インフォメーション

2025-06-28 08:17:00
朝日新聞は今日、大きな紙面1頁とった解説記事で、国際紛争の解決には国際法優先と言う立場を明瞭にした。/これは現在、大変に思い切った態度表明である。当たり前の態度、と言うかもしれないが、残念ながら、いま世界中で起こっていることは、大国によって国際法を無視して起こっているからである。「誰が猫の首に鈴をつけるのか。」/現在中東では、イスラエルという「聖なる国」は、ガザを不安のどん底に追い込んでいる。米国のトランプ氏は、唯我独尊で、イランを制圧しようとしている。イランは自国の権益が守られないと言って、国際原子力機構から脱退しようという。ロシアは今では公然と、ウクライナがロシアのものだと言い張っている。トランプ氏の米国は、いろいろのディールをヨーロッパ世界に持ち掛けたが、それらのどのディールも、国際法上は疑問の多い代物だ。/いま仕掛けられているトランプ氏の関税戦争も、国際秩序からみたら一方的大暴挙ではないか。トランプ氏については、国際法どころか、米国内法からみても為政者のやるような行動とはとれない振る舞いが多すぎる。/朝日新聞は今日の天声人語欄を使って、トランプ氏の乱暴さを責めた。/トランプ氏の登場によって歴史は変わった、という文明論は、もういい加減にしようではないか。