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2020-04-26 16:36:00
4月26日「お知らせ」に示した、アパマンショップの「来店不要のIТ接客を推進」というお知らせは、賃貸業の仲介業務にいずれ「仮想の仲介店舗があれば済む」という業界態勢に進んでゆくだろうと書いた。★現在のコロナ禍はある長期間ののちいずれ終わる。終わったときに気が付いてみると、経済社会体制がそれ以前とは一変している。その新しい世界に、あなたのいる場があるのか、あるとして、どういう姿であることになるのか、そーゆーことをいま自粛生活中にコーヒーでも飲みながらゆっくり考えていただきたい。ここにちょうど手ごろな(ほぼ完結型の)手掛かりが現れているので、ご一考願いたい。★もちろん事柄がすんなりと、企画した者が考えるようにはゆかないだろう。このアイデア最大の難点は、従来の契約方式だと、顧客は仲介店の担当者と直接に何度も会うことになるので、その間におのずと、担当者は熟練した目で、もし顧客の身分や人柄にうさん臭さがあれば見抜く。ところがこういうサイバー式だと、本人確認は大分疎かになる。そういう顧客を引き取ってしまうことによって、割を食うのはオーナーのほうだろう。★このサイバー構想は、従来オーナーがたいそうな仲介料を負担していたことを軽視している。(うちなんか家賃の2か月分も仲介店に払っている。)このサイバー式で仲介店の経費がおそろしく節減されているのに、オーナーには相変わらず2か月分の仲介料を請求して不当利得を得ようというのかね。虫がいいね。たとえばオーナーが反発した行動を起こすことを予期しないのかね。ここに大前氏が「アービトラジ」と批評した過程が進行することになる。★あるいは、こんなに簡単に仲介店が仮想化できるものなら、うちがそれをやつてやろうではないかと、他の業種から参入してくることは、考えないのかね。はやい話、札幌市内の仲介店舗数は、このサイバー方式ならごまんとある必要はない。せいぜい2店舗もあればいいのじゃないか。それだったら、例えばわが管理下の物件に大阪方面から入居された某さんは、大阪方面には強力な支店網を有する「某店」の紹介で入居した。この某店の札幌店舗は2つしかない。この某さんがたいへん筋のいい人だったこともあって、なんと某店は、仲介料無料で(本人にも、建物オーナーにも)入れてしまった。わたしもさすがにおどろいて、どうしてですかと聞いたら、「学生サービスです」と。たとえばこういう某店にその気があれば、大都会からの札幌の物件紹介の仮想店舗となれないと思うかね。★サイバー商売を模索される人は、相手方が何もしないなどと思わないほうがいいですよ。