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水曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「12時まで晴れて、午後曇り、18時以降雨」「気温17-8度」。☆米国電気自動車テスラが販売好調で、テスラの株価総額でアマゾンなど巨大企業並みの1兆ドルレベルになったと、今朝テレビで放送していたが、ネットにもいくつか関連記事がのっている。電気自動車の成功は、地球の化石燃料消費量を激減させてゆくことに大きな助けになろう。資本主義の工夫が地球温暖化問題軽減に寄与する可能性もあることを現実に示す一幕だ。
斎藤幸平氏の評判の新書、『人新世の「資本論」』を読んで、その思いがけない斬新さに感心した。この書によって説かれる「地球温暖化阻止」の談義は、いまの世の中の逼塞感を取り払ってくれるような気がする。
この書は、『資本論』をはじめとするカール・マルクスの著書や、マルクスの未発表の草稿やの読みを、重要な手掛かりとして書かれている。それにしてもマルクスに関連して従来この日本で言われてきた議論を、重大な手掛かりとしつつ、しかし当然というべきかもしれないが、従来言われてきたことと違う説き方をしているので、人によっては違和感を感じる向きがあるやもしれぬ。そういう点を多少コメントできたらいいと思うので、今後何回か、書いてみたいと思う。
今日は、斉藤氏の『人新世の「資本論」』の背景になるようないきさつを、斉藤氏その人がインタビューに答えて話している文章を紹介しよう。連載 NHK出版新書を探せ! 第10回と第11回をお読みいただきたい。どちらもプリントすると、A4判10枚ずつの長編になった。「日本人はなぜ気候変動問題に関心を持てないのか?---斉藤幸平さん(経済思想学者)の場合」。前編と後編。
火曜日・朝方薄曇り・札幌。☆道新天気予報では「9時以降終日曇り」「気温17-7度」と比較的に暖かい日。☆ウエブ上で、日刊スポーツ、10月26日配信、「日本ハム新監督新庄剛志氏の新任内定」と報じて、この詳報を書いている。ほかにも、新庄監督内定を報じる記事が何篇か出ている。かって日本ハム外野守備陣でタッグを組んだ、新庄・稲葉コンビが、今度は作戦指揮側でタッグを組もうというわけだ。これを機会に多彩な古参者が応援に駆け付け、2023年北広ドーム開始に向けて一大「アジアイベント」を組むがよい。それなら陽選手をもう一度招へいしてもいいかもね。台湾は立派な共同陣だから。
月曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「12時まで晴れ、15時まで曇り、21時まで晴れ、その後曇り。要するに大体の所日中は晴れだな」「気温18-7度」と暖かい。★道新1頁「日ハムGМ稲葉氏就任へ 長年在籍、五輪金を評価 監督 新庄氏で調整続く」。栗山英樹監督(60歳)が今期で退任する後の日ハムの陣容がはっきりしてきた。稲葉篤紀氏(49歳)をジェネラルマネージャーに、そして新庄剛志氏(49歳)を新監督に交渉中だという。周知のとおり、北海道日本ハムフアイターズが目下北広島に建設中の「アジア1」と言われるドームパークでの開業は2023年とされている。新庄監督が2022年、稲葉監督が2023年ではないかという下馬評しきり。われら大いに夢を見ようではないか。☆さきに斉藤幸平氏『人新世の資本論』というニュースを得て、さっそく購入することにした。斉藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書、2021年第13刷。合わせて、この齊藤氏の本の背景になっているらしい齊藤幸平『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』堀之内出版、2021年第5刷、も入手した。同時にと言ってはなんだが、参考になると思って、フレドリック・ジェイムソン氏『21世紀に、資本論をいかによむべきか』作品社、2015年第1刷も入手した。斎藤氏の本は、ちらちらと眺めているだけで、これは容易ならぬ議論をしていると見て取った。以前私が『資本論』について疑問としていたところに、解決そのもの、あるいは解決の重大な手がかりを与えてくれそうな予感がした。その問題点のひとつが「資本の原始的蓄積過程」に関わる議論だが、別掲ジェイムソン氏の本は、その原始的蓄積過程を主要な話題にしているので、これも参考になるのではないかと思った。
日曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「終日晴れ」「気温17-6度」。結構な秋日和と思われる。☆当家も家族全員の2回予防接種がおとといようやく終わった。テクスト通りだと、10月末ぐらいにようやく「免疫」・といっても絶対うつらないという意味ではないが・完了と言ったところか。北海道の冬は近い。最低限の外出だけをして、短い秋を過ごすことになろう。早くも12-1月には高齢者の3回接種必至と言われ始めている。普通の風邪予防接種の方は、かかりつけ医ではいまだ一向に音沙汰ない。★米国パウエル元国務長官死亡の記事がすでに出ている。ところで、今日のテレビでは、そのパウエル氏について、この20年間の「米国の栄光と、衰退と、分裂」を象徴するような人物、という批評があった。「この20年間」という長期の歴史的回顧を行う状況の中では、このような遠慮のない「歴史的客観的指摘」が成り立つのであろう。その間に行われたイラク、アフガン戦争は、今になって思えば、あらずもがなの戦いで、結局米国の衰退を助けただけのものと。2000年初頭当時、米国の「方針」をはっきりいさめた政治的行動は、フランスの国連での対米反論ぐらいのものではなかったか、と。事柄の渦中では「正論」というものはかくも成り立ち難いものであろう。もって他山の石とすべし。★今日テレビでみた「お宝鑑定団」では、渋沢栄一の書を高く評価する一幕があった。なにしろNHKドラマにも出ている人物だ。政府が新紙幣の図柄に使おうとしている人物でもある。私は日本近代史に占める渋沢の偉さに異議を呈しようとは思わない。ただ、今日の鑑定団に出た、「株式会社と銀行制度」の日本への導入者ということに関連して、「株式会社と銀行制度」が現在でも日本において「手放しに偉大な制度」ということになるのかどうかという点である。いま日本民間の銀行制度の機能がおおきに問題になっている点は、私が指摘するまでもなかろう。もうひとつの「株式会社」については、例えば奥村宏『21世紀の企業像』岩波書店、1998年、でもご覧になるがよい。こういう従来日本の「法人資本主義」というありようは、「あるべからざる」ものとして、今一大反省を迫られているのではなかろうか。☆ネット上、AERAdot 10月24日配信、「渋沢栄一と岸田首相の『新しい資本主義』、斉藤幸平氏の『資本論』を考察する」という記事が載っていた。筆者は渋沢栄一の後裔らしい。☆ネット上、河北新報、10月19日配信、『令和の資本論』に共鳴 富とは別の豊かさを求める、という記事が載っていた。河北新報は宮城県の新聞社。この『令和の資本論』とは、前掲AERAdotの斉藤幸平氏の著書である『人新世の資本論』を指すもののようだ。同記事によると、仙台市で(全国的だろうとしているが)経済書が例年よりよく売れ、とりわけ資本主義の矛盾や限界を指摘したカール・マルクス著『資本論』の関連書籍がよく売れている。とくに斎藤幸平氏の『人新世の資本論』がよく売れているという。