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2025-08-05 06:45:00
8/5 今朝のNHKニュースをみていたら、妙なことを言っていた。米国では今のところ、輸入関税増があったのに、消費者物価はさほど上がっていないという。それでは「輸入関税増加分」はいったいどこへ行ったのか。1. 輸入関税増加分が米国政府の収入になったことは間違いない。2. 米国側で「輸入製品の値上がりはなかった」ものとすると 3. いったい輸出した外国側、とくに外国輸出企業はどうしたのか、ということになる。そのような詳細な統計はいまどにもないが、このNHKニュースでは、「自動車関係ではない」一般産業の一日本企業を取材して、こう分析している。3-1 この企業は対米輸出価格を据え置きにしていた。3-2 米国以外に向けた輸出価格を若干値上げした。3-3 米国の輸入関税は10%で、以前より7%強増えた。3-4 この企業は対米為替採算線を1ドルが130円程度としていた。実際は対米1ドルが150円弱なので、まだ15円の余裕があった。以上。つまり1ドルがその企業の為替採算線よりさらに安かったのと、米国以外向けの値上げて、経過したという次第。むろん以上は大変にずぼらな観察だから、それ以上の意味はない。そうするとトランプ政府が関税収入を儲けただけ、という事か。ちなみに、自動車関係は日本の外国輸出の三分の一ぐらいはあり、米国の輸入関税も一般産業より高い。トヨタ自動車が情況を上記の基準に合わせて開示してくれれば、話は極めて正確に日本人に理解できることとなろう。