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2018-04-03 15:14:00
2018年4月3日・火曜日・春雨・札幌。朝からしとしとと細かい雨が降っている。気温が十数度だから雨だが、ついしばらく前の札幌なら、これが細雪になった。★私東濃に幼時住んだので思い出がある。しばらくぶりにここへ行った。名古屋から中央線で行って、降りて昔の住所へ歩く。幼時には広く思えた場所が今見ると大変に狭い。ところが歩いていて滅多に人に出会わない。(昔はバスが通っていたのに)ところどころ地元の町内会の張り紙があって、こう書いてある。「知らない人に会ったら挨拶しましょう。」★私の管理物件である江別市野幌若葉町のアパートの地区の班長さんにこの話をした。「この張り紙は、当地にもぴったりですね」作家村上竜氏が描く著名な小説で、本州の中学生が反乱を起こした後に、一斉に移住する「理想の地」に擬されるのが、野幌若葉町だが(そのつもりで酪農学園大学のキャンパスの自然風景をみると、村上氏の記述に当てはまらないでもない。)、理想の地かどうかしらないが、この辺の人々はどんな偉い人にも滅多に頭を下げない。しかし勢い余って、知らない人が通りかかって挨拶してきても、ちろっとみるだけであいさつしない。(きっと東濃もこうなのではないか)
2018-04-02 10:09:00
2018年4月2日・月曜日・晴れ・札幌。今朝のNHK8時の新ドラマが「半分、青い」。東濃(とうのう・東美濃)を舞台として、架空の「東濃市」を名乗る。現実にはこの地方いくつかの市(まち)の総合体。★実はここは私の生まれ故郷で、ドラマに使われる「弁」がそうゆう言葉である。この地方がドラマの舞台となることはめったになかった。★いま人口減少で、地域格差拡大中の日本で、以前この「東濃」は、特別の注意を集めたことがある。数年前、日本の地域格差問題軽減のために、首都移転が唱えられたことがあった。その時の有力候補地が2つあった。一つがこの「東濃」。もう一つが「那須」だったね。★人口減少と地域格差拡大に、いまの政治は、どういう手を考えているのかね。(それとも、全然考えていないか。中部リニア鉄道案だけで済まそうというのか。)
★岐阜県の地理は他県人にはなかなかわかりにくく、その東端にあたる「東濃」は、もっともわかりにくかろう。多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市の5つの都市の総合体と考える。事実5市間の戸籍書類を取りやすくする行政措置を行っているらしい。戦後この土岐市の西隣の愛知県(トヨタの本拠地)が発展したため、モータリゼーションが急速に普及してきた。それと、岐阜(いうなれば上美濃)方面での航空機産業発展の影響もある。一度ウイキペディアで「東濃」と引いていただけると、東濃独特の姿がわかる。
2018-04-02 00:13:00
2018年4月1日・日曜日・札幌。EX-wordのような完全型の電子辞書を、お前は始めて持ったのか、とあきれる人が多いかもしれない。私の家族は持っていたが、私は持たなかった。★今度知人からEX-word DATAPLUS 6 というカシオの機種をもらった。さっそく検討すると、これはたいへんな代物だ。★カラーが付いているページもある。英語の音声が出る。古典名曲の「さわり」がレコードのように聞ける。漢字の書き順などが示される。★全体が、辞書系と学習系に分かれている。「これは全部使うというのが無理だ」と判断。必要なことを部分的に使えば十分と考える。★そうさな。辞典では、ロングマン現代英英辞典が使えるな(英語音声可能)。広辞苑が使えるのが素晴らしいな。学習では、日本文学・世界文学(英文)が1000も詰まっているとは驚きだ。さしあたり「人(作者)」を選んで、ゆっくり眺めたらよかろう。別に急ぐ旅でもない。16種の外国語の手引きが詰まっている。どの語でも「基本的表現」というものがある。片言でよいから一、二の外国語に親しめればまずは上等。イタリア語、スペイン語で以前こころみたことがあった(あいさつていどで済ませ、あとは英語に移ればいいのだ。ヨーロッパ旅行なんかに使える。)経済辞典というのが入っている。私は金融が苦手だから、時々覗いてみよう。いま機会があって『今昔物語』
を読んでいるが、「平安時代」をよく知らないので、もうすこし平安時代を知ってみよう。てな調子。学力でいうと、文系の高校3年から大学1年生程度なんだろうな。その時代に戻った気分で、うれしいよ。
2018-03-31 10:50:00
2018年3月31日。ついてだから私の英文読書にも触れておく。今読んでいるのは、ハリーポッター「賢者の石」(英文)、用いている英英辞典は、ベルリッツのDictionary of American English, 2000(これは古書では比較的に高かった。950円。語義の説明が分かりやすい。例文が素晴らしく実際的。) 最近知人からもらった電子辞書もときどき引く。SR-S9003という。英英辞典が数種類・オックスフォード、ロングマン、コリーンズ・入っている。発音が聞こえる。★なぜ読む英文が急に難しくなったり、急に易しくなったりするのか。正直に申し上げると、私はプロの英語使いではないし、24時間英語に接しているわけではない。過去4か月間、札幌にまとまった雪が降るたびに、私は連続して除雪作業に従事していた。継続して英語を使っていないと、英語の学力はとたんに低下してゆく。長い間遠ざかると、「分かりやすい英文を、丁寧に英英辞典を引きながら、ゆっくり読む」ことからスタートしないと、立ち上げることができないのだ。★ハリーポッターの1番目のシリーズ(108円であちこちに売っている)を、意味・ニュアンスの取りにくい単語にいちいち鉛筆で下線を引く。その語を英英(ベルリッツ)で引く。こういうことをのんびり続けてゆくと、下線を引いた単語のニュアンスが頭にしみついてくる。線以外はなにも書かない。やがてテクストがあたかも一種の単語集に成長し始め、読書のエンジンが少しずつかかってくる。まあこういうことも、気が向いたら書く。★それにね。ハリーポッターはもともとが英米の小さなガキが読む本なので、そんな抽象的な長い単語は出てこない。短い、いわば「英語のやまとことば」が、続々と並ぶのです。こういう読書のほうが、初期の学習としては効果的なのです。
2018-03-31 10:08:00
2018年3月31日・札幌。★とうとう『今昔物語集』を買ってきた。小学館、日本古典文学全集、1971年。ただし1のみ。★前述福永武彦『風のかたみ』をすでにかなり読み進んでいる。この本の後半の「福永武彦、現代語訳今昔物語抄」はもう読んでしまった。福永氏は今昔物語にいやにほれ込んでしまった。★「私も今昔物語を読んでみようかな」という気を起こすのは当然かもしれない。さいわいさきに福永さんの本を買った古書店で、その近くに『今昔物語集』1があった。(500円)★今昔物語として読むときに、仏教的説話部分と世俗的説話部分があるとは、すでに福永著に書いてあった。私が買った『今昔物語集』1は、じつは仏教的説話部分の最初であった。★福永さんが特に興味を持ったのは世俗的説話部分で、かの芥川龍之介も同様である。★しかし手にしてみると、この仏教的説話部分、これだって面白い。丁寧に編集してあるので、古文調に仮名が振ってある本文を読み、気になったところを上方の注、下方の訳文に目を注げば、ゆっくり読み進む分には支障ない。小説ではなくて、歴史の本を読むような趣がある。巻頭、聖徳太子に始まり、行基、役の小角、僧道昭、僧道慈と僧神叡、僧玄昉、再度、行基、鑑真、弘法大師、と、本邦仏教発展に尽くした人々の説話が語られる。(いま弘法大師のところまで来ている。)★実は私は、従来『今昔物語』に関心をもったことは一度もなかった。福永氏を読んで、やあこれは今昔物語との縁が生じるきっかけになるかもしれないと感じた。