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日曜日・札幌。☆関連記事の性質は、一見些細だが、じつは問題のもつ広がりが非常に広いものであるかもしれない。BLM記事はこういう拡散力を備えている。★「『奴隷解放記念日』を再認識する、エージェンシー業界:一方、対応に不満足な黒人従業員も」DIGIDAY、6/27 ★「『ダークエルフ登場作品が人種差別として削除』誤解広まる 問題とされたのは『黒塗りメイク』」ねとらぼ、6/27 ★「顔認識という『壊れたテクノロジー』に奪われた黒人男性の日常」ForbesJAPAN、6/27 ☆私がいま読んでいるホワード・ジン教授『米国史』は目下13章 The Socialist Challengeに入ったところだ。米国の世紀初頭は産業独占が確固とした地位を占めて発展する陰で、工業労働者が人権無視の中で悲惨に生きている様子が描かれている。英国のような労働者政党というものはこの国ではついぞ発展しない。著者はこの国の著名作家たちの筆を拾いながら、現実の労働環境があまりにもひどいので、他方産業生産力のほうは明らかに格段の進歩を示しているので、「現在の産業を掌握している人々の手から、働く人間の手に産業主権を移したら」という「理想」が多くの作家の脳裏にあったらしいと描く(社会主義といってもその程度の意味においてだ。現実的政治行動は何も伴っていない)。私は今までこの時代を、1907年恐慌から連邦準備銀行成立史のように学び、その資料もたくさん持っている。しかしこの同じ時代が労働者にとってこうも悲惨な時代だったという認識は正直のところ希薄だった。ははあこの時代の中からAmerican Federation of Labor : AFLが成立発展してゆくのか。中高校生の社会科の教科書ではこういう大組合が米国に存在したという記述はあるが、どのように成立してどのような特徴を持っていたのかなどということは書いていない。わたしは別にいま日本の大学生諸子に学べなどとは言わぬ。私自身が不明だったので私が知ろうと思う。それだけのことだ。これは男子熟練工を主力とする組合だ。