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2025-07-23 05:51:00
株式会社が資本主義社会にとって当然の事業の姿とされるようになったのは、歴史的には、19世紀末からである。資本主義は歴史的には英国において19世紀に確立し、それが19世紀後半以降に世界中に波及していったのだが、その資本主義が世界で最初に確立した英国では、個人資本家が主体であり、株式会社というものは、国家の公益的事業にのみ用いられるものと考えられていた。事業では鉄道とか運河に実例がある。代表的株式会社例は、中央銀行であるイングランド銀行であろう。なお、初期の銀行は個人銀行で、その公益性は、中央銀行券に交換されうる兌換紙幣の発行と預金制度にとどまる。株式会社が私企業として用いられるという発想には、アダム・スミスは強く反対していた。不真面目・不利益・不都合で信用できないと。今日でも株式会社の「公益性」ということが重要な議論になる発端である。