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10/11 今朝の朝日新聞から、関連話題をふたつ得た。
ひとつは、「声」欄に載った「AIのリスク ひとごとではない」という投書である。孤独な人が、話し相手をAIに求めて、AIに語り掛けると、AIはちゃんと返事をしてくる。自分の寂しさを埋め合わせてくれて、「人間顔負けの慰め」をしてくれる。「しかし」とこの投書氏はいう、「これって、悪名高いかのオレオレ詐欺の前段階と同じことが起こっているのじゃないか」。/おれおれ詐欺に対する「対策」として社会的に「推奨」されている「行動」は、ネット上の姿の見えない相手との「めんめんとした話し合い」から放れて、家族なり、友人なり、知人なり、現実の人間とも相談すれば、「ネット上の人物」が企画する物語から逃れる機会が得られよう、というのだ。/それは、現実の人々の意見や態度はまちまちで、互いに矛盾していることも再々あり、一本鎗に参考になることはないかもしれない。しかしなお迷い多き知己の人々と話し合いながら生きるのが、人知というものだろう。//
最たるケースは、「ロマンス詐欺」だと、書いている。そうさなあ、寂しい人が、たまたま(いや、意図的に仕組まれていたわけなのだが)、ネット上で恋愛らしきことを始めると、それを「知己と話し合う」気にはなりにくいかもしれぬ。/それにネット上ではなくとも、「ロマンス詐欺」的な状況は社会的つきあいの至る場面に存在しており、そういう「ロマンス」が起こった場合、なかなか親にも相談しないわな。社会の「悪習」とでもいうのか、「ロマンス」を売り物にする商売がいたるところに存在し、「そういうところ」に毎晩行ってみないと「寂しい」人々もたくさんいる。極言すれば一個の時代の文化みたいにもなっている、ね。(いわゆる悪所がさ)ひどい話は、正規の結婚そのものが、実は「...」の擬態だった、ということになると、何おかいわんやたが。(しかし幸い、すべてがそうだというわけではない。)それだけAIにもつけこまれやすい場面だというわけだ。/
AI横暴への抵抗というものが、容易ならぬことだと、人知は、よく自覚しておくほうがよい。この「抵抗」は、けっしてオールマイティとは言えないので。
もうひとつの話題は、単純だ。中央公論が11月号に「国語こそ最強の教養」という特集を組んだという広告が載っていたという指摘だ。ここで「最強の教養」という言い方をしているのは、「AIに対抗するためには」という意図だ。「AIに対抗するためには、国語(日本語)こそ最強の教養」ということらしい。そして「語る」国語ではなく、「読む」国語、「書く」国語が、特に指摘されている。とうとう日本の雑誌が、AIに人類が対抗する作戦に、サブカル的統一見解を示した、という大きな記念碑であろう。
あるいは少し先回りになるかもしれないが、少しばかり付言しておきたい。
1.「国語」としたが、日本人が日本語(国語)を話題にするのは当然のことである。さて、この話は、他の国民には通用するかな。通用するとして、どの程度かな。(国民的に異なる、国語特質を、問題にする)私見では、「AIに対抗する国語」として、日本語はプラスの意味で、たいへんに独特であり、有利である。(他の国語はかならずしもそうではない。)つまり、この議論は、国民によってちがってくる可能性が強い。
2. 「国語」の「読む」国語、「書く」国語という特徴に注目した。そのさい「話す・聞く」ほうは、どういう扱いなのかね。無視するの?関連するの?
3. 日本語は、読み書きする言葉としては、「漢字仮名交じり文」という特有の性質のものだよね。漢字はもともと中国の文字だ。「かな」というのは、漢字の受容に際して、太古の日本が示した知恵だ。そして同じ状況が朝鮮半島でも起こったわけだか、そこではどうなった?1に述べた、各国の「国語」というとき、根拠が似ている日本、朝鮮、中国の「国語比較」は、格段の注意を要することになろう。まあ、以上は、「国語」という教養のまさに胆(きも)のようなものだから、国語を学べば当然に行き着く議論だとおっしゃれば、そのとおりだか。まあそこまで自信をおもちなら、「発音」「発声」「イントネーション」も問題にしていただこう。ナニ、どうしてイントネーションまで出てくるの?って。中国語の「四声」というのは、あれはイントネーションじゃないのかね。「国語比較」と言っているよ。
この程度にとどめます。
今年のノーベル平和賞が、ICC(国際刑事裁判所判事)の経歴のある人に降りたことで、トランプは、なぜノーベル賞を私にくれないのだ、と学童すら首をかしげる奇妙な言動をした。それだけでない、ICCという組織そのものをトランプ・アメリカが制裁の対象とする宣言を行った。きちがいじみた行動だが、こんな人物が合衆国の最高指導者なのである。/今日10/11の新聞は、日本がICCを擁護するという世論を展開している。国際的にはG7がICC擁護の声明をおこなっており、日本はICC加盟国で、現ICCの所長に赤根氏を出している。(これでICCを日本が支持しないというのでは、まことに不思議なことにならないか。それは、日米安保体制というものがあるし、さきに高市首相がトランプに会った時には、「ドナルド、あなたは最高」とか「あなたをノーベル平和賞候補に推してもよい」ようなことを述べるとか、さかんに外交上のリップサービスを振りまいた。それにしても国是を変更できるものではない。外相茂木氏がアメリカとICCの間の「あつれき」を仲介すべく行動しているが、こういう微妙な行動がとれるのが国際的にはたぶん日本一国だけだろう。さあどうおさまる?)//
もう過去になってしまったが、10/10金曜日の新聞紙面は、「AIよいしょ」のオンパレードであったね。「2026年から2030年にかけての5年間に、世界のAI(人工知能)投資は、5兆ドル・すなわち1300兆円にのぼる」という記事を筆頭に、これでAI時代の到来が確定的だという大号令をあらゆる文化領域に主張する勢いである。/地方人にもそれがよくわかるように大きく主張されているのは、これからAI投資・AI経済が、経済成長の圧倒的中心になるのだから、経済的関心をAIに集中せよ、という「経済成長談義」だ。/でもね。ことは単純ではなかろうよ。そもそも北海道に「AI拠点」を置こうというのは、第一に北海道の水力、北海道の電力が欲しいからだ(それにしても、水力、電力は、民生上の中心資源だよ)。ラピダスなどの発展は、それが地元道民の生活上の経済に直接つながるというよりは、その需要は、どこか遠くの方の「AI企業」のものだ(たとえばイーロンマスク氏の事業とかね)。そういう意味では私たち北海道人も一種の「ダブルスタンダード」の中にいることをよく自覚すべきだ。発展、発展と言うが、たんに「発展」ではないのだ・裏側に「衰退」ともなっているのだ。/AIさんに対して、どうしても譲れないことは、よく見定めて、抵抗するしかない。
10/8 19:08 日テレ ニュース 配信 「防災庁の地方機関『防災局』 来夏に設置場所決定の方針 46自治体など誘致に名乗り」。/防災庁(政府機関)は11月2日に設置と決まっている。その地方機関「防災局」を地方に置く予定だという。日本海溝、千島海溝沿いと南海トラフの巨大地震への備えの強化が狙いで、日本の東と西に2か所以上というのが腹案だという。/東は北海道、西は関東というのが、最初に思いつく地方名ではなかろうか。//
なお、10/7に、国の視察団が千葉県の豪雨地視察に行ったということだ。災害時の情報伝達の問題点が、視察の主な目的だとの由。//
10/8 朝日新聞 天声人語欄に、文を書く時、手書きする、というポイントが、若い人々の日本語・国語認識に関連して、重要な意味をもつものと評価されているらしい、という話題が、取り上げられている。/いま私は、ネットで、AIと人類のせめぎあい・AIが人類を支配するかどうかという話、を「緊急」として取り上げている。アメリカのテック業界とトランプ氏のアメリカが、この件を国家社会の緊急事態としてクローズアップさせており、テック業界の思惑やトランプの思惑を別としても、ことが緊急重大事項なのは間違いがないところ。/それにしても、コトは「人類史的大問題」で、これと並立しうる話題がそうそうあるものではない。/まあそういうわけで、天声人語が「国語手書き」を話題にする、筆者さんの心が、私に共感を呼ぶ・私も同じ心ですよ。なにせいまAIの件で余事が目に入りにくくなっているので。/しかも故意か偶然か、その下の広告欄右端にパース氏著作集の広告がでているが、いかにも難しそうな本じゃないですか。/私、若いときたぶん大学の教養課程だとおもうけど、論理学として習ったことが、論理に三段階あり、ひとつ・宗教論理、ふたつ・言語論理、みっつ・記号論理なりと。(数学はこの記号論理に入れていいでしょうよ。)してみれば、かのハラリ氏が『サピエンス全史』で展開する、人類が文章による物語で強力な集団性を得て、国家・社会を形成・展開してゆく(その極みにあらわれるのがAIでしょうけど)、というお話の冒頭に出てくる「言語・文章」という個所は、人類はつねによくよく吟味するはずのところです。/このお話で、「言語・文章」以前の段階というものが当然に人類にあつたわけで、それはひとことでいえば「文章ならざる言語」でしょう・人類が集団性を得るモメントには微弱だったから、ハラリさんはカツトしてお話の先を急いだが、ここが重要な意味をもつだろうとはハラリさんもよくよく承知のところで、ただハラリさんはこの論理を埋めるためには、「建国神話」というお話を充てるのです。まあ人類史全体に通じる西欧世界にとっての「建国神話」にあたるものは、ご存じ、ユダヤ教であり、キリスト教であるわけですね。(これ以上しゃべると、話は一層大掛かりになるから、ここで今はとめます。)/アジアはどうも「集団を糾合する論法」は古来ほとんどとらないのです・幼くとも「個の論法」になる・(だから伝統的に多神教世界なのですが)。その場合、無文字社会と文字社会の接点というものが、文字の成り立ちのなかにかならず存在し、しかも綿々と「文字に伴って」現世に続いているのではないでしょうか。建国神話ならぬ個人的思い出ですよ。わたし、最近ペン習字というものを始めた。なにしろ国民学校低学年で戦争は負けとなり、習字という正課がなくなり、ついつい字を書くということが習慣からなくなっていた。いま思い立ってやつてみて、さて、字の書き順がわからぬ。手っ取り早く古書店にいって、一番易しい・誰でも使えるような漢和辞典をさがしたら(辞典は大量に売られていて、しかも入手価格は激安です)、三省堂・『例解新漢和辞典』第4版というのがいいと思った。「中学生向けトップセラー」と帯に書いてある。およそ漢和辞典なるものは大変に引きにくいものです・中学生に推薦とは、これがいい!買値242円・消費税込み・いまや巷でコーヒー一杯すらこの値段では買えない。/さてそれを買ってきてときどきよむのだが、なにしろ動機は字の書き順を知りたいだけだ。「土」という漢字をひいたら、書き順はもちろん丁寧に示してあるが、ついでに、文字の成り立ちとか、文字の心とか、横に書いてあるから読んでしまう...。ああこうやって日本の社会は、個人が文字を書くという単純な日常の中に「無文字社会」の情念をコンパクトに「文字社会」に伝える営みを営々繰り返してきたのだと悟った。もう一度小学校に戻って、優しく・厳しい先生から毎日ご指導を受けたいと(いう志で、いま字を練習し、漢和辞典をひくわけです)。なんか朝日の天声人語さんと似てきた。/さて私の「古い」論理学の思考だと(これではアリストテレスの論理学のレベルですが)、宗教論理と言語論理の間の関係はどうなるのか不分明だ。ただ、これはどうせ、簡単な話ではない、難しい形而上学の話になってくる。(パース氏著作集はその役に立つでしょう。ただ、大学教養部の知恵ではなく、もっと難しそうですね。)//まあこのように今朝の朝日新聞を読みました、という話。
北海道新聞 10/7 1ページ、24ページ、27ページ。「アンダーバス 冠水危険度で4分類 国交省指針 遮断機設置も 被害防止へ財政支援」//具体的指令なので、新聞紙面を至急お読みいただきたい。過去2か月、時ならぬ全国雨禍騒動に、国家的対応が必要だと警鐘を鳴らしていた。現在の日本の国力が相当に劣化しているのは、十分察する。「緊急に、できそうなことを、できそうな範囲で」やるしかないが、その志を国民は十分察するだろう。//全道47か所のアンダーパスが指定されており、そのうち下記は札幌市内だ。この雨禍問題についてのネット上の反応は決して高いものではなかったが、せめてこのアンダーパスだけでも、せっかく国家的にクローズアップしてくれたのだ、普段気を付けて対応しようではないか。道新24ページに表示してある。/
川沿アンターパス、苗穂アンダーパス、篠路アンダーパス、新川アンダーパス、東8丁目アンダーパス、創成トンネルアンダーパス、丘珠線苗穂アンダーパス、百合が原公園アンダーパス、環状通エルムトンネルアンダーパス、菊水アンダーパス、もみじ台通りアンダーパス、上野幌アンダーパス。
当サイトは、AIと人類のせめぎあいで、人類側がいくらかでもAIの横暴をたしなめうる方策を、いま緊急課題として模索している。勝ち目があるか否かは知らぬが、工夫したい。