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2025-06-20 04:06:00
おもえば、地上の二つの国が激烈な戦争に入れば、戦闘の領域は無制限に広がってゆくだろう。とりわけその二つの国が、お互いにまつたく相容れるこことのない、歴史的・文化的対立を抱えていれば、戦闘が互いの金融破壊・情報破壊・文化破壊に向かうは必然・そして現今のようなグローバル時代には、その文化戦争は、両国の国境を越えて、世界的領域に広がってゆくだろう。こうやって生じる金融破壊・情報破壊・文化破壊は、結局世界の同様な破壊に帰結せざるをえまい。あえてたいへん抽象的に書いたが、私の懸念の意味内容は誰にもお分かりいただけよう。「問題はそのような現実が本当にいまあるのか」だろうが、今日、イスラエル・イラン戦争関係のニュースをご覧になるがよい。ユダヤ民族の聖域国家イスラエルと、中東の、相互の文化破壊という戦闘が、これから聖域なく激化しようとしている。トランプ政権下の米国人は、この文化戦争がやがて否応なく米国の生活と文化を破壊してゆくことにつながるのに、気が付かないのか。これは大同小異、世界中の他の国々にも及ぶ。これから明瞭にテロ戦争の泥沼に入ってゆくと、金融・情報・文化破壊は、どういう様相を呈するか、想像ぐらいしてみたらどうか。「幸い」というか、日本と言う国の歴史と文化は、イスラエルにも中東のどの国にも、もともと疎遠で・幸い「どちらの文化」とも「中立」である。思い切った仲裁の申し出をできる地位にあるとおもうよ。そもそも日本人の中東に対する情感は、「月の砂漠を、はるばると、旅のラクダが、ゆきました」という程度の、たいへんに迂遠なものでしかなかった。逆にそのことを生かせないか。世界中のネットが破壊されたり、封鎖されたりする前にね。