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2024-11-27 08:33:00
「食事中の音声」というので、某介護型老人ホームの食堂の30分を観察したときのことをおもいだした。/ホームの食事時間は30分もあればすっかり済む(準備で待っている時間はせいぜい15分)(終了時そこに残っている住人はほとんどいない・某老人ホームに至っては、終了時そこにいることすら規則で禁止している。)/食事中録音した音楽がなんとなく流れていた。食事している住人は(半数ぐらいは車椅子だが)、女性は小声で隣人となにか世間話をしたりしているが、男性は(男性数が女性よりずっと少ないが)男性だけ同席していて、ほとんど一言も話さない。(これは実は声帯が弱って声がでなくなっているという場合が非常に多い)食堂全体としては、施設の料理人・給仕人や同席している介護職員のあいさつやとりなしの言葉が聞こえるほかは、全体として静寂。老人ホームの一日で、居住者に社交の機会があるとすれば、たいていがこの食堂の時間ぐらいのものだろうが、これではその社交にすらならない。しかしやはりこれも社交の一種だろう。/すまほを使いながら食事するのも、現役の生産年齢の人々の権利だろう。おおいに楽しまれるがよい。/持って回ったような文章になってしまったが、ここで言いたかったことは、この施設の食堂にもしあなたという男性がいれば、その人物は全くの静寂の中で一人で食事しているのとほとんど変わらないだろうという事実だ。実感として孤独そのものさ。