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2025-05-06 06:45:00
,ALVIN TOFFLER, POWERSHIFT, 1990の、第3章の冒頭にこうある。 The names of business tycoons ricochet through the media like those of Hollywood celebrities. Surrounded by publicists, trained in all the arts of self-promotion, characters like Donald Trump and Lee Iacocca have become living symbols of corporate power. しかし、このcorporate power の意味するところは、皆さんの多くが想像するような古風なものではない。この本の著者トフラー氏が説いてやまなかった「農業を超え、工業を超えた新しい波」の上にある。この新しい波の渦中に、現在、皆さんはあるわけだが、そのことをどの程度察しているのか。トフラー氏は先の引用個所のすぐ下にその特徴を述べているから、直接お読みになるがよい。 私が言いたいのは、いま新聞が盛んに示している「トランプ氏による関税攻勢」は、言うならば「表の手段」、実は(といっても当然のことだが)「裏の手段」があって、このほうが実にトランプらしい手段であり、トランプ氏が配置した戦備の中心だろう。いま「関税戦争」が「最初の3か月」を迎えており、この時米国自体にも物価上昇や企業の経営危機やが訪れる・ここを先途と乗り切らないと「トランプ・ディール」はそれまでとなる・ここで「裏の手段」がエンジン全開で発射する。さて日本はどうしたものだろう。世界はどうするのだろう。 でも政府も新聞もいま私たちが見ているネットですら、そういう具合には見えない(が、隠しもできない。そういう攻撃が激化したということが、個々の事件としては開示されているところが、私たちのネット世界だ。そしてトランプ氏とその陣営も、ネットに対しては全然隠さない・逆に宣伝を強めている。なんと、言うじゃないの、俺のいう事がわからなければ、銀行は10年以内に消滅するぞよ。これ、アメリカの銀行に対して言っているのだ。日本の銀行は全然念頭に置かれていない。) 私も今更ながら、トフラーの本や、『ライアーズ・ポーカー』なぞを読み直して勉強中だ。日本政府が持っている米国債を大部分、30年後に償還される無利子の財務省証券に替えろというだろうと・単純にひとさまの説を引用して言った・内心とんでもない話と思ったよ・ところがこれでも言い方がまだ非現実的だった。ビットコインに替えろと言ってきているのではないか。TRUMPというコインに替えろと臆面もなくいってきているのではないか。早く承知すれば日本政府は大儲けできるぞと言ってね。まー私は欲というものがないから、ともかく勉強してみよう。
2025-04-25 05:06:00
トランプ氏が唱えた「ディール」は、その「突破点」がまずガザ問題に向かい、次にウクライナ問題に向かい、いま対日問題に向かった。この「向かい方」は、徹底的脅しという戦法。だが私の観察では対日ディールの本質的内容から言って、対日の向かい方は「懇願」でしかありえない。いま米国に緊急に必要なのは米国政府の財政危機を救う事であり、このためには日本政府を説得するしかないのだ。日本が米国政府救済の第一のカギを握っている。そして今回トランプ氏に送った日本政府の「行人」は、「米国の要望を快諾する」というメッセージを携えて行った。/トランプ氏の宮廷はこのように第3の突破点でほっと安心した。「徹底的脅し」の世界的構図は、もともとこの「脅し」が本当のものと思わせる大ブラフに過ぎない。緊張していた世界も米国も、「緊張が緩んできた」ことを感知して「緩み」だした。関税戦争を見直すようすや、連邦銀行議長を脅迫するのをやめたことや、中国と解け合いの様子をみせたことや、ロシアが現状休戦を唱えだしたことや、こういったことが一挙に起こっている。日本政府による米国政府救済は、日米両国の国民にショックを与えないようもっともそうな話をたくさん作りながら進んでゆくだろうから、そう心配しないでもよいと思う。「行人」論で言えば、弁慶が朗々と勧進帳を読む演技を鑑賞しておればよろしい。トランプのブラフは成功裏に一段落した。
2025-04-24 19:57:00
民間的な信仰の世界では、「稲荷神社」のお使いが狐、というのがある。衆目が時にまちがえるような、「狐がご神体」ではないよ。神様系、仏教系と二種類あるが、どの場合でもれっきとしたご神体があり、それは狐ではない。狐はあくまで使者。その伝えるものがあまりにも尊いと思う人々が、お使いの狐を神様とみなしたということはあろう。/一転して本当に「尊い」お話をしよう。先ごろ病没されたローマ法王は、イエス・キリストの出現を告げる「使徒たち」のトップだった人・ペトロ(これがローマ教会の最初の法王に当たるだろうね)のはるかな後継者。使徒たちの役目は、救い主が現れたという「グッド・ニュース(つまり福音だね)」を人々にあまねく伝える使者であった。法王は尊い使者だが、法王そのものが神様ではないよ。/別の芳しい話をしよう。日本の古代史に出てくる有名な話。推古天皇の摂政であった聖徳太子は、小野妹子を使者の代表として、隣国「隋」の煬帝(ようだい)に本朝第一回の使者を送ったが、その国書にいわく「日いずるところの天子、書を日没するところの天子に致す。つつがなしや。」なんとまあ、今日の日米格差の数十倍もの国力差のある国の元首宛てに、堂々の対等のあいさつを送った。この「行人」が燦然と日本史に輝くのは、中学生の君にも理由がわかるだろう。その「お使い」が相手に伝えた内容が「対等感あふれる」ものだったからだ。冒頭の狐の例だって、狐そのものが尊いわけがない、狐が運んだよい運が庶民を喜ばせたからだ。伝えたメッセージの内容こそが、「行人」を尊くもすれば、二束三文にもする。さていま日本が煬帝ならぬトランプ氏に送った「行人」は、日本史にその思い出が残るだろうかな。  
2025-04-23 08:18:00
「行人」は、夏目漱石晩年の著名な作品。主人公一郎が、妻お直と弟二郎の不貞という妄想に苦しむという小説。主人公が「おのれこそ絶対」という想念にたどり着くが、しかしその想念ゆえの撞着に苦しむという精神小説。ところが同じく漱石は「則天去私」を理想のように述べ、読者を苦しめ続けてきた。ところで作品の題の「行人」とは、中国の王朝では国際間の「使者」の意味で大変重要な意味を与えられていたと。この小説では、主人公の弟である二郎が、お直への婚姻の申し入れの「使者」に立っていて、したがって主人公よりも先にお直に親しんでいたことが、主人公の妄想の重大な要因となる。「行人」が題となったゆえんである。この憶測は、筑摩全集類聚・夏目漱石全集6、昭和46年・昭和60年刊行、中の吉田精一氏「解説」によった。現在展開中の米国政府と日本政府の双方とも「家産制」宮廷だが日本のほうが家産制文化は年季が入っている、の中で、日本側が派遣した赤木氏が、「一体代表なのか連絡役なのか」と衆目は迷うけれども、これは「行人」という使者、たとえその人が三下奴であろうとも、米国側が要望する件を日本側が快諾したということを伝える使者であることが重要である。ただ、つんぼ桟敷にある日米両国民にどのように事態を示すのかという難しさに、両国がいまは呻吟しているだけのことだ。なおこの「使者」と言う説明は『広辞苑』にはあった。
2025-04-22 17:49:00
もしここまで話ができあがっているのであれば、私がとやかくいっても仕方がないことだが、私であれば、それじゃ代わりに米国領土の一部分を日本国民に下さいなと言おう。左様、ハワイ州でよろしい。租借とは言わない。精神的に、日本に下さい。そうさな、ハワイ州では内国民待遇にしていただこう。そこへ行ったらアメリカ人になったつもりで生活し、行動するという程度でよろしい。私、ハワイに行ったことがないから、もし「割譲」してもらったら、1週間も旅行してみよう。向こうさんが友好のため日本にも同じ要求をするというのなら、ぜひ北海道になさるがよい。/そうそう、日本には昔太平洋に南方委任統治領というものがあった。グアムとかサイパンとか、ラバウルとか、全部とは言わないが日本国民に思い出の多い島を、日本委任統治に戻すよう口添え下すってもいいよ。ただ、独立運動など盛んなら、やめるけどね・ニューギニアなんかはだめだろうな。
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