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2015-06-22 02:05:00

すでに要点をご紹介した道の「体験移住 右肩上がり」という北海道新聞6月21日号記事について、「ルームドクターズ」の感想を書きます。

 

釧路市が「ちょっと暮らし」第1位だったことについて。「霧の釧路」といわれるほど、夏季の釧路が冷え冷えとしていることは著名です。釧路の人気が非常に高いために従来施設ではとてもとても対応しきれず、民間の普通の住宅に積極的に利用施設を広げているという話は聞いたことがあります。(ただ、北海道に来て海水浴を望まれる人は気をつけていただきたい。夏が冷え込む場所ほど海水浴には不適なのです。道央の小樽海水浴場ぐらいのものですかね、著名な海水浴場は。小樽海水浴場でしたら当アイランドコーポから車で1時間以内に着くでしょう。もっとも北海道には天然の温泉が豊富で、道東には適当な温泉があります。)

 

ニセコ町は近年、冬のパウダースノウを喜ぶオーストラリア人など国際的スキー客の到来でにぎわっています。非常に整った国際的施設が誕生していますが、当然にそれら有名施設の利用料は国際的な高さです。逆に夏季には相対的に来客が減ってしまうわけで、従来国内的にはニセコは「夏の避暑地」の趣がありましたから、ここの豊かな自然をもっと利用してもらいたいという地元の願いがあるわけでしょう。

当地札幌から言うと、このニセコ地区は、札幌-定山渓-中山峠-ニセコと繋がる観光ルートで、年中このルートでたくさんのバスが走るわけです。(中山峠越え)中山峠さえ超えれば札幌とニセコは直線距離ではそう遠くないのです。有名な有島農場がニセコ地区にあるわけですが、北大予科講師だった有島武郎は、札幌からどんな具合にニセコ地区にでかけたのでしょうかね。札幌の人間ならこのルートに定山渓温泉を当然に思うのです。定山渓は札幌市の一部のように思っています。当アイランドコーポは札幌ではとりわけ定山渓に近い場所にありますから、車で1時間もあればゆうに定山渓温泉に着きます。(夏季ならさらに1時間後にニセコ地区に入っているでしょう。)

 

この「利用者アンケート」によると、「7割以上が60代以上」とありますから、老齢のお客様の、そして単身ではなくて家族同伴のご利用が多いということになりましょう。また「過去に利用したことがある」人が6割を占めるそうで、うれしいことにリピーターが多いことを思わせます。

 

北海道は全体的に過疎、人口減の声に悩まされてきました。この「ちょっ暮らし」計画も、従来は「過疎対策」の精神が強かったろうと思います。これが従来の国内的な感覚ですね。しかし近年盛んになったもう一つの傾向が海外客の殺到で、この「ちょっと暮らし」事業との関連ではこの傾向が「冬のニセコ」に強く現われるのではないかと思います。札幌の人間として私が強くニセコに関心を寄せるのもそのためです。そもそもそうやって海外から来る人がみな今の日本の商用宿泊施設を利用しうるような高給取りとは思えません。たとえ冬季であっても、中山峠を越えさえすれば、ニセコから定山渓温泉を中継地として、札幌市内に直結するという感覚で、私は考えます。