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日曜日・曇・札幌。☆ウエブ上、10月25日配信、毎日新聞、「核兵器禁止条約発効へ ホンジュラス批准し50か国・地域に『核なき世界』へ一歩」。「核兵器禁止条約が2017年7月、国連加盟の6割を超える122か国・地域の賛成多数ですでに採択されていた。」この核兵器禁止条約は、50か国が批准すれば発効することになる。その第50番目の国として中米ホンジュラスが新たに批准したことで、ついに発効することになったという。日本がこの第50番目の批准国にならないかと希求していた望みは外れたが、「条約が90日後の来年1月22日に発効することになった」ことを喜びたい。これで条約が定めるように、「核兵器の開発や保有、使用だけではなく、核兵器による威嚇、他国の核兵器を自国内に配備することなどが全面的に禁じられる。」このような内容の「核兵器禁止」が以後「明瞭に国際規範となるのである。」菅内閣は50番目の批准国となる歴史的好機を逸したが、しかし日本とて、たとえまだ批准していなくとも、会議にオブザーバーを送ることは可能らしいので、せめてそのような方法で、「橋渡し国」日本の姿を国際社会に見せたいものだ。
木曜日・薄曇り・札幌。★道新25頁。将棋、王位戦、第4局第12譜。藤井7七角打ちをみて、木村王位(当時)「ありません」。これで藤井2冠となることになった。さて、ここまでの局面、私の棋力では「しょせんよくわからない」。この7七角の後ですら、どう運ばれるものか、精確にはわからない。若い天才の出現に祝辞をさし上げよう。★道新1頁。「学術会議 言及せず 首相所信 概要が判明」。首相は今度予定された「所信表明」に「学術会議の件」は挙げないらしいとか。ようやく誰かの忠告を容れて、学術会議改革問題があたかも政権成立の第1目標であったかのような成り行きを否定したわけだ。☆最近関東から「在宅勤務」を当館に移したらどうなるかというご相談を受けたが、その重要モチーフは当館居住が非常に安くつくという点。そしてその場合、大きな障害になるのは、仮に冬季も含めた年間居住の場合、当館のように「プロパンでお湯を沸かす」仕組みは「プロパン代が高い」ので考え込んでしまうことになる。(現在長期居住している当館の住人は、夏季だけでなく、冬季も、部屋の風呂なしでやってゆくライフスタイルになつている。冬の暖房は、灯油FFストーブでやれます。)そこで考えました。やはり当館は「夏季のみの居住」をお考えになるのが合理的で、だから長期的見通しとしては、「夏は北海道」「冬は本州」という二期制で考えたらどうだろうかと。北海道の「夏」とは、広義には、5月中旬から10月中旬までの6ケ月です。これなら暖房もいらない。
土曜日・薄曇り・札幌。★道新27頁。王位戦。第4局第7譜。藤井棋聖(当時)が8七飛成と銀を取った後の手順。8七同金に対して藤井氏は3三角打ちと、木村氏の1筋の飛車に当てた。飛車が逃げれば9九角成となろう。さて木村氏はどう応じるのか。★道新1頁。「任命拒否 首相説明せず 学術会議会長と初会談」。推薦名簿通りの任命はなぜしなかったという説明は首相から一切なく、話はもっぱら「学術会議の将来のありかた」に集中したようだ。自分から首相への会見を求めた会長が、こういう具合にしか話をしないのか。☆ウエブ上に今日(10月17日)配信された記事「弔旗・半旗掲揚は国立大56校 中曽根氏合同葬、文科相通知受け」KYODO。この記事が示している事実は単純だが、この記事についたツイートが無慮500余通。国民各層のこの問題への態度がうかがえて、たいへん興味深い。
木曜日・晴れ・札幌。★道新27頁。王位戦7番勝負第4局第5譜。木村王位対藤井棋聖(いずれも当時)。ここで指了図となっている局面こそが、例の、藤井氏の飛車が退路を歩で遮断されて、ぶつけられた銀を取るか、それとも無理やり飛車を遁走するかという窮地の場面・藤井氏は結局銀を取るのだ。この場面に至る局面は、どうも藤井氏は一種のハメ手にとらえられたのではと思う。木村氏の飛車が1筋に回るという奇妙な陣形は、藤井氏の飛車を捕獲する手であったか。★藤井氏の飛車が2六に遁走しても、2七歩打ち、2四飛車のあと、4六角打ちで飛車はもう逃げられぬ。かといって5七銀取りと刺し違えて、緒戦で飛車を失って果たして藤井氏に勝算はあるのか。それにしても藤井氏はよくこの後うまく指しまわしたものと思う。★金曜日。菅首相という人物は、政治家としてどういう人なのかということは、あまり知られていず、今回首相になって初めて、「改めて、これはどういう人だろう」と注目される。ウエブに10月16日付で配信された記事、「菅首相、25年前に味をしめた『人事介入』 横浜市の職員が告発」FLASH。は、25年前菅氏が横浜市の市会議員だったころ、横浜市の職員人事に頻繁に介入した話で、「人事の菅」はこの政治家の体質なのだろう。それよりもなによりも、この短い記事に対して、延々驚くべき多数のツイートが「いろいろの国民」から付けられていて、無慮500通余に及ぶ。国民各層の意見が広く察せられて面白い。
日曜日・晴れ・札幌。☆官邸の「日本学術会議推薦者拒否問題」について、いろいろ考えてみたいと思ってウエブを見ていて、注目すべき記事を目にした。☆ニッポン放送、10月7日配信、「日本学術会議の任命見送りへ---策士である『菅総理の高度な作戦』という説」という記事である。菅総理がいまあえて日本学術会議をやり玉に挙げているのは、ここをどういじってもどうせ国民の一部である左派が騒ぐだけで、自民党支持層である一般国民がもともと関心をもつ領域ではないとたかをくくっているのと、その反面で、この問題(日本学術会議改革)を鋭い切り口にしてこの際日本の左派を思い切り叩いてやろうという強い意志を持つからであろうと。(この後半の読みは、この記事に寄せられているたくさんのツイートから感じるところである。)これは意外に核心を衝いた把握ではなかろうか。☆実は菅総理という人物については私はよく知らない。とくにその政治手腕に至っては殆ど未知だ。この人物がおそるべき腕力をもった政治家であるということを、私は次の記事をみて悟った。☆講談社オフィシャルウエブサイトに10月1日出現した記事。「エリート安倍晋三が『庶民・菅義偉』にハメられ完敗した全内幕」筆者戸坂弘毅氏。たいへん長い記事だ。どのような現実の政治過程を辿って総理が安倍氏から菅氏に移ったのかを筆者目線で詳細にリポートしている。菅氏という人物をよく知るためにはいい参考になると思う。この記事、最初はウエブのてっぺんのほうにいたが、いまは探すのが困難。「講談社」の方から探すのが良い。☆わたしはこの切り口、疎かには出来ないと思う。1930年代ナチスドイツが「ワイマール体制下」で急速に全権掌握に向かう過程と酷似しているからだ。これはたいへんに「実務的」過程であった。