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2022-11-01 20:09:00
「王」総画数四画、一年生、部首「たまへん」部首内0画、読み「おう」。意味「国王」。 書き順 ツチは、縦棒を先に書く。行書体、ツチのところ、上の横棒から下の横棒に筆が走る。 部首の「たまへん」というのは、変わっている。実際は「王」偏に書くのだ。 なりたち。手足を大きく広げた人が立っている様子、だという。 注目した熟語、王侯、王国、王政、王道。王侯とは「王と諸侯」。王国は「おうこく」と読む。王政は、「王が直接行う政治」。王道は、「国王の徳をもとにして国を治めるみち(方法)」。『新明解国語辞典』は、この「徳」を、「権力や武力によらず」として、その反対語を「覇道」としている。ところが面白いことに、「学問に王道なし」という例を示して、この場合の王道を「楽な道」としている。そうすると、「徳で治める」のは現実には「楽な道」なのだろうか。それでうまくいきゃ世話ないということだろうか。 『新漢語林第二版』は、王の行書を教えてくれた。「王国」は「おうごく」と読んではいけないのだろうか。むろん辞典では「おうごく」と引いても出てこない。
2022-11-01 09:43:00
「円」 総画数 四画 一年生 部首 えんがまえ 部首内画数 二画 読み エン、まるい 意味 丸い 昔の字では、えんがまえ の中に、「員」としてあった。 筆順 最初の左端の縦棒は、おさえる。はねたりしていない。右端の縦棒は、はねる。 行書の場合、真ん中の小さい縦棒は、ちょつと左に寄って、次の横棒に続けるようだ。 熟語では、円弧、円座、円舞に注目した。金田一京助『新明解国語辞典』を引いたら、円弧は、エンを強く発音しているので①、円座は、エンを平坦に発音しているので⓪のマークがついていた。この国語辞典はアクセントも示しているのだ。 電子辞書『新漢語林』で同じ「円」を引いてみる。「単漢字を読み/画数から探す」。「部首読み」に「えんがまえ」、「部首内画数」に「2」と入れる。すぐ「第一候補」に出ている。見事な墨字で出ている。旧文字も出ている。「筆順」「部首解説」「楷行草書解説」を引いてみる。電子辞書は音声も出るので、熟語の読み方のアクセントも実際に聞ける。この電子辞書の場合、『明鏡国語辞典』がそれをやつてくれる。 今日は「円」一文字しかできなかった。なあに急ぐ旅でもない。教育漢字で1年ではなく、3年かかってもいいではないか。実際の小学生は6年かかるのだから。
2022-10-30 20:45:00
一、右、雨。 学年別で「一年で習う漢字」から、三文字ずつ選ぶ。文字の下のページは漢字辞典の頁だから、すぐ「親字」が参照できる。「親字」のところで、総画数、部首、部首の後の画数、学年配当、漢字の成り立ち、意味、が分かる。そしてたくさんの熟語例。 一、一画、一の部、部首の後、0画、学年配当1年生。成り立ち、「一本の横線で一を表した字」。挙げられている熟語で、ひっかかることは、たとえば「一々」などは私は和語的に「いちいち」と表記してみたい。一向、一切、一瞬、一緒、一層、一体、一旦、一癖、一筋縄などがそうだ。私のわがままは許容されるか。 熟語の意味を再度確かめる際は、国語辞典を引けばよろしい。 右、口へんの二画、1年生、筆順、私は間違っていた、左へ払うのが先なのだ。成り立ち、口をかばう右手を表す、知らなかった。熟語、「左右」ばかりかと思ったら、「右左」というのがある。 雨、雨かんむり、0画。1年生。成り立ち、空から雨が降る様子。「雨の部」には雨に関係する自然現象を表す字が多いという。しかし、霊、需は、なぜだろう。熟語では、「時雨」と「村雨」がピンと来なかったので、国語辞典を引いた。後者は「にわか雨」だと。 そして、同じ漢字を電子辞書の漢和辞典で引いてみるのもまた一興。こんな調子。ノート数行に落書きしてみる。
2022-10-30 18:20:00
当分の間、こういう練習を毎日する。 『例解学習漢字辞典』を使って、その(1)学年別学習漢字の書き方、(2)各学年で習う漢字、1年-6年。(3)漢字の筆順。この箇所を集中的に学習し、練習する。 もうひとつ、追加しましょう。その日の箇所を、電子辞書を使って、反復してみる。 私手持ちの、EX-word DATAPLUS10を使って、その中の、「百科・漢和」中の『新漢語林』第二版を使ってみよう。これは手書き入力を主体として単漢字、漢字句を捜すというたいへんな道具。うまく使えると、素晴らしい効果を上げる。検索が5種類用意されている。 1.単漢字/熟語を手書き入力から探す。 2.単漢字を大きな手書き入力から探す。 3.単漢字を読み/画数から探す。 4.熟語を読みから探す。 5.用例を手書き入力から探す。 単漢字の場合、墨字で3種類の書体が示されているが、たいへん魅力的だ。 この5の「用例を手書き入力で探す」というのは、かなり長い漢文を出しても来るという、たいへんなことをしてくれる。 存在する文明の利器は、使い慣れれば、いっそう威力を増すだろう。
2022-10-30 13:05:00
話題が少し広がりすぎた感がある。最初からの話題であった「漢字の学習」自体に戻りたい。さて、普段念頭に置く漢字表は何だろう。たいへんお恥ずかしいが、私は、「当用漢字表」というものが今でも国民的標準として行われているものとばかり思っていた。実際にいま行われているのは、「常用漢字表」である。では「教育漢字表」というのは何だろう。「学習漢字表」というのもあるが、それは何だ。『広辞苑』を引きながら、この四者の間の関係をまとめてみる。 「当用漢字」1850字は、1946年、政府が公布した。続けて、「当用漢字音訓表」(1948年)、「当用漢字別表」881字(1948年)に、「当用漢字字体表」(1949年)が現れた。この「当用漢字別表」881字が、別称「教育漢字」だという。そして「当用漢字」に替えて、「常用漢字」1945字の字種と音訓が現れたのが、1981年。 そこで、今は「常用漢字」が、行われている、ということになる。ところで、学習漢字とは何かというと、文部省の小学校学習指導要領中に掲載された「学年別漢字配当表」を指すのだそうだ。そして今でも、「教育漢字」は廃止されたわけではない。 以上のように私は理解している。当用漢字は確かに戦後30数年間行われていたが、今は、それに替えて「常用漢字」が行われている。 いま私の手元に第一法規編集部『常用漢字付教育漢字・人名用漢字』第一法規、1981年、という冊子がある。ちょうどこの切り替えが起こったので、当時わざわざ買ったもののようだ。常用漢字について詳しく趣旨が述べられており、常用漢字と当用漢字の間の出入りも詳しく示されており、また、教育漢字とその学年配当表も掲載されている。(それなのに私は、当時あまり詳しく検討しなかったのだ。)