インフォメーション

2019-10-12 09:13:00
土曜日・曇り・札幌。★台風19号関東上陸の備えで、首都圏の鉄道全線運休とのことだが、北海道も明日の事態に備えて全線運休が取りざたされている。★道新1頁。「大川小津波訴訟 遺族が勝訴。最高裁 学校・行政の過失確定」。東日本大震災のさいに被災した石巻大川小学校の被害者遺族の勝訴が最高裁判決で確定したという記事。小学校の裏山に逃げれば助かっていたのに、校庭集合を命じていた管理者の過失。裏山への逃避は事故直前に石巻市の広報車も呼び掛けていた。★この大川小判決の「効果」は早速いたるところに現れているのではなかろうか。「行政」がありうべき自然災害に際しての自己の責任を、強く自覚するようになったのである。★うちにも1週間ほど前、この地区の二つの区だけに話題を絞って、「いざ洪水」に対処する「札幌市洪水ハザードマップ」を札幌市が配布してきた。画期的に詳細な内容である。★おもえばずいぶん以前からこの「お知らせ」欄で、地区のよもやの洪水不安を話題にしていたなー。これだけの情報を配布してくださったのはありがたい。それにしても、いざというときに、だれがどのようにして、住民に知らせてくるのだろうか。いざというときに逃げる場所がたんに「2階以上」では心細い。まー地図をみるとjR線路は冠水しないようだから、線路のほうへ逃げればいいということか。(その時汽車はまったく往来しないんだろうね。)ふだん白石区・厚別区の管理者が危機管理に特定したホームページでも設けているんだろうね。ネットの上手な活用がなければ業態が傾くのは、スーパーだけではない・行政も同様だろうよ。
2019-10-11 17:41:00
先にNHKの世論調査を参考にして、1990年代に急速に落ち込んだ「日本、一流国意識」が、2000年代初以降急速に上昇した、と書いた。★この間の「日本国勢」の内容を基本的に同じ内容のものなのか、あるいは2000年代初以来の「日本国勢」に、以前とは違うなにか重大な変化がないだろうか、ということをもんだいにした。★2000年代初め以降、日本の国家財政は、財政を税収増ではとうてい賄えない赤字体質である。このことを「日本の国民国家の貧困」と定義できないこともない。もっとも財政の量的規模は非常に拡大しているのである。★今日「訪日の理由は『安いから』 世界に取り残された日本の弱体化が顕著」<週刊朝日>AERA.dot10月11日配信という記事がネットに載った。★詳しくはこの記事をお読みになればわかるが、この記事が前提にしている「日本の国勢の衰え」という認識の内容は、世界のGDPにおいて日本が占めるGDPの割合が著しく減少している、ということである。これを「国民国家の貧乏」の定義として考えようということになる。この場合、為替水準の如何によって認識内容に変化が生じるかもしれないが、とりあえずGDPの割合だけで考えているとしておこう。★このように、いったん問いを発すれば、議論はいろいろの難問を併発してゆくので、答えに近づくものとは簡単には言えない。しかし「考えるべき」重要なこと・必須のことが間違いなく増えてゆく。(今日ネットを読んでいたら、50数歳の一流企業の役職者が月手取り20数万円でやっていると書いているが、これは日本が終わったということになるのかどうか。)(ナニ遠くを探すこともない。うちのいくつかのアパートは、ここ何年もの間部屋代月額2万円で運営しており、入居してくれる人がいたら、喜んで受け入れている。こういう収入だから、勇ましい支出などとてもできない。さてこの日本は、一流国だろうか。)
2019-10-11 09:32:00
金曜日・曇り・札幌。★台風19号の影響で北海道が全道雨風にさらされるのが、10月13日・日曜日という。この台風は北海道にとって、夏季と冬季を分ける境目になるようだ。★道新1頁「ヨーカ堂全国33店整理」、3頁「総合スーパー窮地」の記事。百貨店不振は以前からだが、スーパーも不振が話題になるようになつた。従来その定着が当然のようにされていたコンビニも、いずれ当然ではなくなろう。その対極に浮かび上がるのが、ネットショッピング。こういう構図は、もう動かせなくなった。ネットをきめ細かく使う工夫を、(あたりまえの提言だが)あらゆる業種が絶えず工夫すべきだろうな。
2019-10-09 16:08:00
司馬遼太郎氏が『坂の上の雲』で、明治中頃まで30数年間登って行った国運が、今度は下がっていった(その果てに敗戦)という図柄を示したが、これを今に例えると、1945年に生まれた「新日本」が30数年で坂を上り詰め、やがて逆落としに国運が下降するという具合になるなあ。そう呟いたら、それと似通った図柄になるデータがあると知人に教えられた。★NHK放送文化研究所・第10回「日本人の意識」調査というものがあったそうだ。1973年から2018年まで5年おきに行われた意識調査で、「日本が一流国だと思うか」にそうだと答える割合が次のように変遷していると。73年・41.0%、78年・46.9%、83年・56.8%、88年・50.2%、93年・49.3%、98年・37.5%、03年・.35.8%、08年・39.3%、13年・54.3%、18年・51.9%。1983年に56.8%にまで上り詰めた「一流国」がその後続落して2003年・35.8%の底を迎える。ところがその後「一流国」がだんだん登って行って、2008年以後50パセント台の高率を取り戻す。★1980年代に国運の最盛期、1990年代にバブル破裂の非運期となるだろうとは、誰もが同様の解釈をするでしょうが、問題は最近2008年以後の国運で、これが高率になるとはどういうことだろう。国民国家経済の発展という要因は乏しくても、国運が上がっていると評価している。この「内実」はいったいどういうことだろう。問だけがあって答えが示しえません。国民個々にいうと、おおきに見解が分かれてくるところではなかろうか。(ご興味がある向きは、原資料を参照してお考えあれ。)
2019-10-09 12:58:00
水曜日・曇り・札幌。★月手取り14万円を12年間続けた人が、「日本終わった」とつぶやいたのに対し、「終わっているのは君だ」とやり返した人がいて、この話題(デイリースポーツ配信)が驚くほど多くのツイートを集めている。いま日本は「終わった」のかどうか、反対に日本は「登っている」のかどうか、国論が真っ二つに分かれている所が、重要な点。いま首相が国民に勧めている憲法談義は、憲法談義に先立って当然にいまの日本の国民国家の状況についてのある程度一致した認識が必要だと思うが、その認識が真っ二つに割れているとすれば、この「割れている」点を真面目に議論しておく必要があろう。 ★この真っ二つに分かれている議論のさなかで、「共通認識」というか「前提認識」となっていると思われる認識がある。それは「今の日本の国民国家が貧乏だ」という認識のようだ。じゃあなにがどう貧乏なのか、この当たり前の点を捉えて、多くの人の共通認識を求めれば、(いわばここでいう貧乏の定義をすれば)、それは日本の国家の財政が、いま、年々の税収では賄えない状態になっている、いうなれば「国家の財政赤字」という現状を指すのではあるまいか。★知っての通り、1950年代、60年代の日本は、健全財政を国是としていた。経済成長によって増加した税収で財政増加を賄うという論法で、財政力を維持していた。たまたま発行する国債も、「これは建設国債なんだから」と何べんも言い訳していた。しかしある時期からこういう財政はもうあり得なくなっている。★現今の財政は、旧来の財政史から見れば、驚天動地のウルトラCをやっている。大量の国債を発行し、その大きな部分を事実上日本銀行が引き受け(買い取り)、日本銀行は株式市場で日本の有力銘柄について少なからぬ割合を買っている。他方日本銀行は、あえて大量の現金を市中に流して、日本経済に景気を呼び込もうとしている。こういう前提の下で、財政だけ見れば「ギリシヤ以下」の貧乏財政を日本という国民国家は現在行っている。★さておのおの。これは「貧乏」ということか。★じつにこの点の議論が、難しいのである。「経済成長による税収増」という議論では片付きようのない「現在」が目の前にある。 ★議論は実に「前提」の段階ですでに難問に突入している。★山本太郎さんなんかは、これを逆手に取って、「何、福祉財源?国債増発で賄えばいいじゃないか」と言う。山本さんに「べらぼうなことをいうな」と言うためには、現今の日本銀行の政策の「合理性」を国民各位に(なんなら一部エリート相手だけでもよろしいが)諄々と説く必要があるぞ。誰かこれができる人はいるのかね。