インフォメーション

2020-06-09 08:38:00

火曜日・曇、25‐13度・札幌。★道新24頁「藤井七段棋聖戦白星発進」渡辺3冠相手に5戦中の第1戦に堂々の勝利。☆わたしはアフターコロナ禍のありようを模索しているが、将棋界は「藤井全盛時代」になっているかもしれないな。ほのぼのとした空想だ。

2020-06-08 09:13:00

月曜日・曇・札幌。★北海道新聞1頁「米抗議デモ最大規模」首都ワシントンで1万人以上の大デモになった。米国全50州にもデモは拡大。トランプ氏は首都の州兵出動を撤兵した由。★同3頁「トランプ氏分断の種まいた。各知事、対デモ強硬姿勢に反発」。トランプ氏は「暴徒制圧」という刺激的ことばを振りまき、国民をあえて二つに分断しようとしている、という非難である。★同3頁「75歳暴行容疑、警官二人訴追」。デモに対する過剰取締りという話題。☆いまわたしは、黒人の目から見る米国史はどうなっているのかという学習のため、ジン氏『米国史』を通読中である。いま8.We Take Nothing by Copnquest,Thank Youを通読し終えた。1840年代、米国がメキシコと戦争して、膨大な領土を南部と西部に加える過程である。日本人の目から見れば、これはペリーの艦隊が日本に来航して日本の開国を強要する(1853年)時期の直前の時期だ。ペリーの行動には、米国国内ではどういう歴史的背景があったのか、よく知っておきたいところだ。この英語句は、「私たちアメリカ人は、残虐な征服行為でメキシコ領を奪ったわけではなくて、ちゃんと代金をお払いしたんですよ」という意味。現実の歴史過程からみると、この文句は一大皮肉。

2020-06-07 09:23:00

日曜日。曇・札幌。★北海道新聞1頁、卓上四季で、米国の退役軍人の待遇改善要求でもに対し、フーバーが軍を使っての弾圧をおこなったのに対し、ルーズベルトが夫人を派遣して和解をしたという故事を紹介。トランプ氏を暗にたしなめる。★同2頁、6日に予定される抗議デモに先立って、ニューヨーク市の路上に巨大な文字がペンキで描かれたことを紹介。Black Lives Matterという文句が。来るべき大統領選がトランプ対バイデンとなることは確定的だが、どうもトランプに分がわるそうだという観測。トランプ氏は、「最近失業率が改善した」ことは死亡した黒人にとっても朗報ではないかと「つぶやいた」由だが、このつぶやき、どうも趣旨不明と。 

2020-06-06 16:56:00

土曜日・曇、17‐12度、やや小寒い日・札幌。★道新6頁「陰性証明で出入国緩和へ」。これは日本コロナ禍の出口戦略のひとつを示す。タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4か国に対しては、ビジネス目的の往来を画策しようという。うまく行けば、次に留学、農業労働の分野だという。★同6頁「『8分46秒』抗議象徴に、米各地で黙とう広がる」。ジョージ・フロイト氏が、警官に膝で首を抑えられた時間がこれだと。なお6日に予想されるワシントンのデモは、大規模になるらしい。

2020-06-06 09:19:00

土曜日・曇・札幌。★北海道新聞6頁。「米欧コロナ急増懸念、デモ激化『社会的距離』保たれず。『抗議は権利』の声も」。☆わたしはいずれこういうときがやってくると思っていた。それがわりと早くやってきた。抗議デモについての記事が、コロナ禍の下での集団的密集行動を社会悪としてなじる記事である。☆わたしはこう思う。いまコロナ禍の下で社会は不時の臨時行動をとっている。それは多くの不都合も生み、いまの記事の多くがそういう不都合を話題にする。☆ところが黒人暴行死に端を発したこの全米的抗議デモは、コロナ禍の下での社会秩序では圧殺しがたい全米の恵まれない地位にある人々の社会的歴史的に低位の地位の抜本的改善を訴えるものであるようだ。この「突出性」こそがこの「事件」の大きな特徴だ。★ジン氏の『米国史』通読中。6.Intimately Oppressed. 「虐げられたる者」として、女性が、話題となる。この話題の登場にびっくりするのは、身が男性成るが故のふつつかさ。なにやらここに書かれている「女性の歴史的受難」が、今も身の回りの自然とも感じられる。しかし米国史としては、1810年代、20年代に女権主張のうねりが始まり、30年代、40年代、50年代と発展してゆくのだろう。女性にとって「家庭の」身近な隷従者である黒人奴隷の人権への配慮も、女権伸長にかかわる面が少なくないと(米国史の場合)、知った次第。7.As Long as Grass

 Grows or Water Runs. インディアン受難史。なんだこんなに遅く今頃この話題を扱うのかと思ったが、ことは受難などというレベルではなく、かって全米的に居住していたインディアンが、結局「白人の邪魔なので」全米的に絶滅に瀕するありように追い込まれた歴史で、特にここで主な話題になる19世紀前半の「移住強制」の流れは、乱暴なものであった。(白人の目でみればこれは輝かしい西部開拓史だ)タイトルのAs long as Grass Grows or Water Runsは、白人が当時永遠に続くものとして約束した(まもなく破られた)インデイアン部族の居住権の形容。この文句は、ベトナム戦争に従軍したインディアン出身兵士が自ら被った差別と権利の侵害を思って泣きながら口にした文句として引用されている(133頁)。「子供用の歴史の本は、インデアン移住の意味について、実にかんたんにしか扱っていない」(124頁)という筆者の怒りの声は、至当に響く。昨日テレビでみたニュース解説で、やけに日本語のうまいアメリカ人が画面に現れて、いま行われている抗議デモについて、小学校低学年担当の教師を呼び出して10分ほど「感想」聞いていたが、この教師がどれほど正当にデモの評価を日本人に伝えられるんだろうね。ミネソタパブリックラジオの解説ニュースでは、あらゆる人々の人権が現在は法によってこれほど守られているということをわかりやすく、聞きやすい英語で話している。(日本の大学生諸子も、勉強のあいまにこういう英語を聴いたらどうだ)。しかし虐げられた人々は、現実に法が示唆する補償を長いこと受けられないでいる恨みが、「白人が簡単に約束を破ってきた」歴史的思い出とピタッと重なるのではなかろうか。これが今の全米連帯抗議デモではあるまいか。