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2025-07-08 10:00:00
現在のトランプ第2期目の世界戦略は、過去80年間の「民主主義と平和主義」の原則を完全に否定している、と言われる。もうすこし論理的に言うと、かつて米国が主体的に盛り上げて作り上げた国連憲章の精神、国際紛争を平和的に、国際的な話し合いで解決する・武力に訴えない・武力の行使は、自衛か、国連での決議によるのみとする、という秩序である。(それにしても、米国自体が、国連憲章を厳守したとはいえない歴史的場面があったことは、だれでも承知している)このような理念的検討だけでは、現実にトランプ氏の戦略に対応するのには、身に迫らないと思う。そのような国際的平和主義の理念が共通認識としてうたわれたはずの、過去80年の欧米を中心とするいわゆる国際自由主義陣営体制の、政治・経済の基本的姿の実情をこのさい把握してみる必要があるとおもう。そもそもトランプ氏は、この過去の政治・経済の実情と「一線を画した」時代を作ろうとしているように思える。改めて、トランプ氏その者の前に存在した、「過去80年間の米国を中心とした政治・経済」の姿を、回顧したい。(そうすると、トランプ氏がやっていることの意味が、よく見えてくるような気がする。)まあ、あまり時間もないが。