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2025-06-26 09:01:00
いまN ATOの重大な結論が出たところで、もはや逃げも隠れもならぬ、日本にはっきりとした「分岐点」がつきつけられることとなった。いままで日本は、なんとかごにゃごにゃしていれば、何とか凌げると、思っていたろう。ところがNATOの結論が出たとなると、もう「決断」せざるを得なくなった。我が国の将来を、福祉・平和国家とするか、それとも、大国間争覇を当然とする修羅の道を進むか、である。今日の新聞で、スポーツ・ニッポン紙社会欄だけが、「いま日本ではこの議論が目前の課題となった」ことを明瞭に提示した。(ただ、大変に残念なことに、同紙は、暗黙に「答」を決めてしまっている。「いまでは日本には平和国家という理念はない」んだとさ。)/NATOはトランプ氏の強請で、加盟国は、「2035年までに、と目標を定めて」軍事費をGDP比5%以上にし、「自衛の覚悟をする」のだと。ただ、スペインなど9か国は、GDP比2%すらおぼつかないので、スペインは「我が国は福祉国家だから、ほかの国と同じようにはゆかぬ」と反対したそうだ。しかし、ドイツなどはとっくに5%にしようとしている。わが日本は、岸田内閣の時にようやく2%という目標にした。現在の日本は、1.他の国家経費を削るか、2.増税するか、3.国債に依存するか、となるしかないが、どれも明らかに「不可能」。そうはいっても現に昭和10年前後には、「財政難」ではあったが、国家非常の策と、結局国債発行による収入をテコに強力な軍備増強を行い、やがてほどなく、支那事変、そして数年後、太平洋戦争に突入した。日本史はこの長い戦争を「15年」戦争と呼んでいる。わが大和民族はおおいにうっぷんを晴らしたが、(そしていまだに当時の日本を懐かしんでいる外国もあるが)昭和20年の無条件降伏を以って、「新しい日本」(実際に、「新日本」と呼んだよ。「新日本の建設に、うんぬん」(当時の宮城県県民歌の歌い始め)聞いてない人は知らないだろうが、生きている人はまさか忘れてはいないだろう。)ただ、スポーツニッポンは知らないのだね。ほかの新聞は、どう思うかね。ただ、こういうことを、改めて考えざるをえない時期が到来したのは、スポーツニッポンが言うとおりだ。いま国の始めを考えて、これからの国策を決めるとき、1.現憲法の成立した時が、いまにつながる新しい日本が始まった時と考えるか、2.初代神武天皇が大和の橿原大神宮で即位した紀元元年を以って、今につながる日本のはじめと考えるか。トランプ・アメリカは、欧州同様のGDP比5%の軍事費を、日本に迫ってくる。さて、我が国は、スペインになるか、ドイツになるか。