インフォメーション
日曜日・晴れ・札幌、アイランドコーポ。★これは「トラベル」のお勧めではなく、「移住」のお勧めです。差し当たり、1-3か月の試験的滞在を札幌で行いながら、1.その後1年なり2年なりの長期滞在を展望するか、2.拠点を札幌に作っておいて(家具備品などを整えて)、年々夏季のみ札幌で生活するか、というような展望をお考えになったらどうだろう。むろん長期居住地は札幌以外の北海道となるかもしれないし、「リピーター」としてくる場所も札幌市とは限りますまい。ただ、そういう将来展望を持ちながら、その準備のための「試験的滞在」を札幌で、当アイランドコーポで行ったらどうか、とお誘いするのです。この「試験的費用」は、次に書くように、それほど高いものではないんです。★従来「最低3ケ月」という単位で募集していましたから、「3ケ月」で契約いただけるのなら、まったく従来通りです。今回が特別なのは、あえてこの7月-8月に限定して、「最短1ケ月」でも可能な条件にしていることです。★今度の政府のゴーツーキャンペーンがキヤンセル料の取り扱いなどごたごたしているのを見て、当方の受け入れ可能数はせいぜい4-5件ですが、その範囲であえて「救い」を入れようと思いました。たとえゴーツーの対象にならない場合でも、お盆前の間ぐらいは、道民に限定しない道内観光割引が公的に宣言されています。いまいらっしゃれば、そういうものを利用もできましょう。(私も道民ですが、今年は温泉などはオフシーズンにするつもりですよ。)★特別募集要点は7/20に書きます。
土曜日・晴れ、27-17度・札幌。★道新7/17、1頁「GoTo東京除外」、道新7/18、1頁「団体旅行高齢者若者控えて」。この7/22から、政府は全国で、「ゴーツートラベル」という大企画を始める。補助金の大盤振舞を付けて、全国的な旅行、宿泊を推進し、経済活動の維持を図ろうというのだ。この2日間の道新紙面で、非常に詳しく取材されている。★問題はこの企画が、日本の地方に思わぬ災害をもたらさないかという点だ。この企画から東京都発着と東京都民が除かれていること、(しかし東京近辺の神奈川、埼玉、千葉が除外されていないから、そこに「抜け道」があるという意見もある)、高齢者・若者の団体旅行には自粛が呼びかけられていることは、それがチェックにはなろう。しかしこの全体企画、どこかにズボラさを感じる。「官邸の渾身一擲の選挙運動ではないか」という感想も出ている。★「ゴーツートラベル」が、「ゴーツートラブル」にならないよう、こい希うばかりだ。
金曜日・晴れ・札幌。☆瀬戸の麒麟児藤井七段、とうとう棋聖戦で、渡辺氏を下して棋聖というタイトルを手にした。(そして王位戦というタイトル戦でもすでに木村王位に2連勝している)ある程度想像はされていたが、現実にこういうことになってみれば、遠からぬ日にこの麒麟児がタイトル総なめということが正夢になるかもしれぬ。☆「木村王位、藤井七段に連敗」というウエブ記事(スポニチ7/15配信)中に、2局目に敗れた木村王位が「流れはいいのかと思っていたが、一手間違えると攻め込まれたりする。プレッシャーをかけられていました」と述懐している。将棋というものが元来そういうものではあろうが、私たちがコンピュータ・ソフト相手に戦っている時に、コンピュータ側は負けている場合でも常に「次善」の手を指していて、人間が勝つたとおもったときに、途中僅かのゆるみがあるとまつたく遠慮なくコンピュータ側の手が動き出すという状況を思い浮かべる。「人馬一体」という言葉があるが、この麒麟児は「コンピュータと一体になった指し手」で常に遠慮なく相手に肉薄するのであろう。
木曜日・曇・札幌。☆英文のwritingと言えば、パラグラフ・ライティングを考えるのが大勢であろう。それはそうなのだが、いま日本の英語教育で言われる程度のパラグラフ・ライティングであれば、数週間で要領がつかめるだろうとともに、その程度では書く英文が固くて、ぎこちない。とくに指導する側であれば、このうえ一体どう工夫するのかが、容易には展望できないであろう。☆さすが英米の参考書であれば、はるかに広い構えで指導する本がある。いくつか紹介してみたい。☆最近入手したWritingという本。J.A.W.Hefferman,J.L.Lincoln,J.Atwill共著。Writing A College Handbook,Fifth Edition,W.W.Norton & Co.,2001.800頁ほどの本。米国で出版された本で、大学で実地に学生に英文を書かせている先生方が執筆している。みたところは、単純な文章作法・といってもレトリカル・ライティングを重視しているが・に第1部200頁を割いた後(パラグラフに触れるのはその中のせいぜい30頁、あとはそのパラグラフを構成するレトリックに主力がある)、第2部200頁余で「文」を細かく説明し、第3部50頁ほどで「パンクチュエーション」を説明する。第4部100頁弱は、いわば文を書くための材料集めを説き、第5部100頁弱は、Literatureをまず扱い、次にその他分野を語る。最後の第6部100頁ほどは、まあいってみれば実用的文を扱う。☆多くの場所で学生が書いた英文が例文として扱われている。気のせいか、全体に経済のことが例文としてよく取り上げられている。一体米国の「アカデミック・イングリッシュ」は、2年次以上になると、「法律の文章」とか、「美術批評の文章」とか、学生の専攻に応じて枝分かれしてゆく場合が多いが、この本は、「文学」を前面に出したところがうれしい。☆本の全体は一種の「事典」のように編集されているから、学生が文を書くときに再三参照するよう期待されているわけだ。☆こういうのを読んだら、日本のパラグラフ・ライティング教育も進化するだろう。
水曜日・曇り、25-16度、本州はこのところずっと「入梅」状況なのに、北海道は雨が少ない、気温も上がらない・札幌。☆最近のコロナ禍を思うにつけても、生物学の知識が乏しいことが恨まれる。☆生物学入門のため、次のような本を買った。吉田邦久『好きになる生物学』講談社サイエンティフィック、2004年第9刷。水野丈夫・湯島 誠共著『理解しやすい生物学』文栄堂、2008年。でも、どうもとっかかりが悪い。☆最近、レーヴン・ジョンソン『生物学』上、2011年第7版、培風館。これはおそろしく強引な本で(私にはそうおもえる)、頭から「進化」で生物学を割り切ってしまおうという態度が明瞭。そのためもあって、読みやすい。「進化」がこの本の統一原理だ。ここはよくとも悪くともこの読み方で生物学を理解してみようと思う。☆中央公論社・世界の名著39番、「ダーウィン、人類の起源」1967年、も買った。まっこと、レーヴン・ジョンソン『生物学』とともに読むのにふさわしい本ではなかろうか。