インフォメーション
2016-09-05 10:14:00
9月5日・月曜日 台風12号は北九州を超えて、中国地方沿岸日本海にあって、熱帯低気圧になったとの由。こうなるともう、台風としてのニュースにしないので、情報通知がなくなる。普通の天気図になってしまう。しかしこの「熱帯低気圧」、にわかに無害になるわけではないから、日本海上を東北へ進んでゆくわけだが、そういうわけで9月6日などは北海道にも雨風の影響は及ぶわけである。
2016-09-04 22:05:00
小西甚一『古文の読解』第1章「むかしのくらし」・「平安京の起こり」。★平安京とは、言わずと知れた今の京都の昔の名前だ。今日の小西さんが話題にすることは、都は今の奈良から今の京都にすぐ遷都されたのではなくて、桓武天皇はそのまえにまず長岡という土地に都を遷された。ところが大伴氏の騒動などでケチがついたから、長岡からすぐ京都に遷都することになったというのだ。★さて私は、「長岡」と聞いて、首をひねった。「長岡というのはどこにあるんだろう?」三省堂『古語辞典』の冒頭「付図15 京都および周辺地図」をじっとにらんで探したら、京都市西南に確かにあった。私は最初のうちは、この長岡というのは琵琶湖のほうにあるのではないかと思っていたのだ。★収められている例文は、伊勢物語第84段である。伊勢物語の主人公、在原の業平の母親が、この長岡に住んでいた。その母親が息子の業平に「最近会っていないから、ぜひ会いたいな」という手紙をよこした。手紙の内容は、一首の歌になっている。「老いぬればさらぬ別れのありといへばいよいよ見まくほしき君かな」(年をとると、のがれられない別れがあるということですから、いっそうあなたにおあいしたいことですね)★ 「さらぬ」別れとはどういうことだろう。『古語辞典』をひいたら、「去らぬ」という漢字があててあり、「避けられぬ」という意味だと書いてあった。「さらぬ別れ」か。悲しい別れだなあ。老母は年取っているからいつ死ぬかもしれないのだ。しかも「ひとつ子にさへありければ」というではないか。しばらく子の顔を見ていなければ、「会いに来てよ」というのは当然の情だ。
2016-09-04 18:56:00
9月4日・日曜日 午後7時 ヤフーお天気情報によると、台風12号は今日から明日9月5日に日付が変わるころに、北九州上陸の見込みという。それに伴って雨足が、広く中国・四国地方におよぶであろうと。★ 9月4日神戸で行われていた日ハム・オリックス戦は、突然降り出した雨のために、夕方延長11回で7対7のコールドゲームになった。
2016-09-04 18:12:00
9月4日・日曜日 日本ハム、オリックスとの第3戦。7対7の引き分け。投手加藤。ソフトバンクは今日負けているので、パリーグ首位ソフトバンクと2位日本ハムとのゲーム差は1試合となった。★ 試合そのものも大荒れ、天候も大荒れ。12回裏オリックスの攻撃中に、雨足ひどく、30分様子を見た後に審判はコールドゲームを宣した。したがって試合は11回までが有効で、点数は7対7の引き分け。★ 日ハムは明後日9月6日の旭川での対ロッテ戦のためにこれから北海道に帰る。9月6日に大谷が登板するだろうという話もある。ごくろうさん。
2016-09-04 10:37:00
小西甚一『古文の読解』旺文社、昭和51年。これは私が入手した本で、いまでは体裁を変えて発行されているだろう。なにしろ半世紀もの間「古文の読解」の素晴らしい手引きと目されていた本である。★ その目次は次の通り。1..むかしのくらし 2.むかしの感じかた 3.むかしの作品 4.むかしの言いかた 5.解釈のテクニック 6.試験のときは。その内容は87回の短い話題(各回2-3ページぐらい)から成り、その各回の話題の中に、さりげなく古文の例文がちりばめられている。古文の例文には現代文訳と、いくつかの語句説明が付く。★ 「はしがき」はこういうことを言っている。1. この本は古文が不得手な人のために書かれた 2. いまは日本復興のために、日本国民は実用的・実際的な知識を優先するしかなかろう。しかしそれだけでは将来の日本のために困る。将来の日本人はしっかりした教養を身につけていてもらいたい。(古文はそのような日本人の教養の重要な一部であろう) 3. この本自体は古文の試験の時になんとか及第点を取る程度のことしか書いていない。4.「諸君がまだ下っ端である間は古文など必要がないかもしれない。しかし諸君が偉くなった時には古文の教養がきっと諸君の背景になる。」この本はその基礎固めにすぎない。★ 「プロローグ」では、この本を読む際にぜひ座右に備えてもらいたいものを挙げている。1. 古語辞典 2.簡単な国文学史年表と文法の基礎事項をまとめたもの。3.学校で使っている古文の教科書。そして、「この『古文の読解』をゆっくりお読みなさい」といっている。私はこの指示に従おうと思う。★昔は、大学進学の具体的志望がはっきりしない高校生が、教師によって、理科系なら大半工学部志望に誘導された。そういう時代にこのささやかな本は書かれたのだ。古文の面目躍如たりではないか。