インフォメーション
水曜日・朝方雨・札幌。☆道新天気予報では「9時から21時まで曇り、その後雨」「気温14-10度」。★道新11月9日夕刊、7頁、「地球『二つの危機』直面 気候変動と生物多様性喪失 CОP26『同時対策が重要』」生物多様性とは、「地球上の多様な生き物や、それらが互いにつながった豊かな生態系があるという考え方」と説明している。生物学でバイオが発展したことを念頭に置けば、「生物の豊かな多様性」は人類の重要な知的遺産にもつながる。その保護は「気候変動」と共に1992年ブラジルのリオで開かれた国連環境開発会議(いわゆる地球サミット)で保護条約の署名が始まり、「双子の条約」と言われていた。いま改めて、地球の気候変動と並んでここに話題になっている。
火曜日・朝方曇り・札幌。☆道新天気予報では「12時まで曇り、その後雨」「気温16-12度」と、昨日より暖かい。★道新11月8日付け夕刊、1頁、「アマゾン森林 進む破壊 後戻り不可の転換点近づく 1970年以前より2割減 大豆など農地転用で」。この大豆の8割は先進国への輸出だそうだ。このページに載っている写真は、森林と大豆開墾地のくっきりした分岐が示してあった。☆アマゾン森林の保全は広い地域の気候保全に必須と思われるが、この国の人々は、現在の「開発利益」に夢中で、とても森林保全の課題がその国独自では行われそうもない。こういうケースでは、適切な「環境管理」を何らかの権威の下で行う必要がありはしないか。その「管理」が「その国独自の開発利益」を損なうとしても、である。だがこの大豆収穫は、多くが「先進国」の用事に供されている・結局は「先進国」の能天気が背景にありはしないか。
月曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「15時まで晴れ、その後曇り」「気温14-3度」。★道新今日の「卓上四季」は、かつて産業革命を機に石炭使用が激増した英国で、一酸化ガスによる炭鉱事故が多発したので「安全確認」のために坑内にカナリアの鳥かごを入れていたという話題を出していた。国内に石炭という重要資源を擁したことが、この小さな島国が世界有数の工業国になりえた一因である。(日本もまったくその通りだったのだ。日本が英国に親近感を抱く一因である。)☆その後幾星霜。いま石炭を大量に使う火力発電が、「後戻りのできない」地球温暖化阻止のために、国際的に廃止の申し合わせが、今回英国の音頭で国際的に行われている。資本主義システムは、産業革命期、石炭を主力燃料としてまず英国で確立した。資本主義システムは長らく石炭を主力にした経済成長を国是として進んできた。この思い出が国民的にはなかなか消えない。しかし、昨夜のNHKスペシャル「グレートリセット」は、現在の様子があと12年続くと、気候変動の地球環境は「後戻りできない」地点になると予測されると言っている。
日曜日・朝方曇り・札幌。☆道新天気予報では「12時まで曇り、15時まで晴れ、18時まで曇り、21時まで晴れ、のち曇り」「気温12-5度」と気温少し低下。★道新7頁社説「温暖化と日本 脱石炭への転換急務だ」。地球温暖化による気候危機が叫ばれている今、英国で開催中のCOP26国際会議は、二酸化炭素の排出量の多い石炭火力発電所の廃止を主要議題としている。このほど議長国英国の呼びかけに応じ、世界の50近い国や地域が段階的に石炭火力発電を廃止する声明を出した。しかしCO2排出上位国である日米中の三国がこの声明に加わっていない。この社説は、日本政府に今回の50数か国声明に従うべきだと促している。日本が支援して石炭火力を使うアジアのベトナムや韓国さえ、この声明に加わったと。☆ネット上、「日本の若者が『石炭火力の早期廃止』訴えCOP26合わせ」11月7日、テレビ朝日ニュース配信、という記事が載っている。新宿で若者たちが集会したというニュースだが、アベ動画になっている、全国数か所で同様の集会があつたもよう。☆この「地球温暖化による気候危機」は、「地球・世界」という単位の危機が問題である。元来各人が「地球人」として一票投じる姿勢が根本だ。ところがいまの浮世では、政治的には「国単位で括って」政治決断するしかない。世界各国が各国国内単位のエネルギー事情を開陳しあっているのでは、地球一丸となっての行動ができない。だからこそ、国際会議という迂遠な合意手段をとっているのではあるまいか。どうして産業革命以来相当の年月があったのに、地球が、いまのような切羽詰まった状況になっているのか。☆いまの時代の経済をリードしているのは、「世界市場」であり、各国の経済と市場は「完全孤立とか完全自立」というようなものではなく、言ってみれば「世界市場」の一部にすぎません。ところがその「世界市場」を律すべきガバナンスがどこにもない。そこで各国政府が国際的に協議して「世界市場」のガバナンスに当たるものを工夫するしかない。そうではありませんか。