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2016-09-06 23:40:00
9月6日・火曜日 台風13号は9月8日、東日本沖へ差し掛かるが、その際東日本に上陸する懸念がある由。★ そうすれば当然台風進路が北北東にズレてゆくので、北海道を台風が直撃する懸念が出てくる。★ 台風12号が日本海で温帯低気圧に変わった後、9月6日・火曜日 にまさに台風同然の大雨被害を北海道のほぼ全域に与えたことについて、おそらくは公式の関係者に反省があったのだろう。台風12号の数日前のニュースを前に戻して見ている人が増えている。「これが大雨を伴う」ことを北海道全域に警告していてほしかった。こういうケースは今後何度でもありうることだ。
2016-09-06 22:57:00
『徒然草』49段 「要約」「常に死を意識していよ」ここでは三段のうち最初の二つの段をそのまま掲げよう。このまま読んでほとんどわかるよ。★「老来たりて、始めて道を行ぜんと待つことなかれ。古き墳、多くはこれ少年の人なり。はからざるに病を受けて、たちまちにこの世をさらんとする時にこそ、はじめてすぎぬるかたの誤れる事は知らるなれ。誤りといふは、他の事にあらず、速かにすべき事をゆるくし、ゆるくすべきことをいそぎて、過ぎにし事のくやしきなり。そのとき悔ゆとも、かひあらんや。」★ 「古き墳(つか)、多くはこれ少年の人なり」と書いてある意味は、「あなたは老人になってこれから死ぬ覚悟をしようというのだろうが、そのへんにある墓をみたまえ、みな幼くして死んだ人々だよ(まごまごしなさるな)」ということであろう。「はからざるに病を受けて、たちまちにこの世を去らんとする時にこそ、はじめてすぎぬるかたの誤れる事は知らるなれ」(しんみりとした一句です。) ★「人はただ、無常の身に迫りぬる事を心にひしとかけて、つかのまも忘るまじきなり。さらば、などか、この世の濁りも薄く、仏道を勤むる心もまめやかならざらん。」★「この世の濁りも薄く」とは、現世の汚辱(功利心)に執着する心も薄くなり、という意味でしょう。 ★ 木藤さんの「解説」で、「無常」の代表例とされた段を、最初から、49,74,75,137,166,174,188,241,242段の順にあげることにします。これが49段(老来たりて)ですね。+
2016-09-06 21:58:00
『徒然草』155段 「世にしたがはん人は、まず機嫌を知るべし。」(世間の動き通りに動こうと思う人なら、まずはタイミングを知る必要があるだろう。) 要約「死期はついでを待たず」(死期はタイミングなどなしににわかに来る。) この段では、時期(タイミング)を意味する言葉が並ぶ。「機嫌」「ついで」すなわち「タイミング」。これは俗世には大事なことだろうが、死を待つ者には無関係な言葉だ。なおこの「新潮日本古典集成『徒然草』」の場合、冒頭に「要約」を一句で示している。毎回それも借用させていただく。その段の特徴が一見してわかるからである。★「生・老・病・死」のいわゆる四苦の「移り来る事、甚だはやし。」かつては「人生わずか50年」と言っていた。しかし今日、日本人男女の平均年齢が伸びて、男は82歳、女は86歳と伝えられている。(私の知っている循環器医は、循環器方面の医療の発達が人生を30年は伸ばしたのではないか、という。)同じ生きるのなら、せめてベッドの上で呻吟する期間が短くありたいものだ。★ 平均寿命が伸びるにしたがって、不思議な病気ばかり増えているような気がする。そこへ行くと昔は単純だった。大抵の者は労働していて、働けなくなると、ほんの数か月後に急に病気になり、医者を呼んだ時にはもう死んでいる。病名はなにやら得体のしれない「簡単な病名」だったようだ。そもそも死んだ人は、一生ほとんど病院などにかかったことのない人だった、という調子で。どっちが幸せだろうね。昔の人は養老院など入らないで、みな自宅で家族に看取られて死んでいった。(もっとも非常に長く自宅のベッドで生きていたという人の例が、全くないわけではない。でも、概して60歳ぐらいで、皆死んでいったね。)
2016-09-06 19:53:00
9月6日・火曜日 午後8時。台風13号はいま沖縄にいるが、明日7日には四国南方、明後日8日には関東南方、9日には北海道東方沖にあるだろうが、そのころは熱帯低気圧になっているだろう。ただ、まったく本州に上陸しないで太平洋上を東北に進むのかどうかは、今はわかるまい。★ 台風12号は9月6日に日本海上で温帯低気圧になりながら北海道方面に向かっていた。9月7日・今日・全道的に大雨が降り、風はないが、雨の害ということでは、台風並みの被害を北海道の広い地域に及ぼしている。とくに収穫期が近かったので、田畑の被害は心配である。9月7日に旭川で行われる予定の日ハム・ロッテ戦は、大雨で中止になった。8日に札幌ドームで行われる。★ なお、ソフトバンクは7日負けている。ソフトバンク・オリックス戦は、行われたのだ。
2016-09-06 13:07:00
ドナルド・キーン『古典の楽しみ』(大庭みな子訳)、JICC出版局、1992年。この企画「古典に親しむ」は、もともとがこのドナルド・キーン著前掲書に私が出会ったことから始まったのである。キーン著第1章が『徒然草』を、日本人の美意識が凝結しているものとして紹介していた。それを読むために日本の『徒然草』の原文を読もうとした。そこからスタートした。だから前掲キーン著のあらましだけでも前もってここに示しておきたい。★ この本は次の5つの章から成っている。第1章 日本の美学-暗示/不均整/簡素/無常 第2章 日本の詩 第3章 日本の詩の有用性 第4章 日本の小説 第5章 日本の演劇。それ以上の詳細は省略しておく。前掲書はのちに2000年、宝島社から出たとされている。★ 原書タイトル The Pleasures of Japanese Literature by Donald Keene, 1988, Columbia University Press. ★ドナルド・キーン氏(1922-)はウイキペディアに、「米国人で日本文学と日本文化の研究者として、第一人者」と書かれている。若いときにアーサー・ウエーリー訳の『源氏物語』に出会ったのが、日本文学研究者となったきっかけだ、とされている。日本文学と日本文化に関する英文・日本文の著書多数。★ 私の中には、米英人からみた日本文学がどのように理解されているのか、という興味がある。