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2016-09-08 17:22:00
アイランドコーポに、一部屋を借りて、通年の外人用民宿に使いたいという問い合わせがありました。結論から言うと、会ってお話したうえで、お断りしました。こういう議論がまったくありえないということではありません。この人が事態をまったく心得ていないからです。★ ある部屋を民宿に生かそうと思えば、第一にしっかりした運営責任者がそこに自ら居住して、運営する必要があり、第二にしかるべき届け出をする必要があります。それ以外にもいろいろ留意事項がありますよ。来年4月ぐらいまでには、政府も、民宿に関するしっかりしたルールを確定するでしょう。だからこういうことがまったくかんがえられないというのではないんです。★ 部屋を借り、家具備品を入れ、客(たぶんに外国人ですが)を1泊から1週間程度有料で受け入れてもてなす責任は、借りた人がおとりになる。さあそれで、なるべく安く一部屋貸してくれないか。できれば2LDKぐらいの広いところがよろしい云々。★ この方が想定していらっしゃるように、そのようにかるがるとできるのなら、オーナー自身がとうの昔に仕掛けていますよ。なにやらという外国の民宿専門ネットワークに申し込んでおくだけで客がとれますし、ふだんネットを使うのと、英語や中国語を使う機会が多いだろうとはおもいますが。それはできないことではありません。★ 道新に小樽と室蘭で、300万円ぐらいの古家を買って民宿を始めた外国人の話が出ていました。札幌へ来ればさすが300万円の物件はありますまい。やはり最低でも1000万円ないし2000万円ぐらいみておく必要がありましょう。そういう一戸建ての家を買ってお始めになれば、私などと雑談している手間暇は免れるでしょうね。
2016-09-08 16:43:00
小西甚一『古文の読解』第1章「むかしの暮らし」・「あかずの格子」。この挿話の趣旨は簡単だ。平安時代の建築「寝殿造り」で、廊下と母屋である大部屋の間は、「格子」(こうし)で仕切られている。この格子の上の部分は、ピアノの蓋みたいに、上に揚げることができる。では下半分はどうか。「格子の下半分は固定されていて、動かせないのではないか」という解釈も多いが、実際は下半分も動かせて、ここから人が出入りしたのではないか、と小西さんは言う。証拠は次の通り。(ほかにも例文は出ていたが、省略しました。)「おうな」は翁の妻です。漢字がなくて出せません。
★竹取物語より。「母屋の内には、女どもを番におきて守らす。おうな、塗籠の内にかぐや姫を抱かへており。翁も塗籠の戸をさして、戸口にをり。翁のいはく『かばかり守る所に、天の人にも負けなむや』と言ひて、屋の上にをる人々にいはく、『つゆも物空にかけらば、ふと射殺したまへ』。守る人々のいはく『かばかりして守るところに、蝙蝠(かはほり)ひとつだにあらば、まづ射殺して外にさらさむと思ひはべる』と言ふ。」★天のみ使いが降りてきて、結局抵抗できず、かぐや姫は月の都に帰ることになった。「『いざ、かぐや姫。きたなき所にいかで久しくおはせむ』と言ふ。たてこめたる所の戸、すなわちただ開きに開きぬ。格子どもも、人はなくして開きぬ。おうな抱きてゐたるかぐや姫、外に出でぬ。え留めまじければ、たださし仰ぎて泣きをり。」★ 質問。この例文で、母屋の格子の下半分は、閉まっていてあかないものですか。それとも必要があれば開くものですか。答。後者です。塗籠とは、母屋の中の小さな部屋。
2016-09-08 10:29:00
『徒然草』第74段 「蟻のごとくに集まりて、東西に急ぎ、南北に走る。」続けて言う。「高きあり、賤しきあり。老いたるあり、若きあり。行く所あり、帰る家あり。夕べに寝ねて、朝に起く。」兼好は、生の営みをこのように街頭に活写します。「いとなむところ何事ぞや。」(なんのためにこのような生の営みをしているのだろうか。)「生をむさぼり、利を求めて止む時なし。」(長生きすることのみ求め、営利を求めるばかりであろうが。) ★以上が前段です。人間の生の営みを街頭に活写する冒頭の文章が、印象深いですね。それだけに、人間が何を思ってそうするのかという結びが、苦々しいのです。★ つぎに後段です。人はこのような生の営みのうちに老いと死を待ちながら、「名利におぼれて」老いと死の近いことをいまは顧慮していない人もいるし、「常住ならんことを思ひて」(世間も自分の生活もいつまでもかわらなければよいと思いながら)現実にはそうはならないので、悲しむ愚かな人もいる。この愚かな人を「変化の理を知らぬ人」としているのが、この第74段の「要約」となっている。「変化の理」を知らぬ人。★ この「変化の理」というのは、『平家物語』の冒頭の有名な言葉、「諸行無常」の理ですね。
2016-09-08 09:38:00
9月8日・木曜日 札幌市内のプロパンの、家庭用提供価格が、業者によってはなはだしく異なり、恐ろしく高い業者もあるということは、すでに報道されている。アパートの単身居住者などは、つねづねこの問題を苦々しく思っていた。★ なんとか家庭用プロパンを使わないか、あるいは使ってもグンと少なくできないか(といっても、なにも使っていない月ですら2000円ほどの契約料を毎月取り立てられるので、節約にも限界がある。いっそ冬季以外はプロパン契約を打ち切るしかないと思う)と考える。その場合、補助的代替手段としての「プロパン カセットボンベ」が便利になる。簡単な煮物や湯沸かしなら、カセットボンベで十分だからである。★ 費用は安い。器具は2-3千円程度で、ボンベ数本一括して生協などで買えばよい。問題はカセットボンベの捨て方が面倒なことだ。★ このほど札幌市は、これまで清田区だけで行っていたカセットボンベの「市のごみとしての処理」を、札幌市全区に広げようとしているという。(道新、2016年9月8日号、34ページ)処理は、ボンベに穴を開けないで捨ててよいという(ただし、まだやっていませんからね。おまちがいなく。市がそのうちにやろうというのです。)★ わがアイランドコーポでは、オーナーが住民の使い終わったカセットボンベを「穴を開けないで」預かることにしている。オーナーが一括して処理するほうが安心だからだ。
2016-09-08 09:08:00
9月8日・木曜日 午前9時。台風13号は関東沖で温帯低気圧にかわったが、大雨警報は存続、今日中は東北沖へ。明日9月9日・金曜日 北海道東部沿岸に、北海道は大雨警報。このところ連続する大雨被害で、北海道各地の河川と地盤がめだってもろくなっているところが続発している。過去の北海道の大雨被害自体ですら、まだ回復していないところが多い。
★ このところ、台風報道の仕方に、目立った変化が現れたのは、喜ばしい。こういう報道は、それが必要といま判断するからなさるわけだが、ことの性質上、長期にわたり、ぶれないでおこなうことが期待される。その点でいろいろ支障になることがおこるかもしれないが、頑張っていただきたい。★ 北海道新聞9月8日号は、1-2ページにわたって、画期的報道を行った。台風13号が公式にはすでに温帯低気圧に変わったことを承知のうえで、現「低気圧」をあたかも「台風」のようにみなして、その北海道に与える大雨災害、土砂災害の危険を大々的に訴えた。★ ヤフーお天気ニュースは相変わらず台風13号については「現在、台風は発生していません」というプロプを出すが、同時によくわかるように「大雨警戒」の掲示をしており、かつ「レスキューナウ」ニュースとして、故台風13号に由来する大雨警戒を詳しく報道している。★ 本州付近の非常に多くの台風は、太平洋側も日本海側も、たいてい東北方面に流れてきて、その中のかなりが北海道付近まできたところで温帯又は熱帯低気圧にかわる。残った「低気圧」は、「風害」は少ないが、「大雨」を伴っている場合が多い。公式関係者はそれをよく知っていたはずだ。北海道への報知の仕方に今後とも格段の配慮を願いたい。