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2019-01-02 19:27:00
賃貸仲介条件の検討(4)。いま仲介会社の仲介問題検討海苔ため、賃貸物件貸し手のオーナーのありようを吟味中です。★オーナーが賃貸物件を貸し出すにあたって、提示している条件は、次の通りです。(オーナーの条件と言っても、実際には多種多様でしょう。ここではわたしが札幌で実際に提示している「オーナーの条件」と、それぞれの費用項目の事情について、簡単に説明します。部屋代1ケ月3万5000円以下のワンルームの場合です。)★「部屋代」わたしの場合は1万5000円から3万5000円まであります。★「共益費」一番大きな理由は、「共用部電気料」でしょう。「普段の共用部清掃費用」特に「共用部ごみ箱清掃費用」、「冬季建物外部除雪費用」など外部清掃費用は、現実にたいへん巨額のものです。3年に一度の法定防火点検費用もあります。(消火器を常に法定の有効なもので供給しています。)1ケ月に共益費2500円ないし3000円程度です。★電気代、水道代は、住民個人が使う部分が住民個人の実費負担です。(建物に固有の浄水槽がある場合には、月額2500円ないしは3000円程度の住民負担となります。これには3年に一度行われる浄水槽法定点検費、浄水槽清掃費の分担を加味しています。)★町内会費というものがありますが、これは月に100円ないしは200円です。町内会によって、請求される内容や仕方が違うからです。★したがって、「部屋代+共益費」がオーナーによる、住民への費用請求の中心となる次第です。(当館アイランドコーポが、部屋代+共益費+浄水槽水道代として、月額20000円を住民にご請求するのは、ぎりぎり最低限の請求であることを、ご理解いただけますか。)★世間的には、敷金部屋代の1ケ月分、退去時清掃料2万円で募集します。★敷金とは、現実的には、契約期間(普通2年間としている)以内に退去される場合の「違約金」というしかありません。2年いた人にはわたしは全額払い戻しています。★「退去時清掃料」。仲介業者の仲介を受け用とすれば、「ぴっかぴか」の部屋にして出さないと承知してもらえません。そこでオーナーは定評のある「プロの清掃業者」を臨時に雇って、退去後の部屋の清掃を委託するのです。プロの清掃業者がどの程度の値段で請け負うか、試みにネットを引いてごらんなさいな。★そして仲介業者に「部屋代2か月分」の「仲介料」を支払っています。この仲介料部屋代の2か月分というのは、明らかに宅建業法違反ですが、「力関係」のために、オーナーはこれを飲むのです。★だから、敷金と退去時清掃料は、現実には「仲介料」として消えてしまうのです。★あるとき、直接うちを探してきた入居者が、こう宣うた。「部屋なんかわたし自分で掃除するから、清掃料なんていらないでしょ」(はい、その通り)。「オーナーは敷金は返すというのだから、それなら初めから敷金は要らないでしょ」(はい、その通り。ただしあんまりひどく部屋を荒らしたら、弁償してね)。「わたし親に保証人なんか頼みたくないんです。保証人なしにしてくれませんか」(はいわかりました。どっちみち高齢の保証人なんてあてになりませんしね。ただし定期借家権契約にし、連絡人だけ記入していただきましょう)。★このようにして、当館アイランドコーポ3カ月単位の定期借家権契約というモデルが誕生したのです。月額たった2万円ぽっきり。これ、本当の話。
2019-01-01 23:37:00
賃貸仲介条件の検討(3)。賃貸物件のオーナーが仲介業者とどういう取引を行っているか。★これはまさにわたくしの場合であり、端的にわたくしの場合に仲介業者と行っている取引を書きましょう。★賃貸物件のオーナーは、その建物の管理契約を結んでいる業者(それは同時に仲介業者でもある)に部屋の貸し付けを仲介してもらっている場合と、建物の管理はオーナー自身が行っていて、ただ、部屋の貸し付けを仲介業者に仲介してもらう場合があります。★後者の場合を主としてご説明しましょう。なおわたくしの賃貸営業は主に札幌市内で行っています。★オーナーは、部屋の1ケ月分の部屋代、1ケ月分の共益費、(館内に浄水槽をもつ場合には1か月分の水道代も)、町内会費(月実費)、の合計額を「毎月家賃」とします。入居に際して、敷金(部屋代の1ケ月相当分)、退去時水回り清掃料を入居者から受け取ります。仲介業者にたいしては、「仲介料」を部屋代の2か月分出します(というより、取られます)。★「仲介料部屋代の2か月」というのは、宅建業法違反だろうと思われるでしょう。宅建業法に従えば、オーナーが仲介業者に出す「仲介料」は、「部屋代の1ケ月分、もしくは半月分、それぞれ+消費税」ということになっています。★仲介業者は最初たんに「いくら貰えますか(何をとは言わない)」と聞いてきますから、「仲介料部屋代の2か月分差し上げます」と答えます(ないしは、答えさせられます)。オーナーの仲介料部屋代の1ケ月分でやってくれるところは、北海道大学生協と酪農学園大学生協だけなんですよ。★そしていざ正式に仕切るときには、10年前ぐらいには、「広告料」だといっていました。近年は「管理手数料」だというのです。わたくしは仲介業者に部屋の管理を委託した覚えはありませんが、「入居時」管理料という得体のしれない名義をつけ、仲介の都度オーナーは「入居時管理委託」という書類に印鑑を押さされます。「入居時管理」とは何か、「入居時」とはいつからいつまでなのか、書類文面からは何もわかりません。★オーナーは確かに2か月分の仲介料を支払っています。これでは宅建業法上都合が悪いから、仲介業者は「これは広告料」だとして昔は広告料の受け取りを書いていた。(もっとも、じゃあどういう広告をしたのかとなると、灰色です。ネットに乗せている賃貸案内がそうだというのだろうか。)どうも「広告料」という名目は都合が悪くなってきたと見えて、しかしなんらかの名目の領収書を書かねばならない。そこで編み出された名目が「入居時管理料」という不思議なものです。もともと仲介業者とオーナーの間にいかなる「管理委託関係」も実際には存在しないのです。★仲介業者が入居者とはどういう取引をして、いくら受け取っていたのかは、オーナーにはまったく知らされないのです。(わたくし昔はロマンチックにも、オーナーから2か月という高い仲介料をとるのは、入居者の学生の仲介料を無料にしているのと見合いだ、と想像していました。)★いずれ2019年4月から大量の外国人労働者を「安い」賃貸物件が引きうける日が来ましょう。今回のアパマンショップ平岸の事故をきっかけに仲介業者の驚くべき内輪が話題になってきました。わたしこの機会に、外国人でも不利益にならないような、まともな仲介関係を早く樹立する必要があろうと感じているのです。時間を見つけて書き続けます。