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2025-08-06 05:19:00
日本政府が米国政府と交渉して、予定されていた対米輸出関税25%なるものを15%に負けさせた・ただ今後3年半の間に対米80兆円の日本政府資金を供与する・という「デイール」を結んだという件が、ちょうど参議院選挙の結果後の日本中の大きな話題となっている。ただ、おかしなことに、15%の方は8月7日から実行とはっきりしているが、「デイール」の全体については、日本政府の説明とトランプ氏等米国政府側の発言では、あきらかになにやら大きくズレている。日本人の多くは、この80兆円のありようについて依然訳が分からず、「デイール」の全体について日米間になんの文書取り決めもない・いわば口約束だ・という点に不得要領である。//しかし、今までの日本政府発表によって、この80兆円というものの存在は明らかだし、また合意文書はないが、合意があったことは明らかであろう。ただ、私は、この合意文書がないという点がまさに今回の「デイール」の大特徴であろうかと思う。文書がないという点に、米国側の思惑もあり、日本側の思惑もあって、その思惑同士がコスレあって「相互に納得」しているということではなかろうか。ただ両国民が不得要領なだけで。//次の朝日新聞デジタル記事を精読されるがよい。不審ならフアクトチエックでもなんでもおかけになるがよい。新聞側は事実をありのままに報道している。//1.朝日新聞デジタル8/6配信。「トランプ氏、日本の対米投資80兆円は『我々が好きにできる資金』」。2.朝日新聞デジタル7/28配信。「日米合意文書、作るのまずい?赤沢氏『損失10兆円回避』の根拠は?」。//私が勝手にコメントしよう。この後の方の配信記事中でこう書いてある。「ある日本政府関係者は『交渉の基本は、自分がとるものははっきりさせ、自分が差し出すものはあいまいにすることだ』と強調し、合意文書をまとめることに意味はないと強調」とある。つまり、日本政府としては「15%の方はとったもの」と考え「80兆円のほうはたんなる口約束」と考えるということだろう。そして、大変に立場が危ういトランプが近い将来に失脚すれば【希望的観測だが】、80兆円はパーになり、異常な関税の方もパーになるだろうと。全体が危ういのはトランプ米国も自覚している。だからこれを真実としていま盛んにトランプの岩盤層むけにアッピールしている最中と。これで両国政府の立場は成り立つと。//