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2020-04-28 21:25:00
火曜日・曇・札幌。★「新型コロナ、日本で拡大中のウイルス、欧米から流入か」TBSNEWS、4月28日配信。「新型コロナウイルスのウイルス株の変化の状況から、日本で現在感染が拡大しているウイルスは欧米から流入した可能性が高いことが国立感染研究所の調査で分かりました」という。驚くべきニュースだ。★この記事に寄せられている大量のツイートを読むと、事柄のもつ驚くべき広範囲の意味合いをあからさまにしている。たとえば、2月ごろのコロナの「第1波」は中国からのものだが、3月初旬以降の「第2波」が欧米からのものであろう。たとえば、この「第2波」は欧米からの来日者によるが、その中の非常に多くが日本人帰国者によるのではないか。たとえば、この3月の頃の入国検疫と事後措置は、いまから思うと、恐ろしく雑なものではなかったか。たとえば、この「第2波」が致死性の特に高い菌を運んできたのではないか、云々。★過去の過ちをいま急に正すわけにはゆかないが、早急に厳正な反省をすることが必要だろう。
2020-04-27 18:31:00
月曜日・曇・札幌。★昨日伏古にあるブックオフ店に入った。そう店内が混んでいたわけではないが、「立ち読みご遠慮ください」という掲示が店内に出ている。店内学習書コーナー付近で数人の子が「なるほど」立ち読み的雰囲気。★そもそもブックオフで立ち読みしている図などいまだかつてなかったが、今日初めて見た。思うに書店になどあまり入ったことがない人がたまたま書店に入ってきているのだろうか。自粛生活が常態になると、こういうことも起こるのか。★私はね、岩波文庫『水滸伝』①110円と言うのを引っさらってすぐに店を出た。1冊単独で出ていたので、安価だったのだろう。実は私は『水滸伝』はまだ読んだことがなかった。★ときは宋の仁宗のころ、嘉祐3年(どうせフィクションだけどね)、天下に大疫病発生、臣下の進言を容れて、皇帝は竜虎山に住む嗣漢天師という人物に祈祷を命じることにした。使いに立った洪信という人物。この命令を伝達する過程で、古来からの魔物が閉じ込められている伏魔殿の入り口を誤って開けてしまった。この魔物が飛び出して梁山泊に群れ集う英雄豪傑となって荒れ狂うというのがこの『水滸伝』という物語。★カミユのベストがこの際売れているそうだが、『水滸伝』も疫病をきっかけにする話ではあった。漢文調の物語なので、声を出して読むと趣がある。そして
声を出していると、1日数ページしか進まぬ。じつに疫病時向きの読み物だ。ヨーロッパであれば、『デカメロン』が疫病時の書物だがね。こっちは売れていないのかな。
2020-04-26 18:06:00
これはあくまで私の身辺の現実に基づいているだけで、それ以上の一般性は持たないだろう。最初にそうお断りしておく。★今日、厚別区のトライアル店(トライアル店が入っている大きな総合店)に入って驚いた。入口の二つの専門店で、不織布マスクを1枚70円程度で売っている。50枚セット1組3600円、すなわち1枚70円程度、1人1組だと。トライアル店に入ったら、ここでは売り切れたばかりだが、もっと少ない単位で、1枚40円程度で売っていたらしい。2階の100円ショップには、まだ出ていなかった。2か月ほど以前、私はこの100円ショップで、子供用マスク7枚組110円というのを買って重宝した。これらは多くが中国製ではないか。★うちでは昔の作業用マスク2ダースがあったのを見つけて使っていた。最近知り合いから布マスクを家族1人に2枚ずつ頂戴して重宝している。★安倍首相のいわゆる「アベノマスク」国民1人当たり2枚無償配布というのは、わたしはまだ見ていない。以上書いたように、アベノマスクが来なくとも、私の身近に関する限り、マスク供給の不安はなくなった。★もちろん、アベノマスクが配られるというニュースが、業者の手持ち不織布マスクの販売促進となって表れたのだろうから、アベノマスクが不要ということではない。アベノマスクは立派にその役割を果たしていると考えてよかろう。
★ところで、話はここで暗転する。代わって、安倍体制が危険域に突入した。★「妊婦用アベノマスク残り1社はユースビオ、福島党首が文書公開」デイリースポーツ今日配信。不良品の配布で評判を悪くして回収が進んでいた妊婦用マスクについて、首相がどこに発注していたのかがはっきりしていなかった(発注先4社とされるうちの1社が、どこだかわからない)。その4社めが「ユースビオ」という謎の会社だ。菅氏は3社のほかにもう2社として公表した。この公表の仕方も妙である。なぜいまになってやっとわかるのか。★そもそもトップがマスクを配布するというのは、2月に韓国がこれを行なって評判が良かった。日本もこのアイデアを踏襲したのだ。「いいこと」には違いない。しかしこういう妙な運びになるとはね。
2020-04-26 16:36:00
4月26日「お知らせ」に示した、アパマンショップの「来店不要のIТ接客を推進」というお知らせは、賃貸業の仲介業務にいずれ「仮想の仲介店舗があれば済む」という業界態勢に進んでゆくだろうと書いた。★現在のコロナ禍はある長期間ののちいずれ終わる。終わったときに気が付いてみると、経済社会体制がそれ以前とは一変している。その新しい世界に、あなたのいる場があるのか、あるとして、どういう姿であることになるのか、そーゆーことをいま自粛生活中にコーヒーでも飲みながらゆっくり考えていただきたい。ここにちょうど手ごろな(ほぼ完結型の)手掛かりが現れているので、ご一考願いたい。★もちろん事柄がすんなりと、企画した者が考えるようにはゆかないだろう。このアイデア最大の難点は、従来の契約方式だと、顧客は仲介店の担当者と直接に何度も会うことになるので、その間におのずと、担当者は熟練した目で、もし顧客の身分や人柄にうさん臭さがあれば見抜く。ところがこういうサイバー式だと、本人確認は大分疎かになる。そういう顧客を引き取ってしまうことによって、割を食うのはオーナーのほうだろう。★このサイバー構想は、従来オーナーがたいそうな仲介料を負担していたことを軽視している。(うちなんか家賃の2か月分も仲介店に払っている。)このサイバー式で仲介店の経費がおそろしく節減されているのに、オーナーには相変わらず2か月分の仲介料を請求して不当利得を得ようというのかね。虫がいいね。たとえばオーナーが反発した行動を起こすことを予期しないのかね。ここに大前氏が「アービトラジ」と批評した過程が進行することになる。★あるいは、こんなに簡単に仲介店が仮想化できるものなら、うちがそれをやつてやろうではないかと、他の業種から参入してくることは、考えないのかね。はやい話、札幌市内の仲介店舗数は、このサイバー方式ならごまんとある必要はない。せいぜい2店舗もあればいいのじゃないか。それだったら、例えばわが管理下の物件に大阪方面から入居された某さんは、大阪方面には強力な支店網を有する「某店」の紹介で入居した。この某店の札幌店舗は2つしかない。この某さんがたいへん筋のいい人だったこともあって、なんと某店は、仲介料無料で(本人にも、建物オーナーにも)入れてしまった。わたしもさすがにおどろいて、どうしてですかと聞いたら、「学生サービスです」と。たとえばこういう某店にその気があれば、大都会からの札幌の物件紹介の仮想店舗となれないと思うかね。★サイバー商売を模索される人は、相手方が何もしないなどと思わないほうがいいですよ。
2020-04-26 08:25:00
日曜日・曇・札幌。穏やかな1日の始まり。★現在のコロナ禍が世界的・かつ全日本的に長期間続いた場合、「それが終わった後の世界」というものを大雑把に想定しているのは、いまの「世界市民」に当然のこと。そうすれば、現在起こりつつあることへの独自の目が育ち、現在やっておくべきこともはっきりする。(こうして、現在は、暇ではなくなりますよ。)★大前研一『新資本論』東洋経済新報社、2001年は、だいぶ以前に発刊された本だが、言っていることはちっとも古くはなっていない。旧来の世界に対して、グローバル、サイバー、マルチプルという「新しい大陸」が開かれてきたが、世界市民はしかるべく新しい大陸に上陸することによって人生がひらかれる、という趣旨だ。その通りではあるまいか。★その中のサイバー一つだけ取っても、いまコロナ禍の下、臨機応変の危機脱出策(ものによっては、もっと広いパスペクチブを秘している)がみな興味深い。★道新12頁。「画面越し自宅で乾杯、外出自粛オンライン飲み会人気、ストレス解消手軽にコミュニケーション」。サイバー会議システムのようなものをある家と別の家との間に張って、有志クラス会としゃれこんだり、本物の飲み屋と顧客家庭を結んでサイバー居酒屋としたり、と言うわけ。応用形態は無限であろう。別に酒を飲まなくたって、コーヒーか紅茶でもいいだろうよ。個人と個人のつながりは、営利さえ度外視すれば、サイバーでずいぶん容易だ。まーほかに、ネツトや携帯やラインやといろいろあるしね。動画も送れるし。★アパマンショップから、オーナーの皆様へとして、顧客「来店不要のIТ接客を推進します」というお知らせが届いた。部屋の内覧も、重要事項の説明も、ネット上で行い、契約書とカギは顧客へ郵送するというわけだ。ここで特に重要なのが重要事項説明書の説明だが、もともとこれを部屋の内覧ともども仲介店の店内だけで済まそうという「改革」が政府と業界の間ではある程度進んでいたはずだ。今回のコロナ禍に際して、「店内」を「サイバー上」に読み替えてゆこうという「改革」である。★いいも悪いも、こういう方向が進展するだろうが、これは業界の姿を変えることになる。早い話、これなら仲介店の店舗も人もいらなくなるじゃないの。サイバー上に仮想店舗があれば済む。この「進む方向」に従って、大前氏のいう「アービトラジ」が進むことになる。今私の言っている意味がわかる人だけがこの商売に生き残るだろう。