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2016-10-25 14:32:00
日本シリーズ第1、第2戦は、ご存知のように「マツダ・スタジアム」広島球場で行われたが、この広島球場にはドームがない。悪天候の日に重要な試合を強行するとすれば、惨憺たる試合環境となる。それが第1日の広島球場であり、第2日にもその余波が残っていた。とくに第1日はひどかった。★すでに球場がそれまでに降り続いた雨で濡れていたのに、試合中も雨が断続的に降っていた。内野の芝生などひどいもので、「たまに」ゴロが打たれると、その「ごろ」は目に見えるような水しぶきを飛ばしながら内野を転がってゆく。当然に「ごろ」の勢いが削がれてしまって、「ごろ」はあまり遠くまで伸びない。もともとが相当に強い「ごろ」であっても、1-2塁を結んだ線、あるいは2-3塁を結んだ線、にようやく到達して「停まりかける」という始末。★打者が地面に強く打ち付けたボールも、これではあまりバウンドしないことになる。★天候や球場の条件は「専門家たち」もほとんど話題にしない。「アナウンサーや解説者たち」もほとんど話題にしない。この試合の記録も、「打った場面」「ボールが天空に飛んだ場面」などは、動画になって残っているが、「内野を水しぶきを上げてころがってゆくゴロ」のような場面は今後ともほとんど動画として再現もされないだろう。★よくもまあ、こんなひどい球場の自然環境状態で試合をしてくれたものだ。こんな試合を「公式試合」とするとは、日本は新興国以下ではないか。★このマイナス条件を日本ハムの選手たちはもろにかぶっている。「全員野球」の日本ハムの選手たちは、「ゴロを打つ」ことに他のチームより格段に勝ったタクテクスを持っている。この(専門家はたぶんみな知っているとは思うが)タクテクスをふるえないことが日本ハムには著しく不利であった。★さて、今日から三日間の日本シリーズはすべてドームがある「先進国並みの」札幌ドームで行われる。第一日、第二日では思うように振るえなかった日本ハム「全員野球」のタクテクスが、遺憾なく揮える。★日ハムの栗山監督はよく言う。「ホームランに次いでホームランを打つ、という具合にはゆかないんだ」、「ヒット、ヒットと連続するという具合にはゆかないんだ。」(チームのほぼ全員が、神と言われるような超プレーヤーで成り立っているばあいには、そういうこともあるかもしれませんね。だったら、そういう神のような選手を球団本部に要請して「買いそろえてもらう」だけでよいことになります。ただ、その場合の、監督の役目は、いかにしてその神々のご機嫌をとり、その健康と無事な毎日を守るかということに終始することになりましょう。)「ヒット、ヒットと連続するわけにはゆかないんだ」という心は、ヒットが出た次は、ヒットが出なくても「ヒット」と同等の「働き」をすればよい。そして打線を繋いでゆけばよい。この「働き」が一言でいうとフイールデングというもので、芝生が水をたっぷり吸っていて、打った球が水しぶきを高く上げて転がるというようなグラウンドではちょっとなりがたいでしょうね。ご苦労様、日ハムのみなさん。やっと日本シリーズにふさわしいグラウンドに帰ってきました。ふだんどおり頑張ってね。