インフォメーション

2016-08-01 23:28:00
ここにたいへん面白い本があります。たまたま私が買ってきて楽しんでいる本ですが、二重に楽しむことができる。この本はCD付きですが、このCDのなかの12の場面の過半はインドに関するものです。インド人が活躍する動画があらわれる。巷でいきなりインド人に話しかけられてどぎまぎした経験のある人はいませんか。インド人の中には、どうきいても当方がさっぱり理解できない「英語」でめんめんと語りかけてくる人がいます。なにしろインド人の人口は少なくはありませんので、ともかく相手がいる以上、聞いて聞き慣れなくっちゃ。このCDの動画は「インド人がどういう話し方をするか」聞いてみるのにいいですよ。このCDのインド人の英語はたいていちゃんとしていますけれど。そもそもこの本の著者そのものがインド人です。C.K.プラハラード。すっかりアメリカ化したインド人です。この本はもともとが、インドを主なテーマにした著者の市場思想を開陳するもので、貧乏人ばかりいる場所がどうして、どのように、世界企業のマーケットたりうるかを論じています。アメリカの大学の経営研究所が著者のアイデアを採用して「一大事業プロジェクトにして一大教育プロジェクト」にしてしまっているわけなんです。しかしそんなことにはかかわりなく、この本の材料を楽しめば、有益で面白いのです。C.K.プラハラード『ネクスト・マーケット』英治出版、2005年。たいていのブックオフで、すぐ手に入りますよ。タダ同然で。こういうことを一緒に研究する同志はいませんかね。私たちもなんらかのトリックスターを立ち上げようというのです。
2016-08-01 22:11:00
ソフトバンクのオーナー孫正義氏こそが、日ハムの栗山監督とは違う意味で、トリックスターなのかもしれません。そのことをさておいて日ハムだけを誉めそやすのは片手落ちでしょうから、一言指摘しておきます。栗山監督が描く世界は、ミクロ・コスモスとしてのプレイグラウンドでしょうが、孫正義氏の描く世界は、グローバル世界経済です。思い起こせば、孫正義氏は、40年前空手孤拳で米国にあって、これまた若輩のビル・ゲーツ氏に慫慂し、ビル・ゲーツ氏が開拓中であったパソコン言語「ベーシック」を日本のパソコンにバンドリングする権利を握りました。これが後年につながる孫氏の企業家精神の出発点でしたね。ひとは簡単には栗山監督にはなれませんが、孫正義になって手頃な球団を買収することはできます。みなさんは、どっちになりたいか。さて孫正義氏もさすがに高齢になってきて、この期に及んで狙うはインド市場。適当な能力のあるインド人を腹心にしてインド市場へすぱっと切り込もうとしたが、目をつけたインド人が強かで、数百億円ぐらいの給料を渡しても満足しない・「すぐ社長を譲れ」と言ってきた。これで孫氏は嫌気がさしてこの男を切り落とし、やはり自分一人の腕力で地上最後の大市場インドに切りこもうというのか。トリックスターが弱い者の味方なのか、あるいは弱いものいじめなのかで、トリックスターその後の運命は変わってきます。孫氏の大事業「ソフトバンク」はどっちだろう。私たちは野球のテレビ画面でソフトバンクの松田三塁手の顔を見ながら、そういうことをかんがえてもいいのです。そして野球を楽しみながら、私たちがインドを理解し、インドに入り込むありようを模索してもいいのです。こっちは現代日本が取り組むMUSTなのですから。