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2016-07-01 22:31:00
「簡単な英語」学習という話題を出したので、気が付いた話題を今後数回書いてみる。
今日ご紹介するのは、「Basic2400」という案。実は私、最近これを試しに実行しているのです。
最も基礎的な英語というのは、中学生程度の英語ではないか、とよく言われますね。
それでいいと思います。「中学生程度」と。
問題は、どういう材料を使って、どのようにその「中学生程度」の英語に親しむのかというところです。
そのやりかたの候補は、きっとごまんとあるだろう。
早い話、実際に中学1、2,3年で使っていた英語の教科書を復習すればいいではないか。
この「Basic2400」というのは、松本茂監修『速読速聴・英単語Basic2400』Z会、2010年、1900円プラス税というCD付きの、430ページほどの参考書です。これはもともと中学から高校初年程度で習う英単語をマスターするように編集されている本です。全編簡単な英会話や英語の読み物で出来上がっていて、そのような読み物に親しみながら必要な英単語の使い方を身に着けようというのです。CDには読み上げの英語音声が入っています。
私が勧める学習方法は、なに単純なものです。毎日気が向いたときに数回、この本を開いて「慣れ親しんだらよい」のです。無理に覚えようとしなくてもいいのですよ。ただ「慣れ親しんだらよい」。もしグループ学習でやっているんだったら、一度に2ページ分ぐらいでいいのですが、そこに書いてあるようなことを自分たちで英会話のまねごとのようにしてまねたらいいのです。
この本の英語例文は、とても面白く作られています。「本書は初級レベルということで、英字新聞や雑誌に素材を求めるのは無理があると判断し、本文はすべてアメリカ人によるオリジナルな英文となっています。全英文の中に、中学生から高校1年生程度の教科書に出てくる重要単語・熟語・表現がほぼ漏れなく盛り込まれています。と同時に、Core, Advancedが時事英語主体であったため漏れてしまっていた生活基本語彙(ネイテイブなら子供でも知っているような日常語彙)も多数加えました。これにより学校英語のやり直しを兼ねながら、日常会話の基本となる生活語彙も自然に身に付けることができるような内容になりました。」(本書のはしがきより)実際にそのとおりだと思いますよ。この「生活基本語彙」が盛り込まれている点は、本書の隠れた美点です。
本を入手したい人は、アマゾンというインターネット上の書店に注文したらいいのです。巷の書店は本を探して注文するのにはとても不便に出来上がっていますので。この本はゆうに独習できる本ですが、数人の気の合ったご友人と私がここにおすすめしたように、集まって「英会話のまねごと」をなさったらいいのです。これをうまずたゆまず長期間やっていれば、自然にその人々の英語の素養が磨かれてゆくでしょう。なにもあせらなくていいのです。
私自身、最近はこの本を「愛読」しています。目的は「たんに英語に慣れておくため」です。なにしろ毎日英語を使っているわけではありませんので、突然英語を話す機会が訪れたりすると(ほんとに突然に、ね)、立ち上がりにどぎまぎしてしまうのです。いくらかでも「突然のまごつき」を減らそうという心が、こういう本を「愛読」するということになるのです。なに実際の英会話というのは99パーセントこの本の想定するレベルの範囲でしょう(それどころか、もしここに書いてあるような英会話がふだんできたら、達意の会話ですよ)。
どうです、このように、かんたんなことなのです。
2016-07-01 00:38:00
私は何年か以前に、タダで英語を学ぶ会を地域で運営していたが、しばらく別のことで忙しくて出席していなかった。
数年前の当時は、会場として地区会館を使い、会場費とテクスト代だけの各自負担で、呼びかけに応じた人々が集まって毎週1回簡単な英語と英会話の集いを開いていた。当時は広告手段としては、北海道新聞の会合欄に年1回通知を出し、その他は近くの企業や店舗に掲示を出させてもらったりした。
最近北海道新聞の「お知らせ」欄などを見ると、いまではこういう会合はみんな数千円の有料になっているようだ。(むろん有料で悪いとは言っていない。それでもサービスの対価としてはきっと割安なのだろうと思う。)私は、私自身が世の中で学んだことだから、それを世の中に返すのに無料でいいと思っている。こういうことをながくやっていたこともあって、いろいろのテクストやノウハウがあるから、これを今後希望者に無償で提供してゆこうと思う。どうぞ自らの志で自らに必要な学習をしようという同志とともに行動したいものだ。余計な金は掛けないことを原則として。
ブログで「日本テレビ系」とかの「自ら保育所を作った母」という文が載っていた。たいへん感心して読んだ後、いったい人々はこれにどんなコメントをしているのだろうと思って「コメント」に目を通してみた。「素晴らしい努力だ」という賛辞が多かったのは予想していたところだったが、「自分もなにか工夫してやれるものならやってみたい」という意見が一つもなかったのには驚いた。「老人施設を作る」という声がひとつあったが。非常に多くの意見が、「そういうことは国や行政がやるものだ」とか、「お金のある人は道楽ができていいね」とか、「事業である限り利益を上げ、経営者も給料をとるのが本当の姿だろう」とか、いう具合で、これでは志というものは日本の社会にはまったくありえないものだろうかと、思った。まさかそんなこともないだろうとは思うが。