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2020-04-27 18:31:00
月曜日・曇・札幌。★昨日伏古にあるブックオフ店に入った。そう店内が混んでいたわけではないが、「立ち読みご遠慮ください」という掲示が店内に出ている。店内学習書コーナー付近で数人の子が「なるほど」立ち読み的雰囲気。★そもそもブックオフで立ち読みしている図などいまだかつてなかったが、今日初めて見た。思うに書店になどあまり入ったことがない人がたまたま書店に入ってきているのだろうか。自粛生活が常態になると、こういうことも起こるのか。★私はね、岩波文庫『水滸伝』①110円と言うのを引っさらってすぐに店を出た。1冊単独で出ていたので、安価だったのだろう。実は私は『水滸伝』はまだ読んだことがなかった。★ときは宋の仁宗のころ、嘉祐3年(どうせフィクションだけどね)、天下に大疫病発生、臣下の進言を容れて、皇帝は竜虎山に住む嗣漢天師という人物に祈祷を命じることにした。使いに立った洪信という人物。この命令を伝達する過程で、古来からの魔物が閉じ込められている伏魔殿の入り口を誤って開けてしまった。この魔物が飛び出して梁山泊に群れ集う英雄豪傑となって荒れ狂うというのがこの『水滸伝』という物語。★カミユのベストがこの際売れているそうだが、『水滸伝』も疫病をきっかけにする話ではあった。漢文調の物語なので、声を出して読むと趣がある。そして 声を出していると、1日数ページしか進まぬ。じつに疫病時向きの読み物だ。ヨーロッパであれば、『デカメロン』が疫病時の書物だがね。こっちは売れていないのかな。