インフォメーション
2020-05-20 08:48:00
水曜日・曇・札幌。今日のウエブは、どうも抗コロナ薬の話題が目立ちすぎる。政府は、アビガン、レムデシビルの臨床投薬を盛んに口にし、さらにイベルナクチン、フサン、アクテムラ等の名を口にする。★しかしこれらは医師が臨床で処方する抗コロナ薬のようだ。患者になりたくない一般市民が口にして「無難」な「薬」は、ウナギか牡蠣、あるいは玉ねぎだそうで、いわば「対コロナ健康食」と言ったところ。「医師は毎日摂取、コロナ予防対策に役立つ2つのサプリとは」日刊ゲンダイ、5月17日配信記事。アプリに当たるものは、ウナギか牡蠣の場合は、亜鉛で、玉ねぎの場合は、ケルセチンだという。道理で最近玉ねぎの値段が上がってきたようだ。★マスクについては、最近いろいろな機会に、他人からマスクを贈られることが多く、なにやら「適当な贈答品」と化した感がある。アベノマスクがいまとどいても、「ああ来たな」という感慨程度しかない。安部氏も政府もだんだん軽くなってきた。
2020-05-17 18:09:00
冬季間に当方のアパートに、誰かの車が誤って突っ込んで、施設の一部が損傷を被った。修理は冬季間が終わってからにしようと思ったので、保険請求が春になった。事故当時警察署に届け出ていたので(交通課)、いま保険申請のために交通事故証明書を発行してもらおうと思った。★ところが私は警察署で交通事故証明書を発行してくれるのかと思ったら、そうではなくて、自動車安全運転センター北海道事務所に申し込むと、そこから私の家へ郵送してくれるという。センターへの申し込みは、警察署で手交してくれた郵便局の払込取扱票に記載事項を記入し、証明書交付手数料600円をその取扱票を使って郵便局に振り込めば、すでに警察に届け出た交通事故についてであれば、センターから私の家に郵送するそうだ。★こういう取り扱いになるとは、初めて知ったので、参考のためにここに記録する。詳しくは警察署にお問い合わせください。(こうと分かっていれば、保険会社が、この郵便局の払い込み取扱票をもろもろの保険請求書式と一緒に、前もって当方に届けてくれていればいいと思うのだが。)
2020-05-17 14:11:00
日曜日。江戸時代というたいへん原始的な設定の下でのマルチチュードをさらにいくつか挙げよう。★富籤(現代の宝籤)。公的な性質の主催者が、公的経費を調達する手段として行う。私人は、富籤の発行は許されない。この点は、現代でも基本的には同様である。江戸の町人が籤を買って、「当たればその***倍が授かる籤」に一時の夢を賭ける。むろん倍率から言って、その興行の全体では、籤を買った者の全員はかならず分の悪いリターンにしかならない・その差が興行元の「収入」になって、神社の鳥居でも作るのだろう。いろいろバラエティがあるだろうが、現代でも事情は同じ。誰でも興行できるわけではない。競馬、競輪、競艇、皆そうだろう。「たまたまの楽しみでやる」のだから、社会的意味もあるので、毎日のように行って賭けるというのは、本来おかしい。パチンコだってそうだ。★私人がこういう企画をする時には、現金を賞品にするのは、本来許されていない。「常識の範囲で」物品を賞品にするので、許されている。パチンコだって、麗麗と現金がもどってくる仕掛けと言うのは、元来おかしい。(しかし現実は、政府が賭博場を公認しようとしているように思える。そういう法律がこの前通過したものね。「博徒を糾合して常習的に賭博をなす者は云々」というわが刑法の条文は、いずれ改正される日が来るのかな。)★別に、こういう話がある。畳には四隅がある。最初の隅にコメ2粒を置き、次の隅には2粒の2倍、つまり4粒を置く。こうしてある家の中の全部の畳の隅に置けるだけのコメの総量をいただけないか。こういうビッドに応えたら、どういうことになるか。気の遠くなるほど大量のコメを相手に引き渡すことになる。ごくわずかな分量のものを次次とある規則の下に重ねてゆけば、結果が恐るべき大量になることは知れ切っている。この「数理」を、相手の無知に付け込んで相手に強要すれば、これは騙しである。まともな取引ではない。江戸時代の算術の本にたいてい出てくる話である。★現代だと、「国民全体」「国民各個」いくらずつで、日本国全体でいくら、という話が、話の持って行きようでは非常にトリッキーな議論になる。個と全体という話が往々トリッキーな内容のものになる。
2020-05-16 20:46:00
200516.先にこの「お知らせ」欄で、「新型コロナ、日本人の低死亡率に新仮説...すでに"集団免疫"が確立されている!?識者"入国制限の遅れが結果的に奏功か"」夕刊フジ、5月11日配信という話題を書いた。(集団感染という話題の受け止め方は、この夕刊フジ記事にたいする膨大なツイートから容易に伺える。ツイートの反応は、日本各地の現実の抗体生成のありようを確かめたらよいということだった。いま政府が日本の大半の地域で自粛緩和に踏み切るに際して、各地での抗体検査の励行に力を入れている様子なのは、このツイートの反応を是としたのだろう。)★5月11日以降、この「K型による集団免疫」の件についての記事はとんと見られない。どうしてなのか不審だった。★しかし、「新型コロナウイルス集団免疫形成に関する疫学的研究(第一報)」という1頁のみの通知を見つけた。この文章に、吉備国際大学教授高橋淳氏と株式会社新日本科学が共同研究に入っていると述べられている。そして、高橋教授はおそらく欧米方面へこの件に関する学術論文を提出中であることをうかがわせ、その論文では世界の地理的趨勢を述べているのではないかと私は想像する。日本国内向けには、国内各地の地理的様相を検討し続けるとともに展開されるべき「集団免疫」論が用意されてゆくのだろうが、そういうことを考える参考になるものとして、「地域のインフルエンザ流行曲線から推測した新型コロナ集団免疫形成」という「株式会社新日本科学、基礎研究準備室の取り組み」という「第一報」8頁がウエブに発表されている。★こういうことを日本政府も米国政府も知らないはずはないので、いま一生懸命このラインをフォロー中であろう。わたしはこの第一報を読んでいて、問題に「ウイールス干渉」という現象があることを知った。世の数理工学者諸氏、あなたの頭脳が役立つかもしれないので、問題をフォローして見られたらどうだ。世界全体について、と日本全体について。
2020-05-16 10:17:00
土曜日・曇・札幌。マルチチュード、倍率を重ねた結果の大量。予想もしなかった大量。★マルチチュード(1)で、サイコロ賭博の自他「1対1」という原始的・基本的賭けの倍率の話題を取り上げた。この発想を「すこし」広げると、常軌を少しばかり外した(しかし容易に連想しうる)賭けのありようになる。ひとつ。「連続してかけ続ける」。勝ったところで、勝った額も含めた全額をまた賭ける。これをそのまま続ける。これは数回続いただけで(続いたとして)恐ろしく高額の賭けになってゆくから、これを受けるとしたら賭場の親分しか受けられない。負けたら親分の店仕舞いとなろう。もうひとつ。これも「連続してかけ続ける」。負けたものが、掛け金を倍にして再度賭ける。負けたら、掛け金は再再度、倍にする。これを続けてゆけば、理屈の上ではどこかで負けを取り戻せる。★「連続する」というありようが、常軌を超えた「大量」につながるわけだ。しかしこれは、ズルの世界ではない。納得しうる論理である。★ところで今日の道新3頁に、「数理工学コンテストに道内で唯一入賞」という記事が出ていた。「数理工学」とは、「自然・社会現象を数値化し分析する学問」だそうだ。してみれば、このマルチチュードという話題も、立派に「数理工学」なんだろうね。そうさな、西洋で賭け事が、数学の発展につながったのは有名な話だから、確かにそうだろう。まさか本欄の「視聴率」が昨日突然普段の10倍に跳ね上がったのが、これが「数理工学」の話題につながると見られたせいでもあるまい。★多くの「数理工学」者は、たぶん自然現象を取り上げるだろう。価値観だの人情だのという面倒な要素が介入してこないからね。人生に深刻なのは、価値観が絡む問題だ(つまり社会現象)。★コロナ禍という現象は、どっちの世界だろうね、純然たる自然現象だと思われるだろうかね。「コロナウイールスK型によって日本国内に集団免疫が生まれた」という話題は、(これは一種の数理工学的推論による結論だが、K型についての科学的知見を背景にしている)いまのところたんに「仮説」の域に置かれている。いつかはこの不審が解けるだろう。★道新夕刊。1頁「米、ワクチン開発に総力」。「世界で100以上あるワクチン候補のうち有望なもの14を選んだ」とあいまいに発表しているが、「年末までに用意したい」という。まあ旨く行って1年はかかろう。この「14」の中に、わが「コロナウイールスK型」が含まれているのではないか。そういう観測にしておくよ。