インフォメーション

2016-12-07 11:46:00
日ロ国交回復が成り、日ロ間のヒトの交流が盛んになるときに、日本人としてもっとも期待したい人事交流は、ロシアの青年たちが日本の大学に来て、その持っている優れて理知的な資質を発展させてもらいたいということである。★とくに経済発展の見地から言うと、日本のIТ技術に参加する若い人材がロシアから得られないかということである。ロシアの大学もこの点では非常に優秀な大学がたくさんある。また大学を起点として起業することでも、ロシアの大学は熱心である。★いろいろな優れた大学が日本にあるけれども、私の独特の見地から、いま特に二つの日本の大学をロシアの青年に紹介しよう。★一つは、稚内市にある「稚内北星学園大学」である。ここが独特であるゆえんは、この大学は「ソフトウエア教育と研究」がメインだが、「UNIX」の研究・教育が中心だったというところが、独特である。そういう特徴のある大学として「僻地」にありながら有名である。サハリンのすぐそばにあるよ。★もう一つは、仙台市にある東北電子工業大学である。いまコンピュータソフトウエア開発は、ハード(半導体)の設計に再び連絡しながら行う新しい傾向を生んでいる。この大学なら、もともと半導体開発をやっていたので、まだ半導体「資源」とそれにまつわる電子回路「資源」を持っている。ここに留学したらどうか。(おなじ仙台市内に東北大学もある。)★なにしろロシアの青年の従来の流出先の上位は、ドイツやイスラエルだったそうだ。日本も流出先になりうる。こういう青年たちはたいてい英語が使える。
2016-12-07 11:14:00
日ロ国交回復と、それに合わせて促進される「北海道、サハリン州、短期ビザ相互免除」が行われるなら、まっさきに活気づくのは、日ロ最隣接地である北海道北部の「旭川-稚内線」と「旧樺太(現サハリン)」との経済交流である。もともと戦前はここに(稚内から旧樺太現サハリンへ)船による連絡鉄道があった。その連絡鉄道の跡地はまだ稚内に歴然と残っている。★稚内は日本からの「隣接」窓口としていっそう発展しよう。旭川市は、サハリン州に供給する生活用品の製造拠点として、いわば北の製造工業都市としての発展を期待されることになる。旭川-稚内鉄道線は、現在のものを格段に増強する必要があろう。(廃線なんて、とんでもない)★旭川-稚内線だけでいいかな。もともと北海道北部には、稚内から日本海側を羽幌、留萌へつなぐ鉄道が存在した。こちらも敷設する必要が将来生じるかもしれない。それによって豊富温泉も生きるし、留萌港、増毛港との連絡もよくなる。(増毛-留萌鉄道の廃止をなぜ待てないのか。)★従来そういうことをまったく考えていなかったが、稚内からオホーック海沿いに網走、釧路方面に向かう鉄道を新設する構想があってもいいと思うよ。この鉄道線によってサハリンとクリル諸島の連絡を抜本的に改善できるし、孤立しやすい釧路を救うことができる。(これに合わせて、高速道路と天然ガス輸送パイプを稚内-釧路間に設ける。このガスパイプは釧路を救うだけではない、北方4島と南クリル諸島を救うことになる。まあ、さしあたり電力線でもいいけど。)★どうして同じ自民党安倍内閣の下で北海道の現有鉄道を半分もなくすような悪夢を北海道民に見させるのか。
2016-12-07 10:57:00
2016年12月7日、『北海道新聞』5ページ、「道、サハリン知事会談へ」という記事によれば、双方の関係者からの取材の結果、北海道の高橋はるみ知事は、12月16日に都内で予定されている日ロ首脳会談に合わせて上京し、ロシアサハリン州コジェミヤコ知事と、地域間協力について会談する、といわれている。★この席で「北海道とサハリン州の短期ビザを相互に免除する」考えも取り上げられる見通しがある。もともと両知事は「短期ビザ相互免除」に前向きの意向を持っている。★さきに発表されたロシア外務省の、「北海道、サハリン州、短期ビザ相互免除」の提案は、日本、ロシア、双方の「北海道」、「サハリン州」という「隣接」地域の首長が、以前から前向きの意向をもっていた案件を、ロシア国として提案しているわけである。
2016-12-06 10:49:00
12月に予定される日ロ「山口会談」を直前に控え、日ロの相互交渉が切迫してきた。このほど日本の岸田外相が訪ロしてロシアのラブロフ外相と「詰め」の会談をしていたようだ。★このところラブロフ外相が12月3日に「特に日ロ隣接地域の住民間による協力を進めること」と述べている話の中に、「北海道とサハリン州両地域の住民が相手地域を訪問する際にビザを免除することを想定」しているのではないかという観測を北海道新聞が行っている。『北海道新聞』2016年12月5日号1ページ「ビザ免除ロシアが構想 首脳会談で協議か」による。★この話は今年11月下旬サハリン州知事が北海道新聞に対して「ロシア外務省が北海道・サハリン間ビザなし往来について提案を準備している」と告げているのと平仄が一致している。これはロシア国内では公的に公然たる話題なのだろう。なおロシアが同様の措置を隣国であるポーランドの場合には(ロシアカリーニン州とポーランドの隣接地域)、「ビザなし30日間限定」だったそうだ。★私はロシア提案通り北海道とサハリン州の間で、市民の30日間のビザなし交流を実現するのは、日ロ友好にとって大いに結構な話だと思う。もちろん日ロ国交回復が前提である。★これにプラスして、前回述べたように、日ロ「友好都市」間の「ビザなし市民交流」を、これもさしあたり「30日間限定」で行えば、日本の本州でも、また、サハリン州以外のロシア国土でも、相互に「友好都市」関係があれば、「ビザなし30日間限定」市民交流が可能になる。これも日ロ国交回復が前提である。★ このことにより日ロ交渉にいよいよ「国民的」「地域的」「市民的」要因を盛り込んでいただきたいものである。
2016-12-05 15:08:00
前回の記事に続いて、同じ「日本とロシアを結ぶ兄弟都市」を、ご参考までに北海道と本州の諸都市について掲示する。かっこ内はロシアの友好相手都市名。札幌市(ノボシビルスク)、函館市(ウラジオストーク、ユジノ・サハリンスク)、小樽市(ナホトカ)、旭川市(ユジノ・サハリンスク)、釧路市(ホルムスク、カムチャツキー)、北見市(ポメナイスク)、留萌市(ウラン・ウデ)、稚内市(ネヴェリスク、コルサコフ、サハリンスク)、紋別市(コルサコフ)、名寄市(ドリンスク)、根室市(クリリスク)、石狩市(ワニノ)、天塩町(トマリ)、猿払村(オジョルスキー)以上は北海道。以下は本州。 秋田市(ウラジオストーク)、山形市(ウラン・ウデ)、酒田市(イリムスキー)、村山市(ヤクーツク)、庄内市(コルサコフ)、東京都(モスクワ)、新潟市(ハバロフスク、ウラジオストーク、ビロビジャン)、加茂市(アムーレ)、金沢市(イルクーツク)、七尾市(ブラーツク)、能美市(シェレホフ)、敦賀市(ナホトカ)、舞鶴市(ナホトカ)、大阪市(ペテルスブルク)、洲本市(ペテルスブルク)、広島市(ヴォルゴグラード)。県単位の友好もある。島根県(沿海州)、兵庫県(ハバロフスク地方)、大阪府(沿海地方)、京都府(レニングラード州)、富山県(沿海地方)、青森県(ハバロフスク地方)、北海道(サハリン州)。 ★なお北海道は、社会党横路知事時代に、北海道とロシア共和国(ソ連の一部としての)との「自治体外交」を開いたことを特筆大記する。
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