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英英辞典を引く場合に、「5字の綴り」以内の単語しか引くなという意味ですか、という疑問がありました。
いまここに掲げている「プラン」は、英文をたくさん読んでいる過程で出会う未知の「サクソン語」だけ電子辞書の「ヒストリー欄」に集めてチェックしようと言うのです。どれが「サクソン語」かは急には見分けられないから、仮に「英字綴り字5字以内の単語」といっているので、なんなら「6字」に拡大しても構いません。もちろん活用語尾なんかは省いて数えています。
そもそも英文を速読する場合も、多読する場合も、いちいち辞書を引いていたのでは読むスピードが鈍りますから、なるべく辞書を引かないで推理力をはたらかせるほうがいいのです。
(ただ、パラグラフの最初のセンテンスだけは、よく分からないと読み進むのに困りますから、トピックセンテンスの中にある不明の単語は、引くことにしましょう。)パラグラフについては、ルームドクターズ札幌 移住 ブログ タブを「英語」とする記事参照のこと。
なお、一度や二度出会ったぐらいでは、英単語はにわかにはおぼわるわけではありません。根気が要りますよ。出合ったら、また引いたらいいでしょう。「おや、この単語は、確か前に見たな」という程度の記憶がよみがえるときは、その単語はもう覚えかかっているのです。
なお私は、英英辞典を引いても、いちいち引いた意味を(短い英文説明として書くことになりますが)書く必要はないと思いますよ。それじゃ多読・速読の邪魔になりますから。むしろ、発音を見ておくのをお忘れなく。(ただ、ね、あなたが例のドラゴン桜のような英作文に執心しているのだったら、英英辞典の英文説明を書き取るのは英作文練習になるかもしれない。ただ、なにもそこに書かれたとおりでなく、簡略にして書いたらどうかね。あまりにも理想的な、多岐にわたる、学習をしていると、時間と体がもちませんよ。要領よくおやりなさい。)
ずばりと、シンプルに、行こう。
日本の英語教育では、私がここに書いたような学習を、あまりしていないと思いますよ。
(それからね、6000語以内の語彙のレベルでは、基本動詞やそのイデオムを覚えるという学習の中に、「サクソン語」が埋没していますので、それほどサクソン語を意識しないでいいのです。)
先に、『ジュラシック・パーク』(英文)をどんどん読むという学習法を提示しましたね。
しかし、座右に英英辞典、『ロングマン現代米語辞典』を置いている、としてある。
では、どんなときに、この英英辞典を引くのですか、という疑問がある。
普通は分からない単語があっても引かないのですよ。「推理」しながら読み進むのです。
しかし「つづり字が5字」以内の単語、または「単語の中に母音が一つしかない単語」で分からない単語に出会ったときだけ、手元の英英辞典を引く(しかしその意味を書き取ったりはしない、本を読むスピードが遅くなりますから)。そうすると電子辞書の場合、「ヒストリー」という機能がありますから、この「ヒストリー」の欄に、引いた短いつづり字の単語だけ記録されています。これを仮に「サクソン語」とみなして、あとでまとめてチェックしてみましょう。これが、この読書法です。
なお英文法については、ロングマンから、アレクサンダー著『ロングマン英文法』丸善、1988年という本がでていますが、これがお薦めです。じっにきりっと書かれています。これは最初から原書なのです。Longman English Grammar,1988
なんならばまずこの原書だけ先に速読したらどうか。じつは英文法の本を原書で読むのは、日本人には特に容易なのです。なにしろ英文法にこれほど凝る人種は日本人と韓国人しかいませんので。
文法事項を英英辞典で引くのは、あまり能率がよくありません。
マイケル・クライトン、英文、『ジュラシック・パーク』に、162ページと164ページに、この「恐竜動物園」に飼われている15種類の恐竜の一覧表がのっています。この恐竜名・英文に、ウイキペディア「恐竜の一覧」から得た日本語表記恐竜名を記しておきます。
私がもっている『恐竜大事典』には、残念ながらクライトンさんが示した恐竜名の半分しかのっていないのです。私の記事を読んで早くも学習に入っている人がいたら、仮にこの表を参考にしてください。
Tyrannosaurs ティラノサウルス 、白亜紀、アメリカ、獣脚類
Maissaurs マイアサウラ、白亜紀、アメリカ、鳥脚類
Stegosaurs ステゴサウルス、ジュラ紀、アメリカ、剣竜類
Triceratops トリケラトプス、白亜紀、アメリカ、角竜類
Procompsognathids 表にみあたらなかった
Othnielia オスニエリア、ジュラ紀、アメリカ、鳥盤類
Velociraptors ヴェロキラプトル、白亜紀、モンゴル、獣脚類
Apatosaurs アパトサウルス、ジュラ紀、アメリカ、竜脚類
Hadrosaurs 表に見当たらなかった
Diplophosaurs ディプロフオサウルス、ジュラ紀、アメリカ・中国、獣脚類
Pterosaurs テルノサウルスと読み、鳥類だと思いますが、表には見当たらなかった
Hypsilophodontids ヒプシロフォドン、白亜紀、イギリスほか、鳥脚類
Euplocepphalids エウオプロケファルス、白亜紀、アメリカ、曲竜類
Styracosaurs スティラコサウルス、白亜紀、アメリカ、角竜類
Microceratops ミクロラプトル、白亜紀、中国、獣足類
残念ながら表に見当たらないのもありました。仮にこれを座右において『英文ジュラシックパーク』を読んでください。
英語の学習をする年齢にはなってはいないが、恐竜の話なら名前と働きを教えてくれる若い人がいませんか。
恐竜の勉強がこのように役にたつ場合もあるのです。大きくなったら、北大医学部を受験しなさい。札医大でもいい。
さっき Michael Crichton, Jurassic Park を使って、英文速読と、5字以内の綴りの英単語を優先的にみにつけるという学習方法を書いた。
ところで、ジュラシック・パーク全編の音声があるということと、英文速読と、いったいどういう関係になるのかって?
知れたこと。音声を聞きながら、音声の速さと同じ速さで、本に目を通し、まったく同時に意味をとるのです。
いわば音声を、読むペースメーカーとして使うのです。
この音声は全編で30数時間あります。だからもし聞きっぱなしなら30数時間で本を読み終わることになります。
しかしそれでは疲れるし面白くない。1時間とか、2時間とか、一回は適当な分量でやめればいいのです。
再開したときに、前のところから聞けばいいわけです。
それともあなたはペースメーカーなんかいらないか。それも結構ですね。
しかし単純に1日4ページなんてやっていたら、この本を読み終わるのに100日もかかることになる。
いったい日本の英語教育は、ペースが遅すぎるんですよ。もっと早くていいのではないか。
「1ヶ月でできることは1ヶ月で終わらせなさいよ」というのが、英米流です。1ヶ月で出来ることに1年も2年もかけていてどうなるものか。
英文ペーパーバッグを速読しながら、たくさんの「サクソン語」に習熟する、実際的で、楽しい方法。
こんなやり方は、いかがですか。
1. 読む本 マイケル・クライトン『ジュラシック・パーク』、英書ペーパーバッグ、1990年、アマゾンで買える。約400ページ
2. 使う辞書、『ロングマン現代米語辞典』だが、私は電子辞書として使う。私はカシオ、エックスワード2000という形式で使っている。
3. 音声、ウインドウ10の(または8の)マイクロソフト・アプリに、「ブック バザー リーダー」というのがある。ここに米国のパブリックドメインから『ジュラシック・パーク』の音声全編を呼び出して使える。これを使う。
4. ビデオ、これは「ジュラシックパーク1」として発売されている。テレビから収録できるときもある。これを使う。
5. これは「恐竜動物園」を作る話なので、めったやたら白亜紀の恐竜達とその動作が書かれている。目の前に恐竜を出しておこうと思って、私は『すべてわかる恐竜大事典』2008年という本を買った。
さて道具立ては揃った。これでしゃにむに英文『ジュラシック・パーク』を、恐竜の絵を眺めながらよむのだが、英語学習上のねらいは次の点にある。大いに英文の読みと音声を楽しみながら、同時に大量の「アングロ・サクソン語」を身につけようというのだ。
周知のとおり、保有語彙数5‐6千語以上から1万‐1万2千語に向う学習者は、普通には英英辞典の力を借りながら英文を多読するだろうが、「情念のこもった語」、「ニュアンスの細かい語」であるところの「アングロサクソン語彙」を身につけることによって英文読解力と会話の理解力が飛躍的に向上する。
日本の英語教育ではふつうはこういう教育はしない。英米では行なう。インストラクターは1日にこのような「アングロサクソン語」に「何語」出会うように「本を読め」と命じれば、この「何語」のところを操作することで学生にどの程度の英文を一日に読むのかという目標をおのずと示せる。
さっき紹介したカシオの電子辞書を使えば(ほかの電子辞書でもできるが)、「ヒストリーという電子辞書の機能」を使うことで、出会ったアングロサクソン語を全部機械に記録できる(当然再生できる)。この機能を自分の学習計画に使えばよい。仮に「5字以内の長さの単語」とでもしておけば分かりやすい。
この本の著者は医者の資格のある人物で、この本の細かい描写は生物学者か医者になる人間向きだ。このような描写が手に入るのも思わぬ副産物だ。
どうですか。アイランドコーポを住居として生活して、こういう勉強をしませんか。
なお、「ルームト゜クターズ札幌 移住」というブログで、「英語」というタブのところを拾って読むと、すでに有益な情報が記入してある。