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2020-01-15 10:35:00
水曜日・薄曇り・札幌。昨夜来の積雪若干。★ネット上に大きなニュース。「賃貸仲介手数料訴訟、不動産業者の敗訴確定、東京高裁」(朝日新聞社デジタル、1月14日配信)。宅建法が原則家賃の0.5ケ月の仲介料を借主から徴収することを認めているのに対して、1ケ月の仲介料を借主から仲介業者(東急リバブル)が徴収したのは違法と言う高裁判決。このケースの場合、仲介業者は契約に先立って借主から仲介料についての了解を得ていなかったと判定されたという。★関心ある向きは原文を参照されよ。★このニュースに対して膨大なツイートが集まっており(わたしのみた時点で4百何通)、事柄に対しての国民的関心の深さをうかがわせた。★ツイートも暗黙の裡に借主側、仲介業者側、大家側と三者に分かれており、「正論」の妥当なありようも錯綜している。★最大限、仲介業者の「言い分」をツイートから拾うと、こんなことになろうか。★膨大な賃貸情報を仲介業者は用意してあげている。この情報がなければ、借主が物件を探すことが不可能であろう。(そのコストはだれが持つのか)★手間暇のかかる物件案内を仲介業者は借主の求めに応じて無償でして差し上げているが、このコストはだれが負担するのか。★宅建法のように一律に家賃の借主0.5貸主0.5の仲介料では、間尺に合わない。少なくとも家賃10万円以下の物件はこれでは間尺に合わない。★大家と借主の間に仲介業者が入るのは、社会秩序の上で安定感があると思う。まーこんなところになろうか。それじゃ仲介業者団体が、現時点で妥当な社会秩序と思えるガイドラインを発表してごらんなさいよ。現状はあまりにもひどすぎる。
2020-01-14 09:04:00
火曜日・薄曇り・札幌。積雪なし、無風。寒気はつよいが、穏やかな日。★道新1頁。「豪州客ニセコ離れ。3年間で2割減。宿泊料高騰で本州へ」。★北海道の一般民にとっては青天霹靂の知見。オーストラリア人が先導して高級化に次ぐ高級化を盛り上げていたものと信じていたニセコを見る目に「待った」を掛けた。★昨年北海道・シドニー便が再開された機会に、オーストラリア現地取材に行った道新記者の目で、「オーストラリア人の目ではニセコブームは過去になっている」というオーストラリア観光界の実情を指摘した。★来客統計の上でも、2015年を境に、従来5割だった「ニセコ来客者」のオーストラリア人の比重が、以降2割ぐらいに下がっている。「ニセコ来客者」数全体は漸増している。この差を埋めるのは、アジアからの来客者の激増だった。(ただ、こういう来客者が、一回だけの体験を求めてのものか、それともますますリピーターになつているということか、単純には評価できまい。)★オーストラリア人が高級化に高級化を進めたものと道民は見ていたと思うが、実際は、宿泊料の高騰、混雑の激化などが、オーストラリア人のニセコ離れの原因と、このリポートは言っている。★「止めどもない高級化」など、確かに虚像だな。ニーズはあっても、ニーズはほかに流れるかもしれないわけだ。★それに、シドニー便がせっかく再開されたと言っても、北海道からオーストラリアへ観光するニーズは高まっているのか。わたしなど過去にはオーストラリアに何度も旅行する機会があったが、近年はまつたく行っていない。北海道からも、オーストラリアからも、シドニー便を生かす地道な工夫が今後とも必要なのではないか。
2020-01-12 09:09:00
2020年の旅行業というForbes、1月11日配信記事をネットで見た。次の4点をその「新しい特徴」として挙げている。1.持続可能な資源。2.穴場を求める。3.新たな交通手段。4.徒歩、自転車の普及。★この「新しい特徴」は、実に北海道に見合っていると思う。1.「資源」については、旅館で使うアメニティ類などがツイートでも主な話題にされているが、こういったものを大量に本州から仕入れている現状ではこれは北海道にとって再考を要する負担である。使わないで済ませるものは使わない、というのは、大賛成。2.現在の日本の観光は、西高東低というか、西には狂気じみた集客があって、まともな日本人はいまやとても「西」日本へは行けない。「誰も聞いたことがない穴場」が北海道などはわんさとある。ぜひこっちへ誘致したい。3.「新たな交通手段」。現在は航空機への依存がしすぎるという趣旨。まったくそのとおりだ。近年航空機は満席続きだ。これを汽車や船に誘致したいと。異議無いな。さしあたり今、潰されようとしている北海道の鉄道網の廃止に待ったをかけたい。いまの金勘定ばかりしていて、数年先の国際環境など全然念頭にないお偉方には再考してほしい。それから、北海道には、「飛行船」をうまく生かした観光交通路の開発に、将来性があるとおもうよ。4.徒歩、自転車旅行。結構ですね。だた、それにふさわしい環境を、もう少し整備したいものだ。冬季はカントリースキーなどは、橇とあいまって、交通手段でもありえますよ。乗馬と言う手もある。乗馬を観光交通に使えそうなのは、日本では北海道ぐらいではなかろうか。★わたしですらこの程度おもいつくぐらいだから、もっと詳細かつ客観的に北海道2020年代の「新しい観光」の絵がかける人物はすくなからずおられよう。ぜひ記事を書いてForbesにでも投稿しなさいよ。そういう文章を書きまくって「偉くなったら」、ぜひ見返りにJR北海道のおえら方にでもなって、日高線を回復してね。
2020-01-12 08:30:00
日曜日・曇・札幌。昨夜来の積雪なし。無風。寒いが穏やかな日。★道新24頁。「ヤフー休眠ID停止」。4年間使われなかったIDを、ヤフーが停止するという。こういうことはネット上ではこれまで盛んに通知されていたが、どうも「ネット上の通知」にはこっちの警戒心が高まる。新聞でさえこのように話題にしてくれたということで、やっと信じる気が起きる。「新聞の意外な役割」と言うべきだろう。★今日の道新の「付録」、「時を訪ねて」は、札幌市西部に横たわる巨大な山地「札幌西部山地」についての話題で、この山地の中に9つの山小屋が維持されていて、この9つの山小屋が見えないチェーンとなって連絡していて、冬季の西部山地でのスキーや登山やの山歩きを助けているという記事。★この記事に掲載されている略図をみるとよくわかるが、ニセコの国際的スキーリゾートと札幌市街との直接の交通はこの広大な「札幌西部山地」で阻まれており、その間を縫ってようやく豊平川沿いの定山渓温泉・中山峠・という1本の貴重な連絡路が通っているという道民おなじみの交通地図。しかし発想を変えれば、ニセコのリゾートに群がるスキー客が、この札幌西部山地を使ったウインタースポーツに親しむのなら、これがニセコの隣接地だからニセコの魅力が倍増し、同時にこの山地の利用を通して、余市、小樽、札幌との連絡がよくなり、それに朝里温泉、定山渓温泉もいっそう活用できる。さらに「南の方角」に「カントリースキー」などを拡大してゆけば、「グレーターニセコ」となるだろうとは、容易に連想できる。専用の飛行場の一つぐらいあって、おかしくあるまい。★カントリースキーに着目すれば、北海道全体にその適地が求められよう。