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2016-10-10 21:58:00
日ロ国交回復後の青写真(1) 北海道から見て、今後来るべき日ロ国交回復後に予想される青写真を、あえて領土問題を最低に抑えつつ、描いてみたい。こういう青写真はある程度の年配の者になら容易に描けよう。ほとんど常識か、あるいは容易に推測のつくことだからである。しかしおなじく北海道の人でも若い世代の人にはあるいは思いつかない面があるかもしれない。また北海道の付近をあまり知らない本州の人であれば、こうして描かれてみるとなるほどと思うところもあるかもしれない。★むろん「もし日ロ国交が回復したら」という前提で描く見通しだから、国交が回復しない場合はこうはならない。★それにしてもこういう青写真を見れば、改めて「おや」と思い至る点もあろう。この半世紀、国交が回復していないのが当然になっていたから、いつのまにかこういう感覚を忘れているのである。思ってもみよ、なぜ今日、本州と北海道では、経済状況がこれほど「落差」があるのか。北海道と境を接する隣国と国交がなかった点は非常に大きいではないか。★戦前の小樽高商(今日の小樽商大)は、裏日本に生きていた青年たちの憧れだった。小樽港がそれだけの魅力をもっており、その小樽港の上で貿易を教育するこの学校が裏日本の青年たちの希望に合致したからである。(小樽高商は、優れた英語教育も行っていた。)
2016-10-09 17:24:00
大前研一氏、ロシア・ショック(6) 極東ロシアだけ取ってみると、大前さんは極東ロシアの経済開発自体には当面それほど関心を持っていないように見受ける。シベリア鉄道の高速化とか、原子力のサポートとか、エネルギー開発とかは言っても、極東ロシア自体の需要供給にはあまり関心がないように見える。しかしそれもそのはずで、大前さんの視点も興味も、ロシア全体に向かっており、だからロシアの経済が集約されているモスクワ、サンクトペテルブルク地域に向かっている。大前さんが極東ロシアに痛感するのは、「ここは観光資源として素晴らしい」ということだ。「たとえば、カムチャッカは自然が豊かで山や温泉に恵まれ、その風光明媚さは北海道の比ではない。」「千島列島も、北方領土よりさらに北に行くと、飛行機から見下ろしても思わず目を奪われるような美しい火山島がある。」「シベリアのエニセイ川などは、釣りのレジャーには世界最高の場所だ。世界でもっとも透明度が高く、深いバイカル湖もある。」大前著229-230ページ。大前さんに言わせると、ロシアのシベリヤや極東地区は、東京から4時間(航空機で)の圏内にあるから、東京からは週末旅行のノリで行けると。(ちょうど香港、グアム、サイパン、パラオが同じく4時間圏であるように) 北方領土がどうでもいいとは言っていないが、早く日ロ国交を回復して、このロシアのシベリアと極東地域に日本の資本を進出させ、観光開発して、アジアの富裕層などを客に招けばいいだろうというのである。★そして東京から4時間なら、札幌からなら3時間であろう。札幌からさらに北方に進出して考えれば、2時間に近づくだろう。(私は、北海道からなら、パラグライダーや飛行船を飛ばしてもいいと思いますよ。現に私は、日本海岸の羽幌町に、飛行船を用いる観光計画を提案したことがあります。羽幌の土地の上に飛行場を作る広さはないが、飛行船の係留場所なら作れます。羽幌から焼尻島・天売島に飛行船を飛ばすのですが、バルキーな荷物を対岸の沿海州へ運ぶことを予想しているのです。現にカムチャッカ半島ではすでに飛行船で海峡を渡す実験を行っているようです。)しかし国交が回復していなければ、これは絵で描いた餅ですが。
2016-10-09 16:58:00
大前研一氏、ロシア・ショック(5) ロシアには石油、ガス、電力、鉄鋼、金属、機械製造、通信などの分野に、国家的規模の大企業が存在していて、国際的にみてもその能力は侮れない。外国の大企業がロシアに入っても、単純にこれらの大企業を制圧できるというようなものではない。(その反対にこれらの企業が海外企業を買収しているぐらいだ。) 日本の大企業がロシアに入って資本的に圧倒してゆくというのとはちょっと意味が違う。これらのロシア大企業は「自分の庭」で活躍しているだけに、外国企業が単純に牛耳れるものでもない。★ただ、大前さんは、ロシア企業が、どうも経営とか運営とかいうことが得意ではないとみている。ロシア人一般もそうである。私は思うが、この点でロシアは、オーストラリアに似ているのではないか。オーストラリアも資源大国で、海外の投資を多くオーストラリアにひきつけているが、どういうものかオーストラリア人は自国の資源を用いた工業となるとからきし下手である。かといってロシア人もオーストラリア人も、決して知的能力が劣っているのではない。数学とか自然科学とかIТ技術とか、こういう能力のある人材は多い。★私は思うが、ロシア人とオーストラリア人に乏しい経営能力や管理能力では、日本人は逆に得意としている。パートナーとして組むと相性がいいと思う。★ロシア企業の動向は、大前著、第4章の3.「ロシア企業の巨大パワー」などを参照されたい。
2016-10-09 00:24:00
大前研一氏、ロシア・ショック(4) 「ロシア進出の十大心得」 これは大前研一『ロシア、ショック』(129-133ページ)に載っている「ロシアビジネス成功10原則」で、これ自身孫引きなのだが、これまでロシアに進出したことのある北海道の中小企業の経営者には、身に染みて「真理」とわかる話である。★1 「ロシア人と共にロシアの為に働くという心で働け」★2 「ロシアの流儀を尊重しつつも、自分の流儀を決して忘れないこと」 ★3 「政府や各種行政機関との関係を構築し、現地の人脈造りに励むこと」 ★4 「ビジネスの核心に対しては断固たる態度で、ビジネスの枝葉末節には柔軟に対応すること」 ★5 「窮地に活路を見出す術を見出せ。要するに、簡単にあきらめるな。」 ★6 「腐敗はビジネス生活の一部と考え、それにうまく対処する術を身に着けること」 ★7 「ロシア人は権威主義を嫌うから、決して権威主義的にふるまわず、しかし本物のリーダーシップを発揮すること」 ★8 「現地への権限移譲は単純には成功しない・段階的に実施するがよい」 ★9 「現地でいろいろすり寄ってくる者が現れても、うちのやりかたはひとつ、うちの窓口はひとつ、という原則を貫くこと」 ★10 「現地政治・経済体制の朝令暮改に、絶えず備え、早め早めに対処すること」 ☆北海道は比較的に以前から企業の、ロシアとの経済交流があったが、うまくいったという話はほとんど聞かず、ひどい目にあったという話ばかりよく聞く。しかし進出した企業に体質的に非常な甘さがあるのも、間違いのない事実である。大企業でうまくいっているのは、資本が大きいだけではない、渋い体質を持っているからでもある。
2016-10-08 23:54:00
大前研一氏、ロシア・ショック(3) 現在の日ロ交渉や、その将来を考える場合、双方の指導者の今後の「在世期間」の考慮は、忘れてはならない。★ロシア大統領プーチン氏の場合、この人物は2000年から2008年まで2期間大統領を務めた後、大統領職をメトヴェージェフ氏に渡し、自分はその下でロシア首相を務めた。しかしその間も実権は明らかにプーチン氏のほうにあり、メトヴェージェフ氏のほうがそれを支えている感があった。プーチン氏は2012年に大統領に復帰し、2020年までは間違いなく続くだろうとみられている。恐るべきロングランの政治家だ。★他方我が国の安倍首相は、2012年から首相になって、その自民党総裁任期は2018年までだが、今の政局ではいずれそれを延長して2020年まで、すなわち東京オリンピックの年まで在職するのではないかと見られている。これまた立派な長さだ。★現在の欧米諸国の政治の不安定さを見ると、現職で同じ人物が2020年まで職を失わない人物があるかどうか、たいへん疑問である。現在選挙戦中の米国を除くと、G8級の政治家で2020年まで続くのはプーチン氏と安倍氏だけかもしれない。このことは両者の行う外交交渉に非常な安定性をもたらすだろう。今後とも必要とあれば何度でも外交交渉を続けられるからである。★日ロ交渉については、外交交渉が首相官邸と経産省主導で進み、外務省が脇役になっているという日本の今の姿も、そのことだけで言えば大変に不規則だが、外務省も致し方なしとせざるを得ないのではないか。★大前研一『ロシア、ショック』第1章 の「4・2020年まで続くプーチンのロシア」に、プーチン評が書かれている。よく2008年にここまで予見したね。
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