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2025-06-10 04:39:00
まあこれからのんびりと仮想通貨というものを考えてみよう。これは独り言だから、別になんの目論見もなく、何の権威もない。短く書いておいて、あとで補足するかもしれぬ。今回の話題。そもそも貨幣というものを経済学がどういう前提で考えているのか。この人間社会での人間の物質代謝を、人間による生活必要物資の「生産・消費」と考える。この「生産と消費」にあって、「消費」は「再生産」を伴わざるを得ない。さもなければ社会が存続しない。だから「生産・消費」は「生産・消費(再生産)」たらざるを得ない。そして、この「生産」と「消費」を仲立ちする活動は、「流通(ないしは分配)」である。なんかおどろおどろしい話とお聞きだろうが、これは大まじめな・まともな話。みなさんにわかりやすく、一言でいうと、皆さんの生きている現社会は「経済社会は生産・流通・消費そして再生産という活動で成り立つ」。イギリスで発展した国民経済学(古典派経済学ともいう)は、このシェーマを大前提として成立していた。/皆さんがこれをおどろおどろしく受け取るのも道理、普通こんな風に経済学を説き起こし、しかも延々と考えようとすることはめったにあるものではない。東大の宇野弘蔵先生は、こういう議論を「経済原則」と呼んだ。いついかなる時代の経済にもあった話だからというので。もっとも「流通」というところは、実は歴史性をもった「経済原則」だけれども。いままでのところ、資本主義社会に特有だからだ。