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8月7日号道新17頁「札幌圏に人口集中 動態調査 札幌など4市で増加」。本年1月1日現在、札幌市の人口は、人口1944357人で、前年比は2388人の増加。内訳は、自然増-6938人、社会増9326人であると。道内からの札幌への流入が、この社会増の内容であろうと。★札幌市内で人口が増加した地区は、中央区、白石区、豊平区、西区であった。社会増で増えたのである。★その他江別市、千歳市、恵庭市が増えた。いずれも社会増で増えた。☆こうして、なぜ江別市で従来の空地がどんどん減っていったのかが明瞭となった。江別市市政策推進課は「大麻、野幌地区などで宅地開発が進み、市の住宅購入補助や子供向け政策が奏功している」と分析した由。
土曜日・曇、25-17度・札幌。★このところ札幌は曇天が多いが、あと数日、こういう天候が続きそうだ。その間、気温は低く抑えられている。道北の宗谷管内にめったにない大雨が降った。道新30頁「宗谷管内記録的大雨」(北海道は広いので、地域により気候にかなりの違いがある。道南・道央・道東・道北というように、分けて考える。札幌は道央)★道新1頁「札幌の宿泊施設 進む価格破壊」。政府と北海道の観光援助金を使って、札幌でバカ安の企画をしている特集。こんな呆れた観光援助金がいつまでも続く道理がない。8月で、それも前半に集中して、こういう企画はおしまいでよかろう。同30頁「道内民泊 4分の1廃業」。そもそも外国人観光客の誘致がいまは絶望的なので、これも致し方ない。国内だけでは、どんな人為的手段を尽くしても、どうにもなるまい。普段の年でも例年、8月が過ぎれば道内観光地に閑古鳥が鳴く。地元北海道の人間は、海外からも本州からも来客が途絶えた9-10月のような端境期に温泉に行ったりしていた。年内ぐらいに国内コロナ禍収束の見通しが立てばいいのだが。★東京都世田谷区長が「いつでも、どこでも、何度でも」コロナ検査を行うという声明をしていた(たとえばブログでは「世田谷モデルとは?PCR検査の大幅拡充、保坂区長が表明」HUFFPOST8月4日配信)。最初この話を聞いたとき、報道の仕方が中途半端で、どういうことかよくわからなかった。昨晩(8月7日)テレビBS-TBS7.30-9.00のニュース1930、「東京がエピセンター化と警鐘、制圧に20万人以上のPCR検査、世田谷モデルの父、児玉龍彦教授が生出演」を聴いて、この驚くべき企画の大筋が理解できた。わたしはこの世田谷モデルに大いに期待する。詳しくはブログ上で、「児玉龍彦」をキーワードにして引いてごらんなさい。現在の政府・厚労省筋の対策に対して、地方自治体が提起する「全国モデル」として成長していただきたい。
北海道新聞8月4日号6頁に「時代を視る」というエッセイが載るが、この日の場合、中村和恵氏「コロナ時代を生きる知恵 豪先住民族の思想に学ぶ」という文章であった。現在のコロナ禍を思うにつけても、人類は無慮数万年もの歴史の間に、当然に「危険な病原体が猛威を振るう」状況に何度も遭遇したはずで、よくも人類は「病原体の危険」に会いながら絶滅を免れたものだと。「人類絶滅の危機」は、集住、自然を開発する行為、人口増加の3つをきっかけにするのではないかと説いて、オーストラリア先住民に見られる「まばらに暮らす」狩猟採集民の生活、「ぼくらは大地が維持可能な数にしか人口を増やさなかった」(ソーントン氏)生活が、オーストラリア先住民の場合、「病原体の危険」を5万年間乗り越えてきたと説かれる。☆ここまでの論旨はよくわかる。これは事実を述べた文であり、かくてオーストラリア先住民が5万年の歴史を生きたと言っている。しかしこの先で筆者は一歩踏み出して、「現在の人類」の運命を話題にする。その際に「狩猟採集民の小集団こそ、人類史上もつとも長く採用されてきたライフスタイルであり、古代の都市国家などはじつはごく例外的なものだった」(スコット氏)という「テーゼ」が「現在の人類」にとっても当然の基準とされる。「古代の都市文明は、みな滅びた。近代国家と高度な現代文明の歴史は、ここわずか数百年。先は、分からない。」と主張されるわけだ。☆都市化と地球環境破壊に抗する人類的工夫を進めるのが肝要で、そのための知の構築が必要だとの結論は当然である。しかしその工夫やそのための知の構築の議論は、たいへん大雑把な付けたしになっている。たいへん弱弱しい結論であるだけに、「都市は人類にとって例外的なもの」というこの人の断言だけが重々しく響く。さてこれを読んだ人は何をすればいいのだろうかね。
水曜日・曇、30-23度。予報ではあるが、とうとう日中最高30度を示した。・札幌。☆いくら札幌でも、夏はやはり暑い。当アイランドコーポの場合、わたしは例年、「当地でもさすがに8月20日すぎの10日間は暑い」と言っていた。「でも、部屋のドアと部屋の窓を開け放っていれば、強い風が室内を流れる。これと、扇風機を併用すれば、なんとか凌げる」。でも住民の某さんは、「いや、8月初旬のほうが暑い」。いずれにせよ私たちは、部屋でクーラーなど使ったことがない。☆日中でも「日陰」に入りさえすれば、極端な暑気は防げる。ときおりそよそよと吹く風で、札幌の空気が乾燥しているのが体感できる。夕方3時頃から気温は急降下を開始し、夜分になると寒いくらいだ。(寒いというのは、うそだろ、と思う人は、来てみて体感なさるがよい。)観光のために来るのは勧めません。移住の下見のために来られるがよい。
火曜日・曇り、29-21度・札幌。★道新1頁「病床使用率 39都道府県上昇」関連記事2-3頁にも。政府のGOTOトラベル、キャンペーンに象徴される、政府の全国的移動自粛解除方針は、早くも、憂慮すべき局面を迎えたようだ。病床のひっ迫状態が最近、地方で急速に高まっているからである。このところ政府は、お盆帰省については強い長距離移動自粛方針を示すに至っているが、一方で促進しておいて他方で自粛させるというちぐはぐさは否めない。どうして全国的移動解除方針を出したとき、もっと詳しく専門家の意見も聞き、政府部内で検討を深めていなかったのか。★道新8頁「豪州に第二波 夜間外出禁止 メルボルン」。感染拡大を受けてメルボルン市は、「いっそう強化した自粛方針」を打ち出したという。仕事以外の目的の夜間外出禁止、日中でも、買い物のための外出は1家族1人、外での運動も1日1時間以内で自宅から5キロ以内等々であると。なんとこれは当家が現実に今行っている自主的自粛とすつかり同じだ。「全国的移動解除」どころか、国民各自がこのメルボルン並みの自粛を必要とする時期が迫っているのではあるまいか。