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2018-11-23 09:14:00
2018年11月23日・金曜日・晴れ・札幌。★札幌は今朝までにそこそこの積雪があった。まー11月の雪だから、いずれ地上の天候がよくなれば、溶けるしかないが。★道新1頁。プーチン氏が北方領土返還があった場合に「そこに米軍基地はおかない」ことを法的に保証するありようを日本に求めているという。そういう要求があっておかしくない。★しかしこうなると米国の出様が問題になる。日本政府が「米国の出様」を決められるか。(長い間日本外交は、勘所で、米国の妨害に会って、日ロ接近ができなかった。)安倍氏というか、この点についての日本外交に秘策はあるのか。日本対EU並みに程度を引き上あげた日米2国間貿易協定でも代償に約束するのか。★アジアには古来外交の基本構図がある。中国の戦国時代に、強国秦にたいして他の国々が巡らせた外交戦略だ。直接各国が隣国に対応する縦横策、強国に対して他の国々が連携する策。「縦横策」という言葉ができたくらい(外交戦略という意味)。さて、なにかを差し上げて日仏同盟を結び、なにかを差し上げて日米同盟を結び、ロシアに対して中国という現在も将来も大変な大国に対して、日ロ同盟をしませんか(具体的には大規模な日ロ経済協力、ある外国雑誌は1000億円程度としている)と話して、この仏ロ米連携が日ロ平和条約締結を期に成るのではありませんかと日本政府は説いたらいかが(そうすると日ロ平和条約をパリでも借りて結んだらどうだ)と持ち掛ければ、プーチン氏はうんとうなずいて、「引き出もの」として北方領土を扱うかもしれない。(これはわたしのたんなる空想で、いかに現実と適合する点があってもそれは偶然に過ぎない。念のため。)★その連携が一段落したところで、一路一帯という戦略をとっている隣国に対して「日出所の国、日没するところの国にたいしてごあいさつしたい。つつがなしや」という親書を送ったらいかが。日本単独ではこういう外交はできない。
2018-11-22 22:49:00
2018年11月22日・木曜日・曇時々雪・札幌。★とうとう札幌は、時々雪が降るようになった。★新聞もテレビもネットも、日産の話で溢れている。ただ、どうもよくわからない。一番わからないのは、このゴーン氏の「犯罪」、どうしたって日本とフランスの間の、政府間の大きな問題になることは、避けようもないだろう。そして、日本政府は事前に「事件」を知らされて、「フランスとの政治的対応」を当然に考えて居るだろうと思われる。★日本政府はあるいはフランス政府と、「大きな意味で」同盟を結びたいのだろうか。日産をそっくりあちらに差し上げても惜しくないような「大きな意味で」の同盟を。
2018-11-21 09:42:00
2018年11月21日・水曜日・雪・札幌。★とうとう数センチの積雪となった。★昨日も今日も、日産会長カールス・ゴーンの「不正」についての報道で、新聞も、テレビも、ネットも、大忙しだ。この「不正」と、「不正」摘出の仕方と、こういったことの背景に横たわる「哲学」「イデオロギー」。確かに並みの「犯罪」とは違う。
2018-11-19 23:20:00
なぜ司馬さんが、日本仏教のありよう、特に葬式に関するありよう、を「迷信」と極言しているかを、簡単にまとめておく。この小文は、文芸春秋『司馬遼太郎の世界』1996年、314-336頁に載っている。★そもそも仏教は、釈迦の教えから、インド自体でも変容があり、中国に渡来して中国文化に受容されて変容し、さらに日本に渡ってきて日本でも変容している。★釈迦の頃は、「遺骨に魂が宿っているから、遺骨を拾う」という発想はない。お釈迦さんの墓がどこにあるという発想もない。死ねば火葬されるのが当然のこととされていたろうと。お寺というものもない。「解脱」とか、「空」とかいう思考に、そんなものはあり得ない。死ということについてさえ、釈迦は問われても明言で答えるのを避けた。答えがないということでもなかろうが、しかし言葉で言えることでもない。仏と言っても、形がない。(しかし後年インドで仏を形にするありようが出てきた。)★仏教が中国に伝来すると、形のあるもの(仏像)として受容され、寺という建築物を伴い、国家仏教となって、「効き目」、「功徳」を求めるようになる。★日本に入ってきた仏教は、当初は葬式を伴っていなかったが、やがて「葬式」が始まり、形式として固定するようになって来た。しかしそのほとんどが、本来の仏教とは何のゆかりもないもので、いうなれば「迷信」。僧の戒など、中国から伝わってきたものだが、どこがありがたいのか。「戒名」とは、死んで仏になるのは要は「僧になる」ことだから、「僧としての中国名」をつける・それが「戒名」だろうと。★こういう具合にみてくると、葬式のありようをなにやら固定的な、動かしがたい儀式のように言うのは、どうも大きなペテンにかかっているようなものである。しかもそれを商業主義でごり押しするのは、何おかいわんやだ。だいたいこういう趣旨のことを言っておられる。★門徒として粗末な墓にひっそり収めてほしいと思う心に、つまらない御託を強制されるのなら、当代を以って佛徒をやめようと、わたしもおもいます。★わたしの幼時、わたしの祖母は、寝しなにかならずご詠歌をうたっておりました。祖母の時代には流行歌がなくて、あるいは流行歌代わりだったのかもしれない。毎晩静かにご詠歌をうたいながら死期を待っていたのでしょう。わたしも司馬さん同様、もともと門徒の家です。私の友人に、尊い山にまで登って修行してきた人がいる。「印中日と渡来したことによる仏教の文化的変遷」が、彼の研究テーマだった。しかし身が僧侶で、寺の住職であるという「葬式の主催者」の立場と、それがどうかかわるか。檀家側が一生懸命考えているのに、僧侶のほうは何を考えるのか。とっくり伺いたいと思います。いいかげんなお答えなら、檀家をやめようとおもいますよ。
2018-11-19 12:11:00
2018年11月19日・月曜日・曇・札幌。今日は市のごみ処理の、月一回の雑草木処理の日で、ごみステーションにはすでに膨大な草木が規定通り(木は50センチの長さに切って捨てる)捨ててあった。当家が追加したのは全体の5分の1ほど。ほんとこういう日があって助かる。★「中国の飲食店 スマホで注文、決済も。進む無人化。人件費高騰や人手不足背景。」(道新2頁)。今はたとえ中国だけのことであっても、早晩この趨勢は日本に及んで、かなり一般化することであろう。レジでの支払いがスマホを使って行われるのは、日本でも特に都会地で、かなり行われるようになった。この記事が特にリポートしているのは、代金支払いだけでなくて、料理の注文から配膳までもスマホで行われるケースである。記述を読むとたしかにこれなら十分に可能と実感できる。やがて日本のコンビニの今の姿は「変わるだろうな」と直感。★注文と支払いが異国人間で行われる場合には、このようなスマホ使用が便利なので、観光日本はまずこの面でのスマホ使用が拡大するだろうと直感。★「米中の亀裂収拾不能 エイペック首脳宣言断念」(道新1頁、2頁)。アジア太平洋地域の国際的団結も、国際的協調も、最近激化した米中経済戦争のためについに機能不全となってしまった。これは世界史的には1930年代の先進諸国「自国第一主義」のぶつかり合いで、世界的経済停滞を招き、第二次世界大戦への道を歩んだ事態の記憶とはっきりと重なる。冗談じゃないよ、トランプ氏。いま米中が大胆に譲りあわないと君たちの「池」が蒸発してしまうよ。