ、日本第2位のナショナル・フラッグだからね。
2018-11-26 10:27:00
2018年11月26日・月曜日・曇だが、晴れ目あり・札幌。★道新1頁ほか。「22歳貴景勝が初優勝」。白鳳、鶴竜なく、稀勢の里もすぐ休場。この九州場所は横綱不在という異例の姿だった。それを東の小結、貴景勝と、西の大関、高安が、よく頑張って、見られる場にした。★貴景勝、12勝2敗の優勝。今は幻となった貴乃花部屋出身。★ななへやへはなはさけともやまふきのみのひとつたになきそかなしき。この「身・味・実」とは、貴乃花であり、貴乃花部屋さ。貴景勝の今回の優勝。いい鎮魂になったのではないか。将来「貴**」部屋を起こしなさい。