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2016-10-26 22:40:00
10月26日・水曜日 札幌ドーム 日本シリーズ第4戦。日ハムが広島に勝つ。3対1. 投手は高梨。1打点中田、2打点レアード。★これで日ハム対広島の対戦成績は、2対2のタイとなった。明日も札幌ドームで戦う。★私はこの試合は最初から一貫して日本ハムのペースだったと感じる。途中で広島の強打者エルドラドの当たり損ねの高いフライを、センター岡の捕球と見えたところにいきなりライト近藤が飛び込んできて、しかも近藤が後逸するという珍プレーがあり、これがもしまじめな場面でなければ満場大爆笑となるところである。これは日本ハムの「トリックスター」ぶりの一環として、みなさん大目に見てください。こういう一幕が現れるのが、「トリックスター」始動の前兆なのです。★さあ、禅語「前後裁断」の心で、明日は気分を一新して無欲に戦おう。★栗山さんは、昨日の試合は勝つと、最初から分かっていた、と昨日言ったらしいが、私もその「心」が分かってきた。私も今日の試合は勝つと、最初から感じていたよ。その理由?なんともうまく説明できないけれど。★強いて言うと、近藤の珍プレーを見ていたときに、そう感じた。★試合後のインタビューで、日ハムの栗山監督は、「選手がひと試合ごとに強くなってゆく」と言っている。高校野球の甲子園などでもよく見られる現象である。全7試合という行程だから、「広島に学び、広島に慣れる」ことも大きい。日ハムの1軍第一線選手が広島より平均年齢がずっと若く、学習力が強い。また、栗山監督はプレー中の選手に「任せる」という人生観なので、選手の成長はいやがうえにも高い。★もちろん同じ過程は広島にも見られねばならない現象のはずだが、さあ、どうだろう。どちらのチームの学習力・成長力が早いと皆さんは思いますか。そういうわけで、さあ、おせおせムードです。がんばれ、トリックスター。私が付けた愛称です。(ただ、あまり急いで押しすぎないように、適当に緩急をつけることだ。)★たとえば、大谷投手は、広島の黒田投手の多彩な球を熱心に観察して、おおいにためになったといっている。いってみれば「オン ジョブ トレーニング」だね。渡米して活躍してきた投手だから、大谷からみれば大いに学ぶに足りる相手だ。(日本シリーズが終わらないうちに、黒田はもう数回投げて、大谷にいっそうの学習機会を与えてくれないだろうか。)日本ハムというのはこういう不思議なチームで、たとえば3塁手レアードは、パリーグ敵手の埼玉西武ライオンズのメヒア1塁手が気に入って、「日本での自分のバッティングを開眼してくれた」と言っている。そこでまー試合で両者が接触する機会があるとレアードはメヒアに寄り付いて敬意を表すのだ。なんと麗しい「師弟愛」ではないか。
2016-10-26 00:01:00
10月25日・火曜日。札幌ドーム。日本シリーズ第3戦。日ハム4対3で、広島にサヨナラ勝。投手は有原。ヒーローはサヨナラヒットの大谷。★「札幌ドームに帰ってきて、やっと普通に戦えるようになった」という試合後の栗山監督のあいさつに、すべての思いが尽くされていた。明日も明後日も、札幌ドームで戦えると。★広島はこの試合を、黒田投手引退試合と位置ずけた。黒田投手は1-6回を投げ、マウンドを降りた。(40歳以上の投手が日本シリーズで投げ勝ったという記録は、残念ながら作ることができなかったが、1-6回の投球はさすがに重厚な出来だった。もし完投していたら、どういう結果になったかは、わからないな。)★試合ぶりを細かくは追わないが、実に日ハムらしい試合ぶりであった。★さあ、「前後裁断」の禅語で行くぞ。あすは全く新たな心で、全力を尽くそう。
2016-10-25 14:32:00
日本シリーズ第1、第2戦は、ご存知のように「マツダ・スタジアム」広島球場で行われたが、この広島球場にはドームがない。悪天候の日に重要な試合を強行するとすれば、惨憺たる試合環境となる。それが第1日の広島球場であり、第2日にもその余波が残っていた。とくに第1日はひどかった。★すでに球場がそれまでに降り続いた雨で濡れていたのに、試合中も雨が断続的に降っていた。内野の芝生などひどいもので、「たまに」ゴロが打たれると、その「ごろ」は目に見えるような水しぶきを飛ばしながら内野を転がってゆく。当然に「ごろ」の勢いが削がれてしまって、「ごろ」はあまり遠くまで伸びない。もともとが相当に強い「ごろ」であっても、1-2塁を結んだ線、あるいは2-3塁を結んだ線、にようやく到達して「停まりかける」という始末。★打者が地面に強く打ち付けたボールも、これではあまりバウンドしないことになる。★天候や球場の条件は「専門家たち」もほとんど話題にしない。「アナウンサーや解説者たち」もほとんど話題にしない。この試合の記録も、「打った場面」「ボールが天空に飛んだ場面」などは、動画になって残っているが、「内野を水しぶきを上げてころがってゆくゴロ」のような場面は今後ともほとんど動画として再現もされないだろう。★よくもまあ、こんなひどい球場の自然環境状態で試合をしてくれたものだ。こんな試合を「公式試合」とするとは、日本は新興国以下ではないか。★このマイナス条件を日本ハムの選手たちはもろにかぶっている。「全員野球」の日本ハムの選手たちは、「ゴロを打つ」ことに他のチームより格段に勝ったタクテクスを持っている。この(専門家はたぶんみな知っているとは思うが)タクテクスをふるえないことが日本ハムには著しく不利であった。★さて、今日から三日間の日本シリーズはすべてドームがある「先進国並みの」札幌ドームで行われる。第一日、第二日では思うように振るえなかった日本ハム「全員野球」のタクテクスが、遺憾なく揮える。★日ハムの栗山監督はよく言う。「ホームランに次いでホームランを打つ、という具合にはゆかないんだ」、「ヒット、ヒットと連続するという具合にはゆかないんだ。」(チームのほぼ全員が、神と言われるような超プレーヤーで成り立っているばあいには、そういうこともあるかもしれませんね。だったら、そういう神のような選手を球団本部に要請して「買いそろえてもらう」だけでよいことになります。ただ、その場合の、監督の役目は、いかにしてその神々のご機嫌をとり、その健康と無事な毎日を守るかということに終始することになりましょう。)「ヒット、ヒットと連続するわけにはゆかないんだ」という心は、ヒットが出た次は、ヒットが出なくても「ヒット」と同等の「働き」をすればよい。そして打線を繋いでゆけばよい。この「働き」が一言でいうとフイールデングというもので、芝生が水をたっぷり吸っていて、打った球が水しぶきを高く上げて転がるというようなグラウンドではちょっとなりがたいでしょうね。ご苦労様、日ハムのみなさん。やっと日本シリーズにふさわしいグラウンドに帰ってきました。ふだんどおり頑張ってね。
2016-10-24 14:40:00
日本シリーズ、第2戦までが終わって、日本ハムは札幌ドームに戻ってくる。広島での二日間の戦いは、日本ハムに新たな試練をもたらした。これまで日本ハムには、「全員野球(パリーグ制覇までの日ハムの流儀をそう呼んでおこう)」という流儀に真正面からチャレンジしてくる者がなかった。広島の監督は日本ハムの流儀を研究し、この「全員野球」という流儀で日ハムに向かおうと考えたのであろう。★あの広島赤ヘルメットの球場雰囲気もさることながら、広島の監督のこの工夫で、日ハムはすっかりペースを乱されてしまった。しかし栗山さん。いずれはこのような相手が現れることは知れ切っていた。柔道だって同様の技が相手に現れる時がいよいよ本番だ、その「逆」を取ってゆこうじゃありませんか。★ただ広島の監督の「全員野球」はしょせんが付け刃だ。広島の個々の選手は、「各自がチームの現在の中での自分の立ち位置を判断してプレーをする」というあなたのチームのようにはなっていません。たんに広島の監督の「その時の判断」で「全員野球的プレー」をしようとしているだけです。しかも広島の監督はかなりの凝り性で、しかも根っからの冒険屋だ、「広島の監督の逆をとれさえすればよい」それで広島は崩壊する、ガタガタになる。ただその逆を取れるタイミングを見るのは、栗山さんの監督としてのつとめでしょうね。★これからもあらわれますよ、「丸にバントを打たせてみたり、」「二死からダブルスチールを実行したり、」いまにあなたの尊敬する三原監督をまねた「ホームスチール」を試みるかもしれません。どうも広島の監督というのはそういう「道化者」のようです。この二日間でも、三塁から無理やりホームに駆け込むプレーを広島は何度もやっているじゃないの。栗山さん。広島の監督の心理になって考えてごらんなさい。「タイミング」はあなたにすぐわかるから。これを劇的に阻止するのがあなたの新しい役目です。この役目はあなたの個々の選手たちには荷が重いからです。この阻止を劇的に、楽しそうに、なさるとよい。★広島の選手たちは、みな豪傑ぞろいで、「神」と批評される選手が多いようですね。この「神」というのは、自分のことであれば精一杯以上に頑張る人なんでしょう。ただ、「チームの為にプレーする」というのではない、それが今回はたまたま、日ハムと戦うので、監督のサインにしたがっているというだけです・いってみれば付け刃だ。広島は日ハムではないのです、それがたまたま監督の趣味で日ハムのような戦い方をするとなると、長い目で見ると必ずいたるところにミスが起き、スキができます。この相手方のスキをすかさず衝くのも、あなたの判断と指示でしょう。★こうしてみると、札幌ドームに4万の大観衆を迎えて行うこれから3回の試合は、たいへん楽しみですよ。★あの第1戦というのは、広島もずいぶん緊張していたんでしょうね。ふだんの何倍も身構えた試合運びでしたものね。しかしそんな身構えは、とても毎回なんて続きません。そのかわり、これからは、広島の神経戦というのがやってくるでしょう。これは監督と少数の人間の画策でしかけることができ、球団全体には何の苦労もないからです。「黒田引退試合」なぞという画策も、ごく最近に思いついたものなのでしょう。日本ハムも麗麗と日本シリーズで「武田勝引退試合」を企画したっていいのです。★テレビの画面に、「パリーグ、日本ハムは、中田に率いられる猛打線」というテロップが躍ったが、こんな事実無根のテロップはない。いったい中田が何を率いたというのか。そもそも中田はひとを率いられるほどのキャラクターだろうか。今度しかるべきタイミングがあったら、思い切って中田にとくにバントを命じたり、あるいは代打を立てたり、なさるがよい。ちょうど広島が丸にバントを命じたようにね。敵も味方もよく知っているように、中田はごく普通の、ごく平均的な選手です。それをなにか自分がすごいものだと思ったとたんに自他の悲劇が始まる。
2016-10-24 01:30:00
10月23日・日曜日 広島。日本ハムは広島に第2戦でも敗れた。1対5.。投手は増井。★私はこの試合で一服の清涼剤を得た。試合最終回。9回表、日ハム最後の攻撃。★点差は4点。テレビ放送の背後でも、「この後日ハムはランナーを貯めて、大谷が代打として打席に現れるんだね」という解説者の声が聞こえていた。「そういう解決をとるのか」と私も思い、見守っていたら、中田が1-2塁間に弱いゴロを打って1塁に出、その次のレアードは、これも2-3塁間に弱いゴロを打って1塁に出た。で、その次にどうなるのか。続く田中は3球三振。代打の大谷は3球三振。岡が2塁ゴロでゲームは終わった。★私は日ハムが「道化」の「トリックスター」だと前に書いたが、この「道化」たちは、「勝負師魂」を失っていない「道化」だと悟って、気持ちがさばさばした。そうだね。勝負師魂を失って名目だけ勝っても、仕方があるまい。お帰り、札幌へ。また明日から、虚心坦懐にプレーしたまえ。皆さんは勝負をするためにそこにいるので、パフォーマンスをするためではない。
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