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この厳しい札幌の冬季間。実は当館にもいくつかの小事故があった。これはそのひとつの話。某室天井から水漏れあり。気が付いた時には、某室床が相当に水で濡れていた。早速室内の物を別室に移動したが、この部屋にはかなり本があったので、何冊かの本がひどく水濡れしていた。(事故対応は、水道業者が天井をはがし、そこにあった上水管に措置を施して、水漏れを止めた。)さてこの水濡れした数冊の本のうち、立派な1冊の英書が、びしょびしょ。これを窓際の陽の当たる箇所において自然に乾くに任せた。ERIC HOBSBAWM, THE AGE OF CAPITAL. エリック ホブスボーム、「資本の時代 1848-1875」。5月に入ってようやく本が乾いたが、カビが生えて、たいへんな状態になっている。40年以上前に書かれた英国の歴史家の著書だが、題名に惹かれてこの高価な本を買っていた・よりによつてこの高価な本が水害にあうとは。*私はさいきん電子辞書にある「世界の1000著」のうち、ロビンソンクルーソーの漂流記を選んで少しずつ読んでいた。ときどき辞書を引く程度で何とはなく読み進める。先入観とは違って、自然の中で生存に追われている記述が延々と続き、だいぶ読んだがまだ一向に人影が現れない。*さてホブスボームがカビで失われる前に目を通そうと取り上げた。よめば何となく読み進める。ただしロビンソンクルーソーよりはずっとスローペースだ。冒頭を読みながら驚いた。なんと歴史書とはたいへんなものだ。英国19世紀の30年未満の一時期を扱うのが、「これがどういう時代なのか」を自信をもって語るというだけのことに、難渋せざるを得ないとは。ただホブスボームをしてはっきり言えそうなことは、英国の近代史が市民革命、産業革命という二つの革命に先導されて開幕するが、1850年ごろ(すなわち1848年)の「革命的時期」を境にして、突然「市民革命による先導」は低調になり、「産業革命に先導される進歩」が好調になるという「かたちんば」の様相となる。そしてやがてくる「1873年」は、米国史でいう1929年大恐慌に匹敵する「恐慌」の開始であると。(歴史上、英国の大不況期といわれる。)まー英国で(英国だけではなく多くの西欧諸国で)「市民革命による先導」が低調になった裏腹に、労働者の運動と社会主義の運動が以後の「世界史」になってゆくわけだが。(これはまさに次の時代、20世紀の脈絡だろう。)*つまり、どうして20世紀がくるのかという初期症状がこの1848-1875年に潜在しているということになりそうだ。そのタイトルが「資本」なのか、「資本家」ではないのか。*私のいうこともとりとめない。
今日の対西武戦も勝った。パリーグ6位のはずだが、4位、5位との差は小さいから、「3位の西武を今追い上げている」といってもおかしくない。しかし勝敗にこだわらず、日本ハムの選手たちが闊達にゲームしているのを楽しみたい。*当地で初春から咲いていたチューリップが、もはや日陰のものすら残念ながらしぼんできて、日陰のツツジが全盛で咲いているのに交代した。当館のサクランボは花は散ってしまい、いよいよ実が実ってゆく季節、7月上旬収穫予定。
2022年度は日本ハムが新庄監督に変わった。緒戦の一時期、マスコミに異常な新庄人気が出たが、日本ハムの勝率が伸びないままに、だんだん新庄人気も下火になった。*しかし最近の対ソフトバンク戦をみても、今日の対オリックス戦をみても、日本ハムのほとんどの選手は、のびのびと個性的にふるまいながら、おのずと協調している。これまでの勝率がどうであれ、現在の日本ハムは屈託なく頑張っており、「わがチーム」として大いに支援したい。これが新庄監督の采配の結果だとしたら、かれは前の栗山監督とは違う意味で、立派な監督だよ。案外これからのセパ交流戦では優勝するかもよ。
道新5月18日号朝刊1頁「マリウポリ完全制圧 ロシア発表ウクライナ兵退避」。80日間激戦が続いていたアゾフスターリ製鉄所が17日のロシアの発表では、降伏と、ウクライナ側も戦闘終了としているので、懸念されていた虐殺は起こらなかった模様。そしてロシア軍はマリウポリ占領と宣言している。*今後ロシア軍がクリミア半島に陸側から連絡する東部の数州を制圧し続けるのかどうかということになりそう。*札幌は、いまライラックの見ごろになっていると、テレビで報じている。中央区の大通公園や、白石区の川下公園が、代表的な場所。
当アイランドコーポですと、すぐそばが豊平川の河川敷ですから、その河川敷の中を自転車道路がずうっと走っています。ジョギングに使っても、気持ちがよい。ところが、この冬の豪雪で、札幌市は大量の雪を豊平川で処理することになったから、この豪雪の影響で、ロードの不具合が長く続きそうです。