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2023-11-02 09:07:00
北海道新聞11月2日号 1頁。「札幌バス停どこ?不満続出。複雑すぎる。問い合わせ194件、周知課題。」 最近、札幌駅前の再開発で、札幌駅付近のバス乗り場が以前のような「系統性」のあるありようではなくなっている。「臨時のこと」とはいえ、この「臨時」がかなり長期のことなのは間違いない。札幌市は全力挙げて問題を大きく軽減すべきだ。この道新記事には、駅前の乗り場略図と行き先による乗り場案内図が載っている。大助かり。これを観光客に渡せば、手助けになる。同21頁。「日ハムの秋エスコンで始動。キャンプ課題「天然芝に慣れる」。」プロ野球の各チームは、ホームグラウンド以外の地に冬季キャンプを設けるところが多い。しかし日ハムの今年の冬季キャンプは、ホームグラウンドそのものを生かすらしい。ファイターズを見たいというフアンは、冬季にもこういう形で期待がかなえられれば、北広島の通年繁栄に拍車がかかろう。ここ数年の日ハムの工夫は、現在北広の繁栄となって表れているが、札幌市の企画力は日ハムと比べると格段に見劣りするようだ。
2023-11-01 18:04:00
北海道新聞11月1日号 1頁。「イスラエル首相 停戦拒否 戦闘拡大 死者1万人迫る」。同8頁。「米、泥沼化懸念、抑制に転換。イスラエル軍事作戦。国内から批判、イラン刺激も。」「ガザ住民 エジプト移送案。200万人超追放検討か。」これはイスラエル情報省が、パレスチナ自治区ガザの住民200万人以上を隣接するエジプトの東部シナイ半島に移送させる戦時提案の案なのだそうだ。/ガザの住民を空っぽにしてここもイスラエル領にしようという下心かと疑うよ。
2023-10-29 09:06:00
北海道新聞10月29日号 2頁。「ガザ越境作戦を拡大 通信断絶 イスラエル、空爆激化。 国連「人道休戦」決議 賛成121か国 米は反対 日本棄権」。ここ数日間、イスラエル国軍のガザ攻撃は激しさを加え、ガザの死傷者は劇的に増加している。国際社会の対応は、国連のありように集中的に表れているが、「即時停戦」を求める国際的声に対して、「即時停戦に外にどのような条件を付帯させるか」というだけの意見の相違で、「即時停戦」の呼びかけをしようという話が一向に成立しない。「国家をたしなめるには、国連のとりなしに勝る手段はないと思う」が、その国連は常任理事会はついに機能できず、国連総会がこのほどようやく「人道休戦」を決議した。7頁に道新社説「国連が休戦決議 ガザ人道危機回避急げ」。「この決議はアラブを代表してヨルダンが提出した」、「現在のイスラエルのガザ空襲自体が明白な国際人道法違反だ」、「結局イスラエルと米国は孤立しつつある。」などの認識が示されている。/ところで最近私は、テレビで、イスラエルが国内で、自国の民間の人々に次々と自動小銃を手渡している場面を見せられた。絶句。イスラエルは国民皆兵にするつもりだろうか。もし武装した国民ひとりひとりを国家が厳重に制御できない場合には、その国家は国家の資格がない。そういう無軌道は、新たな大きい悲劇に道を開くだけだ。
2023-10-23 11:55:00
北海道新聞10月23日号 4頁。「西田浩雅の ニュースがわかる」「ガザ紛争 力の包囲 攻撃を誘発。 アラブ・イスラエル接近 ハマス、孤立に危機感。パレスチナ問題だけは未解決で、手に負えず、解決の糸口もつかめぬありさまであり続けている。」 昨日このお知らせで、第2次大戦終結にさかのぼるパレスチナ問題の背景を書いたが、昨日の私の文章には重大な欠落部分があった。それは第1次大戦から第2次大戦までの「イスラエル問題」の経過の歴史である。それは今日のこの道新の解説記事のなかに非常に丁寧に述べられているので、以下に要点を採録させていただきたい。/パレスチナ問題の原点は第1次世界大戦の時代にさかのぼります。/当時、この地域はオスマン帝国支配下にありました。その打倒を狙う英国はアラブ勢力と協定を結び、オスマン帝国と戦えばアラブ独立国家をつくると約束します。/一方、ユダヤ系のロスチャイルド財閥から資金を引き出すため「バルフォア宣言」でユダヤ人国家の建設を支持します。/さらにフランスとは、戦後に中東を分割支配する秘密協定を結んでいました。/悪名高き「三枚舌外交」です。/結局、パレスチナは英国の委任統治領となり、ユダヤ人の移住が進みます。そして第2次大戦下、ナチスドイツによるホロコーストが起きます。600万人が虐殺された悲劇はユダヤ人国家建設の機運を生み、国連は47年にパレスチナ分割決議を採択。翌年イスラエルが建国を宣言しました。/これにより2千年にわたり離散してきたユダヤ人が自らの国を獲得します。その代わりに70万人を超すアラブ人が故郷を失い、パレスチナ難民が生まれます。
2023-10-22 09:08:00
キリスト生誕の頃の中東は、『新約聖書』を読み返していただきたい。キリストはユダヤ民族の人であり、キリスト生誕のベツレヘムは・その近辺は・ユダヤ人が住んでいた(聖書の記述から伺える)。その地はローマ帝国の支配下にあり、ローマから任命された総督が支配していた(聖書の記述に詳しいから、読んでいただきたい)。さてその後キリスト教はローマ帝国領内に広まり、ついにはローマ国教となり、ローマ滅亡後の中世には、「ヨーロッパ統合の中核」としてヨーロッパの魂となった・ローマンカトリック教会。ところでユダヤ民族から出たはずのキリスト教は、ユダヤ民族の内部では「ユダヤ教」という独自の「キリスト教」となって現代まで生きている。イスラエルのユダヤ民族が信仰しているのはこの「ユダヤ教」であり、その信者は米国内にもかなりの人口を擁している(米国内のユダヤ人)。/ところでキリストゆかりのイエルサレム聖地は、紀元7世紀以後の世界史ではイスラム教徒の聖地でもある。中世のかなりの期間、ヨーロッパのキリスト教徒が組織した「聖地奪還戦」(十字軍遠征)が企てられたが、文字通り「聖地を奪還」しえた機会はかずすくなかった。/イエルサレム聖地でのキリスト教徒とイスラム教徒との共存は、無慮千数百年に及ぶ悲願で、今日それは、イスラエル国とパレスチナ国との共存の悲願として、我々の目の前にある。詳しくはあなたの近くにキリスト教徒がいたら聞いてください。私なぞよりずっと詳しいだろうから。(多くのクリスチャンは、イエルサレム現地に行ったことがあるかもしれませんよ。)