インフォメーション

2020-05-15 09:07:00
金曜日・晴れ・札幌。朝方、申し分ない快晴。無風。今日予報されている気温が最高22度から最低7度。人通りまつたくなし。★北海道地区、東京地区、大阪地区の3地区を除外して、日本全国緊急事態宣言は解除、段階的に経済社会の正常化に進むと。★欧米世界は感染者数、死者数、膨大なのに、あえて自粛解除の方向を取った。日本もこの欧米の政策方針にお付き合いした。この政策の適否、薄氷を踏む思いがあるが、まあ頑張ろう。★強制怠業の毎日なので、「バックオフィス」業務をのんびりいそしんでいる。視点を変えれば、これ、貴重な命の洗濯。★最近まとまった英文を読むことが少なかった。見回せば、以前買ったマイクル・クライトン『ジュラシック・パーク』(英文)の特装版が見つかった。これをベルリッツのDictionary of American English を座右にして通読。なにどんどん飛ばし読みする。どうせおおまかな内容はすでに知っているのだ。気になった単語いくつかを辞書でゆつくり読む。こういう無用の営みが、たいへん楽しい。
2020-05-14 07:58:00
コロナ禍の日本国内統計を見ると、数地域では、拡大傾向にあるという問題。★欧米では今、膨大な感染者と死亡者を抱えながら、経済の段階的回復を急いでいるようで、欧米は「それでいい論拠」(あくまでひとつの論拠だが)として、「コロナ禍の拡大傾向が減退に転じる様相が認められる」としているようだ。★しかし日本国内では、例えば東京都心部は「コロナ拡大傾向」だし、北海道もまた、統計上は「コロナ拡大傾向」だ。東京都の場合には「富裕層が生活する領域」にそういう傾向が強いとか、こういうことには「地域的特殊性」があろう。それにしても日本の「数地域」にだけ「拡大傾向」を残すが、どうして日本全体としては感染者数も死亡者数も欧米よりは遥かに少なく、拡大傾向もないのか。この問題をどう考えるか。★PRESIDENT Online 5月7日配信記事。世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味。「統計データ分析家」を名乗る本川 裕さんの詳細な記事である。「不気味」と言っているが、決して悪い意味ではない。まあ「不審」とでも言っておけばよかった。欧米で一様に「減少傾向」が見られるのが、どうして日本の一部地区だけでは「増加傾向」なのかという「不審」を吟味しておられる。★わたしは「減少傾向」という文句を使ったが、本川さんは終始「横這い傾向」という文句を使い、「日本全体」なら安心してよいなどとは言っておられない。「3万人の者が2万人に減少した」のと「100人の者が200人に増加した」という話を「趨勢」だけを問題にして比較考証するのもどんなものかというツイートを書いていた御仁もあったが、かといってこういう「趨勢」を無視していいことにもなるまい。★本川さんは、「どうして日本では他国のように収束へ向かう横ばい化への転換がなかなか認められないのか」の原因として、次の3つがあるとする。1.感染拡大防止対策の違い。2.もともとの体質や生活習慣の差、3.ウイルスの変異。1と2は、読んでいただければわかる。問題は3だ。本川さんは3月以降の欧米型コロナの日本への流入を要因として挙げている。★わたしがこの「お知らせ」5/12で取り上げたコロナウイールスK型による集団感染・集団免疫が起きていたのではないのか、というのは、本川さんの想定には入っていない。みなさんも、考えてごらんなさいよ。
2020-05-13 09:11:00
水曜日・曇・札幌。★今日のヤフー天気予報は、曇りのち雨。気温20度--10度。毎日自粛に耐えるしかないな。
2020-05-12 18:29:00
火曜日・曇・札幌。★なぜコロナ禍による死者が欧米では激増しているのに、日本では割合が極めて低いという不思議について、5月11日夕刊フジ配信の次の記事は、じつに興味深い指摘を行っている。新型コロナ、日本人の低死亡率に新仮説...すでに「集団免疫」が確立されている?識者「入国制限の遅れが結果的に奏功か」。★コロナウイールスには、S型とK型とG型とあるんだそうだ。そしてG型は、武漢発症G型とそれが上海に移って突然変異した、より毒性の強いG型とがあるんだそうだ。★日本はたまたま欧米とくらベると中国からの菌の流入の遮断が遅れた。幸か不幸かこの遅れのために、日本ではK型の感染が実は相当に進んでいて、このK型のコロナ菌の特性が「この細胞性免疫には感染予防能力がある」ために、日本国内に「集団感染による集団免疫」が出来上がっていた、というのである。★実に都合のいい結論だと思わぬでもないが、それにしても耳よりの話だ。もしそうなら、欧米はこれからでもK型による集団免疫を作ればいいだけではないのか。★京都大学の上久保康彦教授と吉備国際大学高橋敦教授らによる仮説だという。本当であれば、容易ならぬ吉報である。みなさんは直接記事に当たって確かめられよ。
2020-05-11 22:32:00
国家資本主義の下で、資本主義が再生される道筋をみたい、と言ったが、「16‐19世紀」の歴史状況のままで見るわけではない。★大前研一氏がその著書『新・資本論』で述べた論旨、従来の社会を「旧大陸」と称するとして、目の前に「新大陸」が発展している、1.グローバリズム、2.サイバー社会、3.マルチチュード経済、と、大前氏は3つのモメントで「新大陸」を紹介した。★世界はコロナ禍の下にあっても、この3つのモメントも消失したというのではない。この「新大陸」という要素は、「16‐19世紀」では思いも及ばない。この3つのモメントは、基本的にはコロナ禍の下でも存在している。(むろん、その姿を、かなり変えてはいる。)★グローバリズムは、たしかに当面一国至上主義の前に影を薄くした面がある。各国の現在のコロナ禍との対応は、各国の主権を賭けての政策による。しかし他方で、現在ほどコロナ対策の国際協力が希求されているときは少なかろう。また、諸国間の自由貿易を想定しなければ、各国は物質的にすぐ行き詰まると認識されているのは確かである。★サイバー社会は、いま窮余の策とばかり、まるで狂ったように希求されている。★経済のマルチチュードはどうだ。これはすこし難しい点だ。「マルチチュード」とは一体どういうことか、と言うこと自体が、人々の知見にまだあまり馴染んでいない。(さてこのマルチチュードなるものが、コロナ禍後はどうなるのか、ということさ)この議論が、コロナ禍後の国家資本主義のいちばんありありとした姿を示すのではないだろうか。