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2019-03-31 06:50:00
2019年3月31日・日曜日・曇・札幌。★今日の日本ハム対オリツクス戦。札幌ドーム。日本ハム側が伸び伸びと試合して3対1.お立ち台に、有原、近藤、王の3人が上がり、抱負を語っていた。
2019-03-30 09:52:00
2019年3月30日・土曜日・曇・札幌。★今朝は朝方2度、日中7度まで上がるよし。なかなか春になりきれない北国の春。★昨夜の日本ハム対オリックス戦の中田の満塁ホームラン。1死で、満塁で、10回裏同点だから、中田は犠牲打1本打てば済むはず。事実ホームランの前に中田はレフト左にフライを挙げていたという。オリックス側はこのフライをわざと取らなかった。そういう一幕があったと。★なによりもかによりも、中田の前の二人の打者がどちらも宣告四球で塁に出ていた。それまでの打席でまったく打てていなかった中田をめあてに、オリックスの福浦監督がその前の二人の打者をあえて歩かせたらしい。これで怒らなければ、中田の神経のほうがおかしい。(たしか以前、中田がフリーエージェントになったときの「予想就職先」の一つが、オリックスでなかったか。)★今晩の日本ハム対オリックスは、12回まで延長して引き分け。明日再度札幌ドームで同じカード。午後2時。
2019-03-29 09:48:00
2019年3月29日・金曜日・曇・札幌。★今朝はマイナス1度、日中に2度まであろうと。昨夜またまた降った雪が数センチ堆積していた。最近数日、こういう天候だ。★プロ野球、とうとう開幕。今日が第1戦。いよいよ「プロ野球を楽しむ」季節が来た。これが北海道人の文字通り「夏期間」かな。★今日明日明後日と、札幌ドームで、日本ハム対オリツクスの三連戦。★今晩の日本ハム対オリックス戦。STVテレビで見ていたが、7回まで、午後9時。日本ハムの投打とも不甲斐なく(その時点では、そう感じられた)、午後9時以降ラジオに切り替える気をなくした。ところが、ネットでみたら、そのあと大事件になった。8回に同点となった後、延長10回目の裏に中田によもやの満塁ホームランが飛び出し、日本ハム快勝となった。おそるべし日本ハムの底力。
2019-03-28 18:17:00
わたし大学1年生の教養科目でとった「数学」で、ヒルベルト論を聞いたと書いた。私は幼い時に変わった性質を持っていた。数学の計算が大嫌い。公式の暗記が大嫌い。★公式をせっせと暗記して、問題の数値を公式に当てはめて解いているのが数学なら、数学など科学でも何でもない・単なる労働問題ではないかと思っていた。しかしいざ試験になると、公式を全然覚えていないので、目の前の問題が解けない。その都度定義を思い、公式をやっと作り上げて問題に臨むと時間切れ、ということを繰り返していた。そこで理数系の成績がめっぽうに悪い。(理科も、公式で問題を計算する労働問題が多い。)生き馬の目を抜く競争戦なのに、文科系の高得点で理科系の低評価を補うというよやりようで生き残ってきた。★この一般教養の「数学」で、ははあこれが数学か、それなら数学も捨てたものでもあるまいと思った。この人は学生に計算を全然させなかったが、それでは評価のしようがないからと、最後の2時間だけ行列式を教え、行列式で計算問題を作って出題し、その成績で評価してしまうから悪く思わないでくれと言った。★さて、ヒルベルトのような「公理」から見直して数学を作り替えようなどという大号令を数学界にかければ、このあと20世紀に世界の数学界に起こるのは、「集団で取り組もう」という集団戦の思潮を生むのは知れ切ったこと。されば20世紀は数学の世界も組織優勢、集団優勢となろう。(そして今の21世紀は何かな。知れ切ったこと。***であろうが。)ただフェルマーの定理を証明したワイズ氏その人は、数学界の大勢とは違って、おそろしく秘密主義、孤独主義の人だったらしい。しかしその証明の手法自体は、数学界のあらゆる思潮、手法を利用しているといってよいのてはないか。★ワイズ氏による証明の過程で、日本人の「志村予想」だの、「伊達理論」だのが、重要なキーとして登場したというのも、驚きである。「志村予想」は1950年代の所産だから、私の大学生時代にだって耳にしている可能性はあるのだ。しかしその「志村予想」なるものがよもや後年、フェルマーの定理の証明に援用されることになろうとは、気が付くはずもなかった。当時の日本の本職の数学者たちにも、神ならぬ身の、知りようもなかったろう。そもそもこの志村予想なるものが楕円曲線に関する思考で、その楕円曲線が楕円とは縁もゆかりもなさそうな「モジュラー形式」なるものと「楕円曲線」の「関係」に生じる出来事を問題にするものである。★この一見まつたく関係なさそうな異なった「領域」に起こることが、他の「領域」に起こることと厳密な関係があるなぞという、20世紀中葉の数学界に起こった有名な思潮が、フェルマー定理の解決に重要な役割を果たすのである。★少し俗っぽく敷衍しよう。たとえば歴史学の場合、現実に起こる歴史過程は西洋史、東洋史、日本史にまたがって起こっているであろう。しかし西洋史、東洋史、日本史のそれぞれに相当の学識をもって通じている学者なぞというものは、現実の学者の世界には極めてありがたい(つまり、ない)。極端な場合、ある大学で専門の学会が東洋史、西洋史、日本史とほぼ同時に行われていても、それらの両方あるいはすべてに「敬意を表して」出席する「歴史」学者なぞ絶えていない。これでどうやって三つの分野にまたがる史実を正当に評価しうるのだろうか。非常に決定的な研究は、多くが異なった分野の交わった点に起こる。20世紀のこの問題の解決。集団主義。往々大学閥しか問題に対処できない。個人主義、職人主義は、往々大学閥に太刀打ちできない。(そこへゆくと、数学界は、個人間の交流が多くて、風通しの良い世界らしい。他の学問分野に比べればだが。)
2019-03-28 12:48:00
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』新潮文庫、2006年。★ピタゴラスの定理というのがある。「直角三角形において、斜辺の二乗は他の二辺の二乗の和に等しい」。数式で表すと、x二乗+Y二乗=z二乗。これを三乗からN乗まで拡大した式には、「整数解はない」というのが、このフェルマーの定理という問題である。そのようなx、Y、zの整数値は得られないというのだ。人類の歴史の中でこれの証明は難問とされていたが、17世紀にフランスの数学者フェルマーが、この証明ができたと言い残して死んだ。さてフェルマーはこれをどう証明したのだろうというのが数学者たちの懸案になっていた。★1993年、アメリカの数学者、アンドリュー・ワイズが、「この証明ができた」と発表した。数学界は、ワイズの証明を検討した結果、「確かに証明された」と認めた。この難しい話を、数学者でない人にも大筋が分かるように説明している本書は、たいへんに面白い本である。★驚いたことに、ワイズの証明は、数学の世界の中でお互いがあまり関連しなかった諸分野を巻き込んで行われている。また数学史上の大きな研究のうねりをことごとくというほど巻き込んで行われている。(フェルマーが300年前に、「紙の余白に行った」かもしれない証明とワイズの証明が果たして同じことかという疑いが生じるのもむべなるかな。あるいは両者はまったく質を異にする技かもしれぬ。このように考えを巡らせるのも、意義のあることだ。)★私は大学の1年で「数学」という科目を教養課程でとった。いま先生の名前を忘れ、教科書も思い出せぬ。それはヒルベルト論だった。ヒルベルトという数学者が「公理」ー「定理」という構造に疑問を建てたという話。ユークリッド幾何学を疑い、非ユークリッド幾何学の存在を主張する話。ヒルベルトはこの疑い(公理を疑い数学を再建する)を数学の全体に及ぼそうとした。これが20世紀劈頭に起こった数学史上の大事件として、本書でも大きく引き合いに出されている。ヒルベルト以来100年余、その間にヒルベルト級の大震動がいくつか数学界に起こり、21世紀を前にしてこのワイズの快挙があった。大震動はいまもこれからも起こる。(どういう方面にどういう形で、人類史上最大の震動がおこりそうかは、本書を読んでいるとよく見通せる。)★時間があればまた書く。
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