インフォメーション
2/2 イ・ポンヒョン ハンギョレ経済社会研究院研究委員 配信 「『国際戦争』という混沌の黙示録」【コラム】//最近は日本国内発信のネット記事も、日本のジャーナリズムも、日本の基本的な金融経済の姿を、いわば日本の真実の「本位制」を、慮る投稿が異常に少なくなった。この韓国のお人の指摘を考慮せざるを得なくなっている。(韓国経済と日本経済は、国際経済上も根本的にはつながっている。万が一、日本がこければ、韓国も無事ではあり得ない。逆も、しかり。)/ この記事は、「1970年代以来、基軸通貨国米国の『本位制』は、金本位制から『米国債本位制』に変わったと」、「この米国債本位制とは、米国以外の国々が貿易黒字で蓄積した資金を、米国債を外貨準備として保有、米国は過度な国内消費と国防支出を通じて世界にドルをばらまいてできた経常赤字と財政赤字を米国債発行で埋め合わせてきた」、しかしこの体制を米国自体が維持しえないとして、現在のトランプ氏の「関税政策」が現れている。「それにしてもこの本位制は、諸外国が米国を信頼して成り立っていたもので、現在のトランプ氏のけたはずれの世界政策は、諸外国の米国に対する信頼を急速に失わせている」。だいたいこういう内容だと思う。//これはとうてい他人事の話ではない。このような米国の「国債本位制」の「順当な存続」こそが、日本の現在の「これまた、日本国債本位制」維持の前提になっている。私たちはアンベノミクス以来のこの「日本国債本位制」について、当初言われていたような、「国内でインフレがあれば、円通貨をじゃぶじゃぶ流してすぐ解消してしまう」とか、「国内で資金をたくさん使う必要が出て来れば、国債をどんどん発行してその資金手当をすればいいだけだ」とか、いう具合にはとうてい行きそうもないことを、痛感しているはずだが。
香取さんという記者がまとめられた「環境法廷」は、内容的には生削りだが、私たちが今注目すべき重要な論点を正面から提示しているので、たいへんに参考になる。/ 「環境法廷」という題の趣旨は、いま世界中のいろいろな国の国内法廷が、「自然の権利(ここで自然とは、地球そのもの、川や動物や、に「存在し、存続する権利」があるとみている)」を擁護する法廷提訴を受け付け、審議している、ということだ。// ここで議論の課題たらざるをえない話題は、「自然の権利」は、「人間の権利」とは、論理的にどういうかかわりになつてゆくのか、という点であろう。もしも人間の権利が絶対的なものであれば、「自然の権利」が手放しでは主張できないことになる。(絶対の「人間の権利」という「普遍の前提」が設定されてしまえば、「自然の権利」という主張がぼけてきはしないか。)西欧には近代以降「絶対的な人間の権利」というイデオロギーが成立したので(最近それへの反省が迫られているが)このGLOBE特集も認める通り、環境法廷の事例はいま世界的だが、西欧諸国に限ればその実例は極めて乏しいのである。私は現時点は、人間の権利の絶対性が反省されて、自然の権利と人間の権利は並び行われているものと理解する。(この話、イデオロギー的には根深いものがあるよ。たとえば、大概のクリスチャンは、日本人が朝日を拝む自然の行為を、「日本的自然崇拝」と呼んで批判の種にする。太陽に感謝して手を合わせて、なにがおかしいかね。)/ 人類の環境破壊が近年目立つので、世界的に、地球の環境をまもる活動が一般化している。環境保護は国際的な常識になっており、まさに国際法がそのような保護活動を認める状況になっている。(しかし、一歩下がって考えてみよ。この国際的環境保護活動は、「人間の権利」を結局は強く損なうものだから、という認識で行ってはいないかね。結局は人権侵害だからだと。)そういうわけでGLOBEは、人権侵害すなわち次世代の人類の人権を侵害している、という具合に議論を運んでいる。//香取さん、折をみて、この問題全体をもう一度整理してくれませんか。私はあなたの根本的趣旨に賛成ですけどね。//この問題は論理的には、やはりトランプ・レジームの出現と非常に関係があるのです。
トランプの暴挙は、盗人にも一分の理屈がある、点を徹底して暴かねば、世界史は次の時代へ進めません。
トランプ氏が2025年米国大統領に二度目の就任をし、「米国世界一」政策を宣言した要点は、「米国が仮想通貨で世界一になること」で、「世界中に関税を掛けた」(2025年)のはいうなればその過程での陽動作戦だろう。元来の目論見は2025年末・2026年初にこの第二幕がにぎにぎしく開幕するはずであったが、いろいろの差しさわりで遅れていた。非常に明瞭な「差しさわり」は、米国連邦準備銀行体制がトランプ氏の御意に従ってどんどん利下げしてほしい(なるべくはゼロ金利まで)という願いがはかばかしく動かなかった。/今日の朝日にも道新にも出ているが、トランプ氏はネットに投稿して、FRB議長を2026年5月からウオルシュ氏という人物に指名すると公表した・上院の認可を経ればそういうことになる由・現FRB議長パウエル氏は、FRBの理事ではあり続けるらしいが、議長退任のやむなきに至ろう。/このウオルシュ氏というのは、トランプ氏の強い息のかかった人物で、むろんトランプの御意通り「利下げ」するだろう(永久にトランプ氏の思い通りかどうかそこまでは誰も知るまいよ)。しかし2025年当初にはまだ誰も思っていなかった「FRBへの大きな期待」がある。それは「米ドル建てステーブルコインを介して、仮想通貨と通貨ドルをつなぐ」体制に、FRBが認可を与えて前進する、という期待である。(今にトランプ氏はさかんに口に出してその期待を語るようになるだろう。なにネットに書くだけのことだ。)その次なる舞台は様々あるが、たとえば一番わかりやすいのは、「米国債を仮想通貨建てに変換してゆく」ありようだろう。(こういう過程を縫って、トランプ家用の仮想通貨資産を膨らませていって、この機会にトランプ家を米国のGAFAMの一角の大富豪として築く、という作戦だ。)/トランプという人は、なんでも隠し立てなくどんどん公言しているので、以上の「論拠」に不自由はない。/この後はトランプ氏は言ってはいないが、いま米国にとっての最高の友好国は、左側にドイツ、右側に日本だ。「一見したところでは」、現在のドイツは「徹底したナチス嫌い」を表明していて、これがファシズム国になるという懸念はないように思われる。現在の日本は、「戦争をしない」平和憲法を最近80年間も堅持していて、これがファシズム国になる懸念はないように思われる。/さて、本当にそうですか。
1/26 COURRiER JAPON 配信記事。「エマニュエル・トッドが危惧する西側諸国の崩壊 『トランプが収奪の道を暴走するようになってしまった理由』」//いわく、グリーンランドを巡り、欧米は「死に体」になってしまった。トランプは軍事力でもはやロシアに対抗しきれず、経済力で中国に対抗しきれず、西欧世界の内部で「まともな生産経済」を維持しきれず、いまや同盟国を収奪して、それによって生き延びようという情けない有様、と。/ところで、西欧は、今後は日本収奪に機会を見出そうとでもいうのかしら。/トッド氏を今まで何十年間も、拒絶し続けてきたフランス言論界が、いま「トッド氏の利用価値」に気がついたというのか。/さて、今こそ、日本と日本人は、知的にしゃんとしよう。日本をなめちゃいけませんぞ。トッド氏には学ぶが、崇拝はしませんよ。//私見では、トッド氏の「構想」は、実は「社会システム論」とでも呼んでおきますが、大変に「21世紀的ありようで」、20世紀的形而上学のように「正否をきっぱりとわける」というものではないのです。(形而上学とは次元が違うので、これに形而上学的に挑戦しても「話は合わぬ」のですよ。)(だから、トッド風に言うと、「仮説」だと自評するのです)実に社会はすでに「社会システム論」の中で「動いている」のに、多くの人々はそれと自覚していないのです。早い話がコロナのような伝染病です。テレビや新聞に現れるその道の権威とか指導者といわれる人々の「挙動」が、どうみても終始「たんに統計知識を引き合いにしている」ようにしか見えないのに、「違和感」をおもちになつたことはないかな。疫学はすっかり社会システム論のなかにある世界ですから。// 例えば、このネット上であれば、徳安 彰 法政大学社会学部教授が、説明しておられる【社会システム論とルーマンの知をめぐる冒険】をお読みください。フランス人エマニュエル・トッドさんは、社会人類学者だと思いますが、1980年代以来大量の著書を書いており、トッドさん独特の社会人類学的調査・研究を土台にして、西欧を始め、世界各国の「国民国家(ネーション)における社会意識」を論じておられます。「ネーションの社会意識」という課題は、多くの社会科学の分野にとって基本的な課題だと思うのですが、トッドさんの実に説得的な議論の成り立ちは、徳安先生の紹介しておられる「ルーマンの社会システム論」の成り立ちと比較してお読みになるがよい。私は、多くの点で、同じカテゴリーの議論が行われているように読みます。
朝日新聞1/26朝刊で、一番目立った記事は、最近のカナダ・中国経済交流状況と、中国最近の国際決済状況をターゲットにした大きな記事である。/そのほか、パレスチナ難民を話題にした詩を引用する国語読解問題を、灘高が出題したという記事や、米国の移民取り締まりで、トランプ政府が派遣する州兵と地元行政府の自治機関の間で対立が深まっているという、到底あり得ない話が実際にありえていることのフリクションを報ずる記事や、米国最大の都市であるニューヨーク州ニューヨーク市に、「社会主義的」知事が誕生して、ことごとにトランプ氏の政治を批判しているというような話とか、これまでの日本の世相では話題にするのがはばかられていたような話題がどっと現れた。/私たちひとりひとりが、たんにひとりひとりなら、こういうことを話題にする必要は薄いかもしれない。しかしいま日本がトランプ米国の密接な同盟国として存在していることを念頭におけば、トランプ米国がいま断末魔の状況にあって、その結末が日本の成り立ちにどのような深刻な影響をもたらすか図り難いときに、こういうことを考える力を日本と日本人がまるで持てないのでは困る。//例の統一教会問題と山上さんの安倍元首相殺害事件。このほどやっと第一審判決・極刑(いまの裁判制度のなりゆきでは、無期刑は極刑であろう)。事件の社会的・政治的動機である統一教会問題は、極刑の判断には影響しないらしい。このまま経過すれば、日本の文化的伝統だと、山上さんは日本の手毬歌第三番の「三は、佐倉の惣五郎」になることになろうが。統一教会問題の政治的・社会的処理は、それほどの重みをもつものであろう。なにしろ他方の安倍さんは、国葬されているのだ。/ 1/25文春オンライン 配信 「<「高市早苗」の名前が32回も> 統一教会"3200ページ極秘文書"の内容にヤフコメ民の怒り爆発 『もう無茶苦茶』『テレビが報じないのにおかしい』『やっと衆院解散の理由が分かった』」/これは社会的・政治的にたいへん貴重なニュースではあるまいか。本来なら、国会討論で統一教会疑惑の集中的な話題となるはずのものではないか。なにしろ高市政権は、統一教会問題に蓋をして、今度の解散を行っている。しかも高市氏の有力な支え手たちがぞろぞろと、「統一教会問題疑惑」の渦中にある政治家たちである。