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2018-03-31 10:08:00
2018年3月31日・札幌。★とうとう『今昔物語集』を買ってきた。小学館、日本古典文学全集、1971年。ただし1のみ。★前述福永武彦『風のかたみ』をすでにかなり読み進んでいる。この本の後半の「福永武彦、現代語訳今昔物語抄」はもう読んでしまった。福永氏は今昔物語にいやにほれ込んでしまった。★「私も今昔物語を読んでみようかな」という気を起こすのは当然かもしれない。さいわいさきに福永さんの本を買った古書店で、その近くに『今昔物語集』1があった。(500円)★今昔物語として読むときに、仏教的説話部分と世俗的説話部分があるとは、すでに福永著に書いてあった。私が買った『今昔物語集』1は、じつは仏教的説話部分の最初であった。★福永さんが特に興味を持ったのは世俗的説話部分で、かの芥川龍之介も同様である。★しかし手にしてみると、この仏教的説話部分、これだって面白い。丁寧に編集してあるので、古文調に仮名が振ってある本文を読み、気になったところを上方の注、下方の訳文に目を注げば、ゆっくり読み進む分には支障ない。小説ではなくて、歴史の本を読むような趣がある。巻頭、聖徳太子に始まり、行基、役の小角、僧道昭、僧道慈と僧神叡、僧玄昉、再度、行基、鑑真、弘法大師、と、本邦仏教発展に尽くした人々の説話が語られる。(いま弘法大師のところまで来ている。)★実は私は、従来『今昔物語』に関心をもったことは一度もなかった。福永氏を読んで、やあこれは今昔物語との縁が生じるきっかけになるかもしれないと感じた。