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2016-09-06 13:07:00
ドナルド・キーン『古典の楽しみ』(大庭みな子訳)、JICC出版局、1992年。この企画「古典に親しむ」は、もともとがこのドナルド・キーン著前掲書に私が出会ったことから始まったのである。キーン著第1章が『徒然草』を、日本人の美意識が凝結しているものとして紹介していた。それを読むために日本の『徒然草』の原文を読もうとした。そこからスタートした。だから前掲キーン著のあらましだけでも前もってここに示しておきたい。★ この本は次の5つの章から成っている。第1章 日本の美学-暗示/不均整/簡素/無常 第2章 日本の詩 第3章 日本の詩の有用性 第4章 日本の小説 第5章 日本の演劇。それ以上の詳細は省略しておく。前掲書はのちに2000年、宝島社から出たとされている。★ 原書タイトル The Pleasures of Japanese Literature by Donald Keene, 1988, Columbia University Press. ★ドナルド・キーン氏(1922-)はウイキペディアに、「米国人で日本文学と日本文化の研究者として、第一人者」と書かれている。若いときにアーサー・ウエーリー訳の『源氏物語』に出会ったのが、日本文学研究者となったきっかけだ、とされている。日本文学と日本文化に関する英文・日本文の著書多数。★ 私の中には、米英人からみた日本文学がどのように理解されているのか、という興味がある。