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2016-10-09 17:24:00
大前研一氏、ロシア・ショック(6) 極東ロシアだけ取ってみると、大前さんは極東ロシアの経済開発自体には当面それほど関心を持っていないように見受ける。シベリア鉄道の高速化とか、原子力のサポートとか、エネルギー開発とかは言っても、極東ロシア自体の需要供給にはあまり関心がないように見える。しかしそれもそのはずで、大前さんの視点も興味も、ロシア全体に向かっており、だからロシアの経済が集約されているモスクワ、サンクトペテルブルク地域に向かっている。大前さんが極東ロシアに痛感するのは、「ここは観光資源として素晴らしい」ということだ。「たとえば、カムチャッカは自然が豊かで山や温泉に恵まれ、その風光明媚さは北海道の比ではない。」「千島列島も、北方領土よりさらに北に行くと、飛行機から見下ろしても思わず目を奪われるような美しい火山島がある。」「シベリアのエニセイ川などは、釣りのレジャーには世界最高の場所だ。世界でもっとも透明度が高く、深いバイカル湖もある。」大前著229-230ページ。大前さんに言わせると、ロシアのシベリヤや極東地区は、東京から4時間(航空機で)の圏内にあるから、東京からは週末旅行のノリで行けると。(ちょうど香港、グアム、サイパン、パラオが同じく4時間圏であるように) 北方領土がどうでもいいとは言っていないが、早く日ロ国交を回復して、このロシアのシベリアと極東地域に日本の資本を進出させ、観光開発して、アジアの富裕層などを客に招けばいいだろうというのである。★そして東京から4時間なら、札幌からなら3時間であろう。札幌からさらに北方に進出して考えれば、2時間に近づくだろう。(私は、北海道からなら、パラグライダーや飛行船を飛ばしてもいいと思いますよ。現に私は、日本海岸の羽幌町に、飛行船を用いる観光計画を提案したことがあります。羽幌の土地の上に飛行場を作る広さはないが、飛行船の係留場所なら作れます。羽幌から焼尻島・天売島に飛行船を飛ばすのですが、バルキーな荷物を対岸の沿海州へ運ぶことを予想しているのです。現にカムチャッカ半島ではすでに飛行船で海峡を渡す実験を行っているようです。)しかし国交が回復していなければ、これは絵で描いた餅ですが。