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2018-12-22 11:02:00
2018年12月22日・土曜日・曇、朝方小雪ちらつく・札幌。★今まではだいたい穏やかな天候だったが、年末にかけてどうなることやら。★日産の元会長ゴーン氏、特別背任罪容疑で再逮捕。★わたしは西欧の伝説。トロイ国における預言者カサンドーラの役回りになるのかも。(大事件が出来し、トロイ国が跡形もとどめず消滅する運命を警告した。)検察のゴーン氏逮捕は、「検察としての正義」に従っての事であり、それが日本の国家社会にとって21世紀最大の歴史的事件の引き金になるなどという可能性は、この正義の前にいささかも揺らぐことはないという話。そういう記事にツイートしている国民的大合唱は、まさに国運をかけてでも、「ガツンとやれ」という声。★ゴーン氏の人となり、そのふるまい、そのやったこと、それは、まさに天人を恐れぬ最高の悪業で、いかなる国の人倫に照らしても最高の極刑に値するものであり、国家的大罪人と考えてよい。その品性劣悪、卑劣、卑しむべき姑息さ、その傲岸さ、その自分勝手な生き方。ツイートの全体が指し示しているのは、ゴーン氏の、日本の国家社会から見ての、このような極悪ぶりである。数千億円の罰金を科し、同時にギロチンによる死刑という刑罰を特に新設してあてはめてもよいくらいだろうと。★最近の前例は500日の拘留(佐藤優氏の場合)だったから、ゴーン氏の「極悪」ぶりからして、これから自白を得るには700日も、900日もかかるかもしれない。
2018-12-20 19:42:00
2018年12月20日・木曜日・晴れ・札幌。★申し分のない天候だった。★札幌市平岸のガス爆発。火元になったアパマン平岸駅前店での除菌消臭スプレー缶の、アパマン店内の取り扱いについて、問題がいつそう深まるだろう。★このスプレー缶は「1本1000円原価」として本部から各支店に大量供給されているものらしい。各支店は、賃貸マンションの新入居者を入居させるのに際して、「これから入る部屋を入居に際して除菌消臭する」ことを有料で希望する新入居者から、「1件1万円」という料金で「除菌消臭」を請け負う。「除菌消臭」を担当したアパマンの職員は、新入居者が入居するのに先立って、その部屋で件の除菌消臭スプレーのボタンを押して4分もそのままにしておけば、スプレーガスが部屋に充満する。これがそうたいした難しい作業のようには思えない。そして1件あたりアパマンは9000円の利益になるのだから、かなりぼろい儲けというべきだろう。★料金をもらっておきながら、この簡単な作業すら職員がし忘れた分の缶が平岸駅前店に120本溜まってしまった。おそらく本部からは平岸駅前店分として60缶が到着することになっている。支店長には溜まってしまった120本を急速に「ないものとする」処置が必要だったのではないかと思われる。★このスプレー缶はアパマンにとっては一種のドル箱で、「除菌消臭」を客に希望させることが、各職員の「熱心さ」のバロメーターのようにされていたようにみえる。このスプレー缶はもっぱら本部が各支店に供給していたようで、各支店が直接に外部から購入するようにはなつていないようだ。★なお、アパマンショップと一口で言うが、その名を名乗っている店舗の「歴史」は様々で、名前はアパマンショップでも、独立性のある店舗やグループ店舗やがたくさんある。実情は、一種の連合体だ。★多くの賃貸マンションは、アパマンショップが管理契約を結んで管理している。元来のオーナーに対してアパマンショップは入居者の「賃貸契約書」を渡すが、入居者が実際に結んだ契約書はアパマンの手中に保留し、アパマンは部屋の元来のオーナーには原契約書から何項目かの記載を「除外した」コピー契約書を渡す。★この除菌消臭スプレー缶の記載は、原契約書のほうにしかない。(ほかにも、いくつかの項目の記載が、保留されている。例えば、火災保険付保。)
2018-12-19 09:18:00
2018年12月19日・水曜日・薄曇り・札幌。★今朝までの降雪なく、日中もうまく行けば降雪がないだろう。気温は穏やか。★「未使用スプレー120本噴射、札幌・平岸爆発、密閉店内、一斉に。消臭業務せず廃棄か」道新1頁。驚くべき事件、発生。★12月16日夜、札幌市内の不動産仲介会社大手の一支店「アパマンショップ平岸駅前店」が、除菌消臭用スプレー100本余から噴射した大量のガスに誤って引火させたために、店舗は吹っ飛び、隣接する居酒屋も吹っ飛んだので、居酒屋にいた数十人の顧客が一斉に軽傷にあうという、意外な大事故が起こったばかりである。★しかし、事件の原因調査の過程で、別の意外な大事件が現れてきた。いまテレビなどで、「アパマンショップリーシング北海道」の社長が、この大量の除菌消臭用スプレーの「店としてのありよう、扱い」について説明している。この店の店長は重傷で、出てこない。(ちなみにこの大事故で起きた一人の重傷者とは、この店長のようだ。あと50人ほどの被害者はは、全て軽傷と伝えられている。)★「おどろくべき話」第一。アパマンショップ平岸駅前店は、除菌消臭スプレー缶120本を店内で一斉に全量噴射させて(各缶を噴射させて空にする措置は1本あたり4分間程度で簡単にできるものらしい)、結果的には店内を消臭ガスで充満させ、「作業終了」と店長が店内の湯沸かし器に点火したところで、引火大爆発となったと。(この件では、普通は疑われるプロパンガスの漏れとか爆発とかは起こっていなかった模様である。)店舗が吹っ飛ぶほどの大量消臭スプレー缶ガスの引火爆発というのが、この件の異常の第一。★「驚くべき話」第二。アパマンショップリーシング北海道の支店がなぜに平岸店で100本余ものスプレー缶の単純な一斉処理に及ぶことになったのか、そもそも社内でのスプレー缶がどのような業務上の意味を持っていたのかが、みかたによっては爆発事故とは次元を異にするが、本件爆発事故をはるかに上回る社会的大問題である。これで爆発して吹っ飛ぶものは、たんに一平岸駅前支店ではあるまい。★ことはあらゆる不動産仲介会社に及ぶ。アパマンと同じこのような一種の詐欺行為を、全店あげて、長らく行っていたのではないか、という疑惑である。そこだけとれば、一件当たりの金額は小さい。1本せいぜい1000円の除菌消臭スプレー缶を、1本1万円で、(アパマンの場合は)入居してくる顧客の依頼を得て、これから入居するアパートの1室の、除菌消臭スプレーに用いた(なに、缶のプッシュを押しておけば、自動的に4分で全量噴射する、という程度のいとも手軽な仕事だ)というのだが、この簡単な仕事すらさぼったスプレー缶が100本余も平岸駅前店に溜まってしまって、この会社で1店舗適正在庫量とした60本を超えていたというのだ。まずは過去3年ぐらいにさかのぼって、「代金1万円」を取り立てていた顧客に、各自1万円ないしは9000円、返せ。
2018-12-15 23:01:00
2018年12月15日・土曜日・曇・札幌。★今日一日、管理下物件の除雪。しかし、今日の降雪はなく、日中暖かった。★「車、住宅減税を拡大」道新1頁。関連記事「税制大綱決定」道新2頁。「2019年度税制改正大綱のポイント」道新9頁。特にこの記事に注目する。「10年間の特例として、個人版事業継承税を創設している。個人事業主が事業用の建物などを引き継ぐ場合、相続税や贈与税を全額猶予するという。」★現行税制では相続決定とともに相続税を払うことになるから、子供は大変である。この相続税をねん出するために、不本意な短期の借金を金融機関に仰ぐことになつたり、みすみす不利な資産売却で資金を調達しなければならなかったりする。しかし「10年間」という納付猶予があれば、相続した収益資産からの利益の積み立てだけでも、相続税が払えそうだ。★「介護人材育成へ、留学生受け入れ、東川町奨学金制度を活用」道新30頁。北海道の東川町が提携するブラジルとパラグアイの日系人に対して、町内の日本語学校で学ぶさいの生活費援助を年間250万円出そうという。引き換えに卒業後一定期間同町福祉施設で働いてもらう。訪日する外国人の金銭負担を軽減している点で、とてもスマートな企画ではなかろうか。
2018-12-15 01:02:00
ネット上で、「西川社長も報酬不確定を認識」(共同通信。12月14日)という記事を見ていて、あぜんとした。西川社長=明智光秀と見立てた「風」がうわっと吹くような、無慮513通もの書き込みが既に付いていた。なんと数日前までは、「西川がんばれ、検察ガンバレ、日産頑張れ」という「風」が吹いていたのではないか。なんと一斉に、あっちになびき、こっちになびくわけか。少しは定見というものをもとう。この「西川がんばれ」という国民的大合唱が起っていた時に、ごく少数の人間が、「常識」ではこれをいきなり黒とは見られないではないか、と苦言を呈した。たとえば、「法治国家では、逮捕された人間は、まだ悪人と決まったわけではない(裁判によって、罪を問うて行く)」のが「イロハ」であろう。そういういくつかの「常識」をもとに、事態を冷静に見つめてみようという態度を取った。新聞で例えると、朝日新聞は検察と一緒に空港に駐機しているゴーン氏の飛行機まで出向いた。読売新聞は、この件については地味な「常識」を掲げた(共同通信も、というべきか)。★わたし、はかりなくも、フランスの小話を思い出す。時はフランスのナポレオン時代。流されていたエルバ島(この島、イタリアのすぐそばにある)から脱出したナポレオンが、パリに戻って再び欧州に戦闘を挑んだ時のこと。このナポレオンの動静を報じたあるフランスの新聞が、「大罪人がエルバ島を脱出した」という記事から、数十日後に「皇帝陛下今朝パリに還御あそばされる」という記事にいたる「風になびく草のような記事」を書き連ねて、ジャーナリズムというものがいかに権力にもろいかという古典的実例を作ったことが、たいていの『社会学』とか『新聞論』の本に載っている。★例の「岩窟王」エドモンド・ダンテスの冤罪もこの時に誕生したんだったね。船乗りダンテスはエルバ島でナポレオンの書状を預かって、パリのある人物に渡した。ダンテスは手紙の内容を知らなかったが、手紙には、ナポレオンがパリに着いたらしてほしいことが書いてあったと。検事総長がこの手紙を調べて、ダンテスを謀反罪で逮捕することになった。実はこの手紙は検事総長の実の父親宛てになっていたので、検事総長は父親を救うためにダンテスを冤罪に仕立てた。(あなた方みんな中学生ぐらいの時にこの物語を読んでいるのじゃないの。この冤罪を晴らすためにダンテスが3人の敵を仕留めてゆく物語を。)検事総長がその3人の敵の一人で、「検事をやっつける」という意外なストーリーにあなた、夢中にならなかったかね。